旅の楽しみは、その地域ならでは風景や自然、歴史や伝統、そしてお祭りなどの行事や文化、そして、そこで暮らす人々との出会いなど様々なものがありますが、その地域における食ももちろん楽しみです。もしかしたら、今、旅をする人の多くはその地域の食を求めての人が多いかもしれません。私はよく地方に行くことが多いので、「いろいろな地域のおいしいものが食べられていいですね」と言われますが、実は意外にそうではないのです。それは、先方で用意してくれる食事の多くは昼食は幕の内弁当のようなもので、確かに中身は豪華なものがたくさん入っているのですが、決まり切った刺身とかてんぷらとか魚の切り身などです。それもありがたい話でぜいたくは言えませんが。また、夜も気を使ってくれるとしたら会席料理がほとんどです。これには少しはその地域の食材が入りますが、どこに行っても京風となるとどうかなと思います。
もうひとつ、その地方に伝わるおいしいものといったら意外とB級グルメのようなもののことが多いので、先方がそんなものを出しては申し訳ないと思うのでしょう。私は意外と焼きそばとかお好み焼きが好きなほうなので、そういうものでいいと思うのですが。あと、あまり品数がいらないと思うこともあります。たとえば、ウニは大好きで、今が旬だからと出してくれても、本当は温かいご飯にウニだけでいいのです。そのほかのものがあるとかえってウニの味を邪魔してしまうので、気を遣わなくていいのにと思ってしまいます。
でも、こんなことを書くと今度地方に行ったときにだれもごちそうしてくれなくなるかもしれませんね。もちろん、基本的には好き嫌いがありませんので、なんでも大丈夫ですし、それよりもいろいろな話をすることが楽しいですので、皆さんとご一緒のときには何でも構いません。
しかし、私だけでどこかで好きなものを食べてくださいと言われるときには、その地方の名物をいただきます。先日の香川ではもちろんさぬきうどんを食べるために探し歩きましたし、仙台ではもちろん「牛タン焼」を食べました。
なぜ、仙台で牛タンなのか不思議ですが、第二次世界大戦後間もない食糧難の時代、仙台に駐留していたGHQが大量に牛肉を消費したあと残ったタンとテールを有効に活用するために、仙台の焼き鳥店「太助」初代店主である佐野啓四郎が、肉牛の舌(牛タン)を、タンシチューから着想して、タンを薄い切り身にして塩焼きするという調理法を考案したのが始まりだと言われています。しかし、これもよくある話で、どこが元祖で、そこが家元か実のところよくわかっていないようです。

牛タン定食のオーソドックスなものとしては、店員が塩味やタレをつけた牛タンを炭火等で焼いて、レモン汁は付けずにそのまま食べます。人気は塩味のようですが、半分ずつというミックスもあります。そしてご飯は、消化に良い麦飯です。吸い物としてはテールスープです。これに漬物として、きゅうりと白菜の朝漬けと「南蛮」という赤唐辛子の味噌漬けがつきます。ちょっと辛いので、夏は汗が出てきます。テールスープは、牛の尻尾のぶつ切りを煮たスープで、栄養たっぷりで、コラーゲンも豊富に含まれ、肌がすべすべになり、滋養強壮にもよいとされています。
本当に言われるとおりですよね。それが分かっていながら失礼があっては・・・、と考えてしまうわけです。自分が旅行などで出かけたときは、当然その土地の特色ある食べ物を食べたくなります。食べ物はその土地をよく表していると思うので、見ること以上に分かることがあったりします。自分のときはそんな風に思うのですが、誰かをお招きするときにはその視点を後回しにしてしまうことが多いです。いろんな人にこの地を少しでも楽しんでもらえるように、自分自身がもっと歴史や特色を知っておくことも大切ですね。
すいません、今回も当地では二晩とも懐石料理でした(笑)。粗相があってはいけないと思ってしたことがかえって相手を困らせることもある。う~ん、それは重々分かっているのですが…。会の主催者としてお迎えすることは今回が最後になると思いますので、次回は是非プライベートでお越しください。「恐るべき讃岐うどん」の世界にご案内します。「マイ箸」「マイどんぶり」「マイ醤油」持参で製麺所にモーニングうどんを食べに行くなんて、いかがでしょう。B級グルメは、食欲だけでなく好奇心をそそるものでないといけませんね(笑)。
旅行先を決める場合、自然や風景、文化などで決める場合がほとんどかもしれませんが、私が重要視するのは、やはり食でしょうか(笑)仙台の牛タンはいいですね。でも確かに牛タンといえば仙台なのか気になりますね。牛タンなんて、どの焼肉屋さんにありますし、高級な焼肉屋さんに行けば美味しい牛タンが食べることができます。ブログに仙台は牛タンが有名になった理由が書かれていますが、その土地の有名な食べ物でも発祥の理由を知る事で、より一層美味しくいただけるような気がしました。
仙台=笹かまぼこ、と長い間思っていましたが、ある時から仙台=牛タン、と意識できるようになりました。前者の等号は理解していました。なぜなら仙台近郊には塩釜、松島、石巻と魚介には事欠かない地域があるからです。しかし後者の等号はずっと分からずじまいで今回のブログにてその回答を得るに及びました。ありがとうございました。ところで「牛タン」には苦い思い出があります。高校生の時「歴史読本」で知り合いになったおじさんの家を訪ね遺跡見学を終えた夜近くの焼肉屋で「牛タン」を嫌というほどご馳走になりついに気分を悪くしました。以後、「牛タン」は口にしていません。それから牛の「舌」というのがどうも・・・。牛タンはダメですがオックステールはリゾットでよく頂きました。横浜在住の頃です。懐かしいですね。