つばめ

「つばめ」のロゴマークといえば、旧国鉄のシンボルマークです。1930年(昭和5年)10月、東海道本線の東京駅から神戸駅までの間で運転を開始した特急が「燕」でした。その後、1930年(昭和5年)~1943年(昭和18年)と、1950年(昭和25年)~1975年(昭和50年)の間、国鉄には「燕」・「つばめ」の愛称を持つ特急列車が運行されており、戦前・戦後を通じ国鉄を代表する特急列車の愛称とされてきた、伝統ある列車名です。とくに、1964年(昭和39年)の東海道新幹線開業以前は東海道本線の特急であり、長年にわたって国鉄を代表する名門列車とされてきたのです。
現在のプロ野球球団東京ヤクルトスワローズの前身は、国鉄の外郭団体である財団法人鉄道協力会を中核として、財団法人鉄道弘済会、日本通運、日本交通公社などの企業により設立された「国鉄野球株式会社」の運営する「国鉄スワローズ」だったので、当時の国鉄特急である「つばめ」にちなんで、愛称名をスワローズとしました。その後、産経新聞に譲渡されてから鉄腕アトムに因んでチーム名を「アトムズ」と改称したのですが、再度ヤクルト本社へ譲渡されてしばらくして、虫プロダクションが倒産してしまい、アトムのキャラクター使用を取りやめたので、また元の「スワローズ」へ戻して現在に至っています。
このツバメのシンボルマークは、国鉄バスの側面にも描かれており、現在のJRバスグループでもこれを踏襲して、バスの車体にツバメを模したデザインのマークが描かれています。また、この由緒ある「つばめ」という列車名が、2004年(平成16年)3月以降、九州旅客鉄道(JR九州)が九州新幹線で新八代駅・新水俣駅・川内駅 ・ 鹿児島中央駅間を運行している新幹線列車の愛称として使われています。今回、この新幹線を利用して水俣まで行きました。また、シンボルとしてのツバメは、JR九州では、鉄道車両を飾るワンポイントとして、一般用から特急用に至るまで広く使用しています。
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今回乗車した新幹線「つばめ」は、いくつか工夫や新しい取り組みが見られます。800系新幹線で、その鉄道車両で2005年度のグッドデザイン賞を受賞しています。商品デザイン部門で公共交通関連機器・設備においてです。
まず、乗って驚いたのが、後ろから目に入るのが座席の背です。その背は高く後ろからだと頭が見えません。しかも、妻面にクスノキが使われています。
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座席にすわるとシートは、西陣織のモケットです。頭を後ろに着けると、座高が高い私でも十分と頭を休めることができる高さですし、その弾力をやさしく頭を支えます。また、座席のアームの部分やアームから取り出すテーブルも背と同じクスノキで作られています。
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また、前の瀬戸の間は割と広く取られており、パンフレット袋の素材は黒い革です。そして、日よけのブラインドも木製で、それら木材にはすべて不燃処置が施されているそうです。
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資料によると、座席の基部も木製なのは、座席の重量を大幅に軽量化することにより3両1ユニット化によって増えた軸重を軽減するという目的もあるそうです。そして、1、5号車の新八代駅寄りには、車椅子スペースとバリアフリー対応トイレが設けられており、出入り台の壁は柿渋色、客用ドアは古代漆色という伝統色が使われていて、手すりや握り棒は熊本産のサクラ材が使用されています。そして、トイレはサクラ材の手すりで温かさを感じますし、洗面室には八代のイグサの縄のれんがさがっています。
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全体的に日本の「和」を基本コンセプトとして、伝統の技が随所に光り、独自の意匠が施されています。
いろいろなところで、和の伝統が見直されてきています。

つばめ” への4件のコメント

  1. 私のPCのお気に入りをプルダウンすると、臥竜塾の次が東国原知事のブログです。知事は常々宮崎の交通インフラ(高速道路や鉄道網)の遅れを指摘しています。確かに、東九州自動車道は、全線開通までまだ時間がかかりそうだし、博多ー宮崎間は鉄道で5時間30分もかかる。その点、熊本や鹿児島はこれから大きく変わるでしょうね。2011年に博多ー新八代間が開通すると、博多ー鹿児島中央間が1時間20分。新大阪からは直通運転で鹿児島まで4時間で着いてしまう。人口規模の違いかはたまた政治力の差からか、九州の東西格差は甚だしい。東国原知事には、あともう1期ぐらい勤めてもらって、この格差を少しでも縮める努力をして欲しいですね。

  2. 新幹線までとは思いませんでしたが、確かに和が見直されてきているのを感じます。和の伝統にも地域によっていろいろあります。和はテーマのひとつですが、和なら何でもいいというわけではなく、地域の文化や伝統からくるものは特に大切にしたいと思います。知っているようでほとんど知らなかった地域の歴史を知るところから始めて、裏付けのある取り組みをしていこうと思っています。

  3.  写真の新幹線の座席を見て、とても驚きました。今まで新幹線に乗ると、座席のほとんどはプラスチックで出来ていて、とくに何も感じませんでしたが、ツバメの座席が木で出来ているのを見ると、温もりを感じます。長時間の移動もリラックスした気分になりそうです。
     和の伝統を見直す事が、電車の座席までも取り入れているのは、とても素敵ですね。もっと日本独自の物を見直して、どんどん取り入れていって欲しいと思います。

  4. 今回のブログを読んで、九州新幹線に早く乗ってみたくなりました。日本風車内を観ては、私たちの園のコンセプト「所属感」を想起します。グローバリゼーションの今日だからこそリージョナリゼーションの中心「所属感」を公共交通機関であり、かつ日本を代表するShinkansenが取り入れていることに感動すら覚えました。九州新幹線の「つばめ」ロゴマークもシンプルでいいですね。もっとも今はJRのポケモン企画により新幹線の車体の一部に「ポケモン」が登場しています。写真はピカチュー。「つばめ」のロゴマークよりもピカチューのほうにまず目が行ってしまいました。今夏は息子のおかげで「ポケモン」に相当つき合わされたような気がします。九州新幹線800系への乗車機会ももうすぐ、です。

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