日本で最初に劇場公開されたジャッキー主演作品は、「ドランクモンキー 酔拳」という作品です。この作品は、1978年製作の香港の映画作品で、たいへんな興行成績を遂げました。この映画は、酔えば酔うほど強くなる、世にも不思議な酔八拳を修行の末伝授され、その技を駆使して悪者をやっつけるという話です。ジャッキーが酒瓶と杯を持って、酒を飲みながら敵の攻撃をかわす仕草は、酔えば強くなるというのは、体が柔らかくなり、戦っているというよりも演舞しているという感じで、相手の力に抵抗するのではなく、敵の力を吸収し、のらりくらりと動きまわるという酔拳です。
酔えば酔うほどふつうは顔が赤くなります。神奈川県を流れる酒匂川の水に酔ったかのように、朝咲く白い花が時間の経過とともに桃色をおび、夕には紅色へと色を変えていく「酔芙蓉」という花があります。南足柄市千津島地区の農道1kmの間に酔芙蓉が700本と芙蓉100本が植栽され、今きれいに花を咲かせています。
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その花を妻と見に行ってきました。南足柄市といえば、「まさかりかついで 金太郎」と歌われる足柄山の金太郎のふる里で,神奈川県西北に位置し、豊な水と緑に囲まれた地域です。丹沢系や箱根外輪山の美しい山並みに抱かれた足柄平野に、酒匂川が流れ、豊かに実った稲穂がこうべを垂れ、農家ではまさに稲刈りの真っ最中でした。
この稲穂が実った水田を縁取るかのように、土手に真っ赤な、曼珠沙華の花が咲き誇っています。まさに時はお彼岸。別名「彼岸花」と呼ばれる曼珠沙華は、以前ブログで取り上げたのですが、埼玉県日高市にある巾着田では一面に咲いていて有名ですが、畦道に縁取るように咲いているのがお似合いです。
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私は、どうも「芙蓉」と同じころに似たような花をつける、大韓民国の国花でもあり、日本では昔「朝顔」といわれた「ムクゲ」の花との区別がつきにくいのですが、直線的な枝を上方に伸ばすムクゲの樹形に対し、芙蓉は多く枝分かれして横にこんもりと広がること、葉がムクゲより大きいこと、めしべの先端が曲がっていることなどで区別します。酔芙蓉は、この芙蓉の八重咲きの園芸品種です。
小田急線に乗って、新松田駅で降り、そこから大雄山行きのバスに乗り15分余り、「東まました」バス停で降り、15分ほど歩くと両端に酔芙蓉の花が1キロも続いている農道にでます。その中を、写真を撮りながらゆっくりと歩いて行くと、白かった酔芙蓉は次第にうすピンクに染まっていきました。
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一番先まで行って、戻ってくるころには、背景の山々は薄暗くなるにつれ、次第にシルエットに変わり、酔芙蓉の花も大分赤くなってきて、まさに酒に酔ったようです。シルバーウイークには、子供が小さいとどこかにつれて行かなければならないでしょうが、この年齢になると妻と喧騒から逃れて、ゆっくり田園地帯を歩き、美しい花を眺めるのもなかなかいいものです。花の美しさに少々酔ったようです。
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” への4件のコメント

  1. お酒を少々召しただけで顔が赤らみます。「酔芙蓉の花」の赤みがとても艶ですね。御酒を頂いたか?「水田を縁取るかのように、土手に真っ赤な、曼珠沙華の花」も実に素敵です。この時期、曼珠沙華の赤は目にも鮮やか。今回の「シルバーウィーク」の1日は息子と共に「川越線の旅」でした。車窓から見える彼岸花こと曼珠沙華の花の赤が周囲の緑の中で際立ちます。故郷にいる頃「曼珠沙華」を何故「彼岸花」というのかわかりませんでした。しかし今はよくわかります。秋の彼岸の今日この頃野辺は曼珠沙華で花盛り。「シルバーウイークには、子供が小さいとどこかにつれて行かなければならないでしょう」とまさにその通りですね。「妻と喧騒から逃れて」野辺を散歩するには後20数年。今回のブログの境地に至るまではまだまだ長い歳月を要します。

  2. 連想ゲームではありませんが、「横山大観」に「酒」とくれば、思い出すのが広島の酒「酔心」と大観との深いつながりですね。大観は日に二升三合も飲んだという酒豪で知られていますが、最も愛飲したのが三原市の「酔心」でした。大観にとっては酔心は主食であり、ご飯は茶碗に一杯食べるだけで、酔心でカロリーを取っていたというからすさまじい!酔拳は飲めば飲むほど強くなりますが、大観も酒が画家としてのパワーの源だったのかも。酔心の社長は、『酒造りも絵を描くのも芸術だ』という大観の言葉に感動して、30年間かかさず酔心を一斗樽で送り続け、そのお礼として大観は自身の秀作を毎年寄贈したということです。大観自身、数えの91歳まで生きていますから、彼にとっては酒が百薬の長だったということでしょうか。

  3. 子どもと一緒に写真のような場所に行けば、ゆっくり花を見るのではなく、ひたすら走り回って終わってしまうでしょう。でも今は子どもがいるからこその体験を楽しみ、toshi0806さんと同様、喧騒から逃れたひとときを過ごすのは後の楽しみとしておきます。それにしても酔芙蓉はきれいですね。景色と一緒に酔芙蓉も変わっていく様は一度見てみたいです。

  4.  ジャッキー・チェンの映画はどれも大好きなので、もちろん「酔拳」は何度か見た事がある映画の一つです。
     私はそうでもないのですが、人はだいたいお酒を飲むとだんだん顔が赤くなり、酔ってきます。花にも日がたつにつれて桃色から紅色に変化していく花もあるのとは面白いですね。じっくりその変化の様子を観察してみたいです。写真の花に囲まれた道はとても素敵ですね。私はまだ子どももいませんので、ある意味では、ゆっくりと歩く事ができる時です。子どもがいない時にしかいけない場所を行く事もいいかもしれません。

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