休暇

 今、学校は夏休み真っ盛りです。しかし、園は夏休みがありません。ほかの仕事でも夏休みがないところも多いでしょう。昔は、園には様々な特別休暇がありました、お盆休みとか、年度末、年度初め休暇とか、開園記念日とか、生理休暇などです。それらの休暇が今は有給休暇にまとめられています。そんな有給休暇を上手に使って、夏の間に海外などの旅行に行く職員がいます。職場としても、園児が少なくなる夏の間の有給を消化してもらえると助かります。いくら権利だと言っても、忙しい時期に有給を使って長く休みを取られると、ほかの人に負担がのしかかってくるので、計画的に使ってほしいと思っています。
 そうはいっても、有給休暇はなかなか取りづらいようです。有給休暇の取得に関してオンライン旅行会社「エクスペディア」が実施した「有給休暇実態調査2009」が公表されています。「有給休暇取得率」は、仏、独、米、豪などの主要11カ国中、日本は2年連続堂々の最下位でした。また、「有給休暇をすべて取得した人の割合」の項目では、イギリスが79%で1位、続いてフランスが78%、スペイン77%、ドイツ76%、カナダ76%、アメリカ66%、オーストリア57%、イタリア56%、オーストラリア56%、ニュージーランド55%、そして最下位が日本で、なんと8%という結果です。それにしても、ワースト2の10位であるニュージーランドにずいぶんと大きく水をあけられています。追いつくのには、何年もかかりそうです。ただし、法で定められている有給休暇の日数は日本では10日で、先進国の中ではワースト2ですが、最も少ないのはアメリカの0日です。
 有給休暇をすべて取得できない理由の第1位としては「仕事が忙しく、休暇をとっている暇がない」(39.5%)、第3位には「とりづらい雰囲気」(23%)などが挙がっているそうです。R25という雑誌に、有給を摂って旅行に行くために秘訣が載っていました。これは、「仕事が忙しいあなたのための週末海外!」(情報センター出版局刊)の著者、吉田友和さんが提案しているものです。「仕事をある程度こなしたうえで、“旅キャラ”を確立するのがポイント。『あの人はいつも旅ばっかりしているから…』と思われれば、有休はガゼンとりやすくなりますよ。そもそも有休をとれないっていうのは、物理的な理由よりも、むしろ精神論的な部分が大きいと思うんです。みんなが気を遣いすぎているというか…。最近は世の中的にも休暇取得を奨励するような風潮があるので、その点でもずいぶん有休をとりやすくなっていると思いますね」
 そして、吉田さんによると、「旅キャラ」を確立する主なポイントを以下のようにあげています。「自分がいかに旅好きなのかをアピールする」「旅行に行く時は嘘をつかずにきちんと公表する」「旅行以外の理由では極力有休をとらない」「普段から仕事で上司ににらまれない程度の成果を残す」「職場へのお土産は欠かさない」だそうです。
1週間程度の有給休暇でやってみたいこととしては、51%の人が「1~3泊程度の国内旅行」を挙げ、「4泊以上の海外旅行」(29%)、「温泉」(29%)だそうです。また、ヨーロッパ並みの3~4週間の長期有給休暇がとれた場合にしたいことでは「4泊以上の海外旅行」が55%でトップに挙がり、「4泊以上の国内旅行」(35%)、「1~3泊程度の国内旅行」(20%)となります。私も旅行が好きで、時間を見つけてはいろいろな所に出かけるようにしています。それは、決して必ずしも海外とか、遠いところというわけではなく、日本にもいろいろといいところがあります。上手に有給休暇を使って、普段から視野を広げる必要があると思います。

休暇” への4件のコメント

  1. 盆・正月合わせて2週間ほどの休暇を頂いております。それから病休が年間10日ほどですか。前者の「2週間」は実家に戻り諸諸の「お勤め」を果たします。後者は病院または自宅での「療養」です。その他の事情でお休みを頂戴することもありますから合計すると約1ヶ月余のお休みとなります。多いか少ないか。私も含めてですが、私たち日本人は「休暇」の取り方が上手ではありません。加えてその過ごし方も下手くそなような気がします。何かで読んだことがありましたが、フランス人は労働を「神から与えられた罰」と捉え「休暇」を「神によって与えられた至福の時」と解している、ということでした。休暇を「至福の時」と解釈すると「休んで旅行に行って疲れました」とか、ましてや休暇明けの日に「体調が悪くてお休みします」ということは「休暇」が「至福の時」ではなかった証拠です。まぁ、日本だから仕方がないか。

  2. R25の記事、旅キャラを確立するというのはおもしろいですね。思わずうんうんとうなずいてしまいましたが、こういうキャラ作りをしないと休暇を取りにくいのが日本の多くの現状なんでしょうね。もし自分が休みを取ったと考えたとき、有意義に過ごしている姿が想像できません。どれだけ休みを取るかよりも、考え方の問題のように思えてきます。権利だからと考えるより、こんな経験をしておきたいと考え、それを実行するために休みを取る方が生き方の幅が広がり仕事にも生きてくるように思います。そうした休暇に対する考え方に触れずに、単に外国の並みの有給休暇取得率を目指すのであれば、うまくいかないような気もします。

  3. 自営業なので、「有給休暇」なんてシャレたものはありません(笑)。仕事があることに感謝して休日もあくせく仕事してきましたが、toshi先生のお話だと、「神から与えられた罰」を喜んで受けたことになります(笑)。たとえば、スウェーデンでは、毎年34日、約7週間の有給休暇があって、最低でも20日間は消化することが法律で義務化されていて、その残りは次の年に繰り越されるとか。日本もそうならないのですかね。藤森先生は、今週末も地方での講演のようですが、奥様との散歩がまたおあずけですね。せっかくの休日に講演会を入れる主催者も主催者だ!(笑)。

  4.  正直言いますと、私も有給は全部使わずに、なぜか半分以上残してしまいます。有給をとる時間が無いとか、雰囲気とかは全く関係ありませんが、いざと言う時の為や、勿体ないと思ってしまうからだと思います。ただ、どちらかと言うと旅キャラまではいきませんが、外に出歩く事は好きな方なので、もっと思い切って色々な場所へ有給を使って行ってみようと思います。これも、今後の保育につながるヒントがあるかもしれません。

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