廃棄される家電

 家電についての問題点を考えてみました。消費文化は、大量の廃棄物を生み出すことになりました。その中で、廃棄される家電製品(エアコン、テレビ、電気冷蔵庫及び電気洗濯機)はそれほど多くはなく、一般廃棄物全体の約1%程度ですが、焼却による減量などが困難で埋立て処分場の大きなひっ迫要因となっています。廃棄された家電製品については、約4割の市町村で何らかのリサイクルが行われていますが、半数以上がリサイクルされずに埋立て処分されている状況です。しかし、家電製品はその材料の中に金属、ガラスなどリサイクルが可能な資源を多く有しており、リサイクルによる一層の減量が可能なものです。
そこで、一般廃棄物の容積で約6割、重量で約2割強を占める容器包装廃棄物のリサイクルを進めるために容器包装リサイクル法、続いて缶、びん、ペットボトル等についてリサイクルが進められ、さらに、紙製、プラスチック製の容器包装廃棄物についてもリサイクルの対象となりました。このような流れの中で、家電に対しても特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)が、循環型経済社会を構築するための新しい法制度として制定されました。
この法令は、他のリサイクル法よりも重要な意味を持ちます。家庭から排出される廃棄物は基本的に市町村が収集し、処理されるのですが、家電の多くは、非常に大型で重いため他の廃棄物と一緒に収集することが困難であったり、非常に固い部品が含まれているため粗大ごみ処理施設での破砕が困難であるものが多く存在し、また、金属、ガラスなどの有用な資源が多く含まれているのですが、これらの処理、リサイクルは市町村単位では困難なために、大部分が埋め立てられているのです。そんなわけで、家電製品のリサイクルが廃棄物の減量、資源の有効利用に大きく貢献するのです。
また、平成3年の廃棄物処理法の改正により適正処理困難物の制度が創設され、市町村は処理が困難な一般廃棄物について製造・販売業者等の協力を求めることができることになりました。現在は、廃タイヤ、廃スプリングマットレスとともに、25インチ以上の廃テレビジョン受信機、250リットル以上の廃電気冷蔵庫が対象となっています。この制度の下、家電販売店での家電製品の引取りが行われていますが、なかなか難しいようです。
近年の家電製品は、鉄・アルミ・銅といった金属やプラスチック類を素材とするものであり、テレビについてはブラウン管のガラスが大きな重量を占めます。また、家電製品は様々な部品から構成されるものであり、これを分解・解体し部品や素材ごとに選別することにより、再生利用の道が大きく開かれるものです。例えば鉄・アルミ・銅といった金属については、部品を分離し、それぞれの素材に選別することにより、金属製品の原材料として再生利用が可能です。また、プラスチック類については、熱回収(サーマルリサイクル)を行うことができるとともに、技術開発の進展により再度プラスチック製品の原料などの原材料として再生利用される可能性が高まっています。ブラウン管のガラスについては、再度ブラウン管用のガラスとして利用できるほか、様々なガラス原材料としての再生利用が可能です。
ヨーロッパ諸国でも、家電製品リサイクルについて様々な動きが見られます。例えば、オランダでは事業者と自治体の合意の下での自主的な回収・処理の仕組みが実施されており、ドイツでは情報関連機器についての再生に関する政令が存在します。また、欧州連合(EU)では電気・電子機器の回収・リサイクルに関する指令案が出されています。
 家電は、廃棄の問題だけでなく、消費電力の問題も存在します。それが、最近様々な事業が行われ始めました。

廃棄される家電” への4件のコメント

  1. かなりの量の家電が埋め立てられているという現状は、よく考えると恐ろしいことですね。リサイクルに難しさがあるのは分かりますが、この流れが続いていくことにはやはり危機感を感じます。ゴミの考え方にリデュース・リユース・リサイクルの順があるとこのブログでも紹介されていましたが、注目を集めやすいリサイクルの取り組みの前に、当然のこととしてリデュースの意識を個々が高めることが大事だとあらためて思います。リサイクル以上にリデュースの活動がもっと注目されるようにはならないものでしょうか。

  2. 家電リサイクル法が施工されて以来、日本の家電メーカーも積極的にリサイクルに取り組んでいます。たとえば、松下エコテクノロジーセンターは、パナソニックの家電リサイクル専門の工場ですが、ここでは、研究開発部門の担当者が、必要に応じてリサイクル現場で分別処理技術や情報を収集し新製品開発に生かしているそうです。リサイクルを優先させる企業風土が見えてきますね。環境先進国のドイツでは、まずなるべくゴミの出ない仕組みを作ることが大切で、どうしてもごみが出る場合は、最新の技術でリサイクルしようというのが循環型社会の考え方だといわれています。私たち消費者も、余分なものは買わない。買った物は長く大切に使いつづける。廃棄するときは適切な方法でリサイクルに回すなどを心がけたいと思います。

  3.  これだけ、廃棄される家電が多くなってきているのだからリサイクルの仕方は当然考える必要があります。いつまでも廃棄家電を埋め立てるのにも、限界があると思います。以前、藤森先生のブログで携帯電話の中にレアメタルが使用されているから回収を進めている事を思い出しました。ゴミを絶対に出さないというのは、無理な事なので、リサイクル出来るものは、出来る限りリサイクルをして、少しでも出るゴミの量が、減っていけばいいと思います。

  4. 家電はできる限り長く使っていきたいと思います。故障しても修理して、と思っていますが、先日壊れたテレビの修理費用の最低価格を知って驚きました。家内と相談して買い替えを決定しました。修理費用、ホントばかにならない費用です。まるで「買い替えなさい」と言っているようです。廃棄についても廃棄費用が高く「先日壊れたテレビ」を廃棄処分していないのはもとより、田舎暮らしをしていた時の使えなくなった家電も廃棄せずにそのまま倉庫に保管?しています。家電の処理に困っているようですから自分のところで保管して安易に廃棄しないことも故なしとはしなくてもいいのかも。家電のしっかりとしたリユース・リサイクルが決まるまでは今のままで。「資源枯渇」が叫ばれて久しい今日この頃。「エコポイント」のニンジンをぶら下げて新品を買わせようとあの手この手を家電や車メーカー企業は使っています。3Rはいずこへ?政府や大企業はこの3Rを本気で考えているのでしょうか?

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