公園遊具

 園から少し離れたところに公園ができました。西武線の線路わきです。工事中、出来上がるにつれてどんな公園になるのか、どんな設備ができるのか、どんな遊具が置かれるか予想を立てていました。まず、戸惑ったのが、公園の周りを高いフェンスで覆い始めたときです。どう見ても、野球やサッカーができるほどの広さがありません。であれば、そんな高いフェンスが必要な用途はなんだろうか不思議でした。広い場所でないとしたら、何かの遊具が設置されるでしょう。一昔前までは「公園の三種の神器」とよばれるブランコ・スベリ台・砂場がよく設置されていました。しかし、これらは事故が多いと最近消え始めています。また、最近流行っている公園として、自然型公園で、ビオトープとか、林とか、サンクチュアリー的なものも多く見られます。しかし、そんな気配はありません。大きな木が数本公園の真ん中に植えられ、芝生がところどころにつくられます。この様子では、一時はやったゲートボール場にもなりそうにありません。
完成に近づいたころ、一つの遊具が設置されたのです。それは、バスケットゴールでした。よく、アメリカ映画などに出てくるような景色です。
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完成後、いつの時間帯でも、私が登園する朝7時台から、帰りの20時ころまで必ず誰かがそこを使っています。ある日の夕方、そこを通ったら私の園の男性職員が数人でそこでバスケをやっていました。次の日に聞いたら、知らない人も数人交じって一緒にバスケをやったということです。ちょっと、その光景は珍しく、何となく都会型の公園のような気がしました。
そういえば、多摩ニュータウンの保育園にいたときに、近くの広場で若者がスケートボードをやっていました。しかし、近所からの苦情で、そこではスケートボードができないような突起をいくつも作ったのです。私は、ある会合で、それはおかしいのではないかと言いました。中、高校生などの若者が集える公園が少なく、また、中高校生の集団はなんだか怖い気がして追い出そうとするけれど、かえって、そうすると隠れていろいろとすることになるのではないか。中、高校生などの若者が集う場所を、みんなの視線が集まる真ん中に作った方がいいのではないかと提案しました。
今、都市の公園には、子どもの姿を見ることが稀になりました。このままいったら、公園で遊ぶ子どもがいなくなる恐れもあります。家やマンションのロビーでゲームをやっている姿を見かけます。それか、塾通いです。もちろん、周りに自然があり、わくわくするような体験ができるところならいいのですが、都会ではそれは無理です。ですから、もう少し、公園というものを幼児から若者までを視野に入れ、地域に対象者に合わせてそれぞれの機能を点在する計画を立てる必要があると思います。
そうした計画の中で、最近、高齢者向きの公園もゲートボールだけでなく、いろいろと考えられるようになりました。たとえば、幅広い年齢層が軽い運動を行える「健康遊具」が置かれているところも人気があります。これには背もたれが湾曲していて背中を伸ばせる「背伸ばしベンチ」や、腰を回す運動を行える「ツイストボード」や、足の裏のつぼを刺激する道などもあります。
では、子どものための公園とは、三種の神器の代わりにどんなものがいいのでしょうか。もう少し考えてみたいと思います。