家電は、ますます私たちの生活を豊かにしていきます。また、次々と新しいものが発表されています。それは、私たちの生活に一番密着し、生活を便利にしてくれるからです。
今年の1月には、世界最大規模の家電見本市「2009 International CES」が米ラスベガスで開催されました。その会場では、各社の新製品発表会「CES Unveiled」が行われたのですが、「100年に1度の津波」といわれる世界的な不況の中で開催されるにもかかわらず、来場者数は14万人が見込まれていました。また、やはり今年の9月30日には、世界最大の家電製品見本市である第49回ベルリン国際コンシューマー・エレクトロニクス展(IFA2009)が、ベルリン国際見本市会場で開催されました。ここにも、予想を上回る来場者で活況を呈したようです。
日本でも今日まで、アジア最大級のデジタル家電総合展「シーテック(CEATEC)ジャパン2009」が、千葉市の幕張メッセで開催されていました。出展者数は、昨秋のリーマンショック以降の景気低迷により、今回は、590と昨年に比べて大幅に参加が減少したそうです。しかし、新聞記事によると、三菱電機は、高画質な映像を表現できる有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)を使った155型の大型ディスプレーの試作機を公開。縦約1.9メートル、横約3.5メートルの大画面ながら奥行き約8センチという薄さと鮮やかな映像で、注目を集めたそうです。また、このほか、ソニーやパナソニックは映像が飛び出して見える3D(3次元)テレビを出展。次世代のテレビ技術などが数多く公開されていたようです。
こんな話題を集める家電ですが、廃棄処分の問題のほかに、家電があらゆる分野で普及すればするほど消費電力が増加をしていきます。そのために、地球温暖化やCO2排出量が問題になります。そこで、エコ・アクション・ポイントの全国型モデル事業(株式会社ジェーシービー)が、環境省によって10月15日(水)から全国で始まります。それは、 家電、鉄道、百貨店、銀行、旅行、ホテル等様々な業種が共通のエコ・アクション・ポイントを発行し、多彩で魅力的な商品と交換できる事業です。環境省では、幅広い企業や国民の参加を目指し、国民参加の温暖化対策の切り札として、エコ・アクション・ポイントモデル事業を段階的に推進しているのです。貯まったポイントの「商品交換サービス」では、鉄道用プリペイドカード、排出権・植林への寄付、エコバック、日用品、台所用品など、1000ポイントから交換できることになっています。
それとは別に環境省・経済産業省・総務省によるエコポイントの活用によるグリーン家電普及促進事業を行われています。これは、経済危機対策において、地球温暖化対策の推進、経済の活性化及び地上デジタル放送対応テレビの普及を図るため、対象となる高い省エネ効果を有する家電製品の購入に対して、様々な商品・サービスと交換可能なポイント(エコポイント)を付与するというものです。この事業で、申請受付件数は8月末時点で約150万件、テレビの申請が台数ベースで約66%、エコポイント点数ベースで約77%と大きな割合を占め、次いでエアコン、冷蔵庫の順となっており、3品目合計で買替え(リサイクル)が約7割を占めているようです。
生活の中で大きく占める家電の買い方、使い方、捨て方をきちんと考えていく必要がありますね。
家電のおかげでずいぶん便利になりましたが、求めるとキリがないものでもありますね。電気屋さんに行ったときに私が感じる違和感は、ズラーッと並ぶ大型テレビです。半分以上が大型テレビで、いくら消費電力が低いといってもこの大きさがテレビとして妥当なんだろうかといつも考えてしまいます。まあそれぞれの価値観で判断すればいいんでしょうが、気をつけないと多くの情報に流されてしまうかもしれません。エコの意識も当然必要なので、それも含めた自分の買い方、使い方、捨て方の基準をもっておくことが大切になるんでしょうね。ここでもバランス感覚が大事になると思います。
そもそも家電のエコポイント制度は、環境対策とあわせて景気浮揚を目的に考えられたことから、果たしてこの制度によって、社会全体の環境負荷の値が低くなるのか、正直疑問に思っています。経済活動が活発になれば、CO2の排出量はおのずと増えるのは自明の理であって、相矛盾する二つの問題を一度に解決できるものでしょうか。たとえば、トヨタのプリウスが燃費が良いので人気ですが、これまで車を持っていなかった人までプリウスを買えば、結果的にCO2の排出量は増えるわけです。こういう「リバウンド効果」まで計算に入れて、制度設計をして欲しいものです。
何だかよく分からないのが本音ですが、先日テレビを買い換えましたのでお決まりどおり「エコポイント」を頂きました。家電販売店から「〇〇の商品券がいいですよ」とアドバイスを受けました。私個人〇〇が嫌なのですが、その商品券を使うと次回のその家電販売店で買い物をする時15%安く買えるとか。もうこうなると、エコ・コンシューマリズムそのもの。「エコポイント」に私たちの税金を投入するのなら、どうして3Rに血税を投入して次世代型ライフルスタイルを国家として提唱しないのか。企業は何を作ろうがいいけれど、国家がそのお先棒を担いでどうするの、と思います。ショーヒ、ショーヒの行くつく先は資源争奪センソーです。「エコ」がショウーヒのためにいいように使われています。メディアが喧伝する「エコ」に警戒感を抱いています。3R について国家戦略として本気で取り取り組まなければ、大変なことになりますよ。