夕べ

 また、最近宇宙が話題になっています。まず、一昨日から明日にかけての未明、2006年以降、出現数が急増しているオリオン座流星群がピークを迎えます。流星群は、定期的に話題になりますが、見える時の季節や時刻や月の状況に左右されますが、今年は月明かりがないため条件が良いそうです。この流星群は、普段でも見ることができるのですが、最近見える数が急増していて、通常は1時間に20個程度の流星しか見ることができないのですが、2006年以降1時間当たり50個以上を見ることができるようになっています。見える場所は、オリオン座流星群というように、オリオン座の近くの場所から放射に飛ぶようです。冬の星座であるオリオン座は、今の時期は未明の東の夜空に浮かびます。この流星群は、約3000年前にハレー彗星から放出された「ちり」だそうで、見える数が増えたのは、この時期に、地球の軌道に接近するためで、次に急増するのは70年後で、しかも、来年は月明かりもあるので、今年がに肉眼で観察できる最後のチャンスだそうです。
 もうひとつ、明日の10月22日から24日の3日間、世界天文年の企画のひとつ「ガリレオの夕べ」(Galilean Nights)が世界各地で一斉に開催されます。現在、夜、南の空を見ると、どんなに曇っていても一つの明るい星が見えます。瞬きはしないのですが、とても大きく明るく光っています。これは木星です。この期間に、月や木星などの観望会を開いて、およそ400年前、1609年から1610年にかけてガリレオが望遠鏡で月や木星を見たときの驚きと感動を、世界中の人々に体験してもらいたいという思いから、「ガリレオの夕べ」が開催されるのです。
とくに今観察しやすい木星とその衛星を詳しく観測しようという企画が、世界天文年2009日本委員会が「君もガリレオ」というプロジェクトを行うようですし、世界の主要企画として、「小望遠鏡をみんなの手に(The Galileoscope)」グループによって、「木星観測キャンペーン」が展開されます。ほかにも、世界各地でイベントが行われますが、日本で行われるものは、世界天文年の日本のウェブサイトで、世界各地で行われるものは、Galilean Nights のウェブサイト (国際版) で地図上に表示されています。
 22日から24日の間の夕方には南西の空の低いところに半分に満たない月 (上弦前の月) が見えていて、南の空に木星が一番目立っています。また、これは小望遠鏡以上でなければ見えにくいのですが、その周りに四大衛星と小さな衛星たちが見えます。木星には2009年1月現在で63個もの衛星が発見されています。その中でイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと呼ばれる4つの衛星は特に大きく、1610年にガリレオ・ガリレイによって発見されたことから「ガリレオ衛星」と呼ばれています。これらの惑星を時間をおいて観察すると、木星の周囲を公転している様子を見ることができます。
そして空高く見上げれば夏の大三角がそろそろ夏の終わりを迎えて役目が終えるかのように暗くなって早いうちに消えていこうとしています。そのほかの夏から秋の星座への引き渡しが広い夜空で行われています。また、ふだんよりも流れ星を目撃できる確率が高い時期でもあるのですが、ちょうどオリオン座流星群の活動期間とも重なっていて、天文少年にはたまらない時期かもしれません。