私の園では、色彩計画として、色が子どもの活動に影響するとして部屋の配色を考えました。あるホームセンターのテーブルクロス売り場に、どんなテーブルクロスを買えばいいのかということに対してこんな提案が貼ってありました。
BROWN(暖かな食卓):茶色は日本人にとっていつも身の回りにある親しみやすい色。懐かしさや安心感を与えてくれる色です。食卓に用いれば、あたたかく落ち着いた印象となり、特に秋から冬の団欒のひとときを心豊かに演出してくれます。
BEIGE(穏やかな食卓):ベージュは緊張をほぐし、ストレスを和らげる色。心を落ち着かせるインテリアカラーの代表です。個性を主張することなく、誰からも愛されるベージュは食卓においては、料理を引き立て、人を和ませる名脇役となります。
PURPLE(心をいやす食卓):古来、紫色の染料である貝紫や紫根は胃腸薬。現代の科学では、心や体が傷ついた時のいやしの色とされています。さらに紫には高貴さや優雅さのイメージがありますから、お客様を招いた時の心をいやす食卓の演出に最適。
ORANGE(食欲UPの食卓):人はダイニングや食卓にオレンジが使われていると最も食欲がわくといわれています。さらにリラックス効果が自律神経に作用するので、消化までよくする働きがあります。まさにヘルシーな日々の食卓に用いたい色なのです。
PINK(甘くやさしい食卓):ピンクは愛情を連想させる色。インテリアに使用することで住む人を若々しい気分にする色といわれます。さらに食卓に用いると、甘味を実際より強く感じるので、ティータイムのお菓子の糖分を控えめにしたいときにぜひ。
YELLOW(賑やかな食卓):黄色は胃腸の消化活動を促進するバナナやレモン、かぼちゃの色。食欲をそそる色としてキッチンや食卓に使用するのに最適です。特に華やかな黄色は人を生き生きとさせるので、パーティーの食卓で会話を弾ませるのに効果的。
Green(安らぎの食卓):緑の波長には脳の興奮を鎮め、ストレスを減少させる働きがあります。そのため人は疲れている時に緑のパワーを求めるのです。特に緑のテーブルクロスにトマトの赤や器の黄色が映えると、食欲は大いに刺激されます。
BLUE(さわやかな食育):青は神経をリラックスさせる色。一般には食欲を抑えるダイエットカラーといわれますが、日本人は藍の染付などの食器で食卓に多用してきました。白との組み合わせで生まれる清涼感は、特に暑い夏の食卓には欠かせません。
1月6日はその語呂合わせから「色の日」です。その中で4月6日は「白の日」、そして昨日8月6日は「黒の日」です。そこで、1989年に創立40周年を迎えた京都墨染工業協同組合では伝統染色の黒染めをPRし、黒紋服や黒留袖の普及を図る日としていますし、鹿児島では、「黒豚の日」と決められています。食材の色は食欲や気分に大きく影響するほか、含まれている栄養素や効用も表しています。黒酢、黒豆、黒ごま、しじみ、海藻など色の黒い食べものはビタミンやミネラルが豊富で体調を整えてくれるものも多く、夏から秋へ季節が変わるこの時期にはとても重要な食べ物です。また、黒いものではなくとも「黒っぽい」ものに、まいたけ、ごぼう、そばなど意外に多くありますが、いずれもミネラルが豊富です。
色は、精神的な面への影響だけでなく、直接体にも影響を及ぼすようです。
欧米の古い町並みは、原色を駆使してとてもカラフルで、まるでおとぎの国の世界のようです。かたや、日本の民家は木造のせいで、派手な色遣いはありません。そんなわけで、日本人は色彩感覚の点で、西洋人に劣っているのかと思いきや、実は、とても繊細な感覚を持っています。和色大辞典というサイトを見ると、日本の伝統的な465種類もの色が紹介されています。たとえば、ピンクだけでも、桜色、薄桜、桜鼠、鴇鼠、虹色、珊瑚色、一斤染、宍色、紅梅色、薄紅、甚三紅、桃色、鴇色、撫子色と14種類もあります。確かに、平安貴族の十二単なんか、とても微妙な色合いの組み合わせで、当時の人々の色に対するこだわりが偲ばれます。
食卓に使う色がこんなにあって、しかもその効果がこんなに違うんですね。園舎全体の配色は何となく考えていましたが、食事を取る場所もこんなに工夫ができるんだと思うと楽しくなります。中でもORANGE(食欲UPの食卓)が特に気になります。子どもによってはPURPLE(心をいやす食卓)もいいかもしれません。試してみたいことがまた出てきました。
今日の夕飯には「かぼちゃ」が出ました。煮物です。普段はあまり食べないのですが「胃腸の消化活動を促進する」とか「人を生き生きとさせる」あるいは「会話を弾ませるのに効果的」と本日のyellowの解説にありましたので、信じて頂きました。実に美味で家内との会話も弾み、確かに生き生きとし、そして消化によい、感じがしました。本日は朝食も最高で、久しぶりに幸福感に浸った次第です。さて、今回の「色」については、何もテーブルクロスのみならず洋服などの色彩を決定するのにも参考となるような気がしました。年齢を重ねるにつれて身なりの「色」には配慮していきたいものです。オレンジやイエロー、またはパープルやグリーン、ピンクの洋服を着てみようかな。本日のブログを読み、こんなう風に思ったところです。いずれにせよ、家内と相談して、とは思っています。
色の効果はとても面白いですね。「青色は人の心を落ち着かせる色」くらいしか知らなかったので、様々な色の効果を知れて、とても勉強になりました。どれも試してみたいと思います。とくにピンク色のテーブルクロスを敷くのと、敷かないとで甘さが変わるか、実験してみたいです。その他にも部屋のインテリアを考える時や、身近な物だと保育室でしょうか。ただピンクが好き、青が好きとかじゃなく、その色がどのような効果をもたらすのか?というのを考えて選ぶのも良いかもしれませんね。