未来

 昨日のブログで「飛行機」を取り上げましたが、実は昨日は「航空日」でした。この記念日は、ずいぶん前の1940(昭和15)年に制定されていましたが、国民にとってより親しみやすいネーミングということで、運輸省航空局(国土交通省)が1922(平成4)年に民間航空再開40周年を記念して「空の日」と改めました。そして、9月30日まで「空の旬間」が設けられています。
 どうしてこの日に決められたかというと、1911(明治44)年のこの日に、和歌山県出身の山田猪三郎が開発した山田式飛行船が滞空時間1時間で東京上空を20?ほど飛行したことを記念しているそうです。しかし、どうもそれが本当にその日かは怪しいそうですが。その日が実際はいつかであるかは別としても、ライト兄弟が世界初の飛行機を発明したのが1903年ですから、当時、空を飛ぶのが夢の時代に東京の空を1時間も飛んでいるというのは感動したことでしょうね。ただ、航空といっても飛行機ではなく、飛行船のようです。そして、この記念日は、第2次世界大戦終戦に伴い、連合軍による航空活動の禁止命令のため一時休止されましたが、昭和28年(1953年)には、復活されています。
 それから何年もたっていないのに、月に何度もいけるようになりました。昔の人は、それをどのくらい予想していたのでしょう。1895年にハーバート・ジョージ・ウェルズ(H・G・ウェルズ)が、「タイムマシン」という小説を発表して評判になっています。この小説は、日本では1913年(大正2年)に黒岩涙香が「八十万年後の社会」という題名で「萬朝報」に連載し、大好評を博しています。それにしても80万年後先とはずいぶんと先ですね。多分、タイムマシンは未来になってもできることは不可能だと思っていたのかもしれませんね。
H・G・ウェルズは、イギリスの小説家・SF作家で、「SFの父」と呼ばれています。その彼の誕生部が今日9月21日で、今日のグーグルのロゴに表わされています。彼の小説には、その後のSF作家に影響したものが多く、また、今を予言したものも多くあります。タイムマシンだけでなく、蛸型の火星人、透明人間などを初めて登場させたり、「盗まれた細菌」では、細菌をテロの道具として使うことがテーマですし、「神々の糧」では合成食品を扱っています。
今、「弥生美術館」で「S20?40’ぼくたちの未来予想図」と称して、「昭和少年SF大図鑑展」が開かれています。今日、妻と見に行ってきました。ここでは、戦後の復興期から高度経済成長期にかけて発行された沢山の少年少女雑誌の中で、子どもたちを魅了した近未来を予見したような未来予想図が展示されています。それは、誰もが自由に宇宙に行ける未来、自在に空を飛ぶ乗物や流線型の高速車が走り、超高層ビルが立ち並ぶ未来都市、何でも言うことを聞いてくれるロボット、宇宙からの侵略者や怪獣と化学兵器を駆使して戦うスーパーヒーローなどです。
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ちょうど私が小、中学生の頃で、いつか実現されるだろうということを信じて、様々な未来を空想し、夢を描いていました。
それらの夢のいくつかが実現し、昔では考えられない進歩を遂げています。しかし、そんな時代の今、子どもたちは未来に夢を持っているでしょうか。それとも、すべての夢はかなえられてしまっているのでしょうか。