土用

 今日は「土用丑の日」、新聞広告から町の中まで鰻一色です。つくられた記念日として宣伝効果抜群なのは、バレンタインデーと並び称されますね。
 鰻といえば蒲焼ですが、名古屋の「ひつまぶし」もおいしいですね。名古屋に、「なまずや」という「ひつまぶし」で有名な店があります。この店の由来は、「その昔、中山道沿いの御茶屋「なまずの蒲焼き」を供していたのが発祥とされています。その後、岐阜に移り「うなぎの蒲焼き」を始めたところ、それが評判になり「なまずや」という名の「うなぎや」になったということです。さらに時を刻み昭和二六年、ここ尾張名古屋の地に「名古屋なまずや」として営みを創めました。」と書かれています。
 夏バテが始まる丑の日にウナギを食べようという今日という日ですが、確かに日本でスタミナ料理といえば、食材としてうなぎが有名ですが、ナマズもスタミナ不足を解消してくれる食材だったようです。今でも、タイでは「プラードゥック」というナマズが、栄養に優れたスタミナ源として、パワーをつけたいときなどに食べられているそうです。味は淡白で。口当たりは柔らかく、高たんぱく、低脂肪、ビタミンA、B1、B2が豊富な食材です。今では、日本ではナマズ料理あまり食べませんが、古代から食用魚として漁獲されていたようです。
また、ナマズは日本でも川や沼地のような淡水によく見られた魚でした。ですから、さまざまな文化に取り入れられた歴史をもち、浮世絵などの絵画の題材にされました。そんなナマズが、先日、朝顔市に行ったときに露店で300円で売られているのを見つけ、早速買ってきて、いま、園で飼っています。
namazu.JPG
扁平な頭部と幅広い口、長い口ヒゲ、鱗がなく、体表はぬるぬるとした粘液で覆われており、目は小さく背側寄りについています。その顔をして、体をくねらせて泳ぐ姿は愛嬌があるのですが、実はかなり貪欲な食性を特徴としています。
基本的には夜行性のようですが、昼間に園では餌をあげるときに寄ってきます。普段は、昼間流れの緩やかな平野部の河川、池沼・湖の水底にいて、岩陰や水草の物陰に潜んでいます。ですから、飼育するときには、水槽の底には川砂を敷き、隠れる場所を作ってあげます。自然界では、口ヒゲを利用して餌を探し、ドジョウやタナゴなどの小魚、エビなどの甲殻類、昆虫、カエルなどの小動物を捕食しますので、基本的には肉食です。ですから、園では、肉食用の餌をあげています。
ナマズといえば、日本では、地震の予兆として暴れるという俗説が広く知られています。東京の羽村町にある羽村動物園には、入ってすぐのところに「地震予知動物観察所」があり、「ナマズ」のほか「キジ」「キンケイ」「コイ」が飼われています。確かに、子どもの頃我が家ではキジを飼っていましたが、地震の前にケーン・ケーンと甲高く鳴いていました。ナマズはどうでしょうか。微振動や電流などに反応しているとも言われていますが、実は科学的な実証は成されていないようです。地下に大鯰が住んでいるという説もありますが、この説は江戸時代中期に民衆の間に広まっていました。「安政見聞誌」には、ウナギを釣りにいったら、ナマズが騒いでいたところ、その3~4時間後に安政江戸地震が起きたということが書かれています。
園のナマズは、地震を教えてくれるでしょうか。

土用” への4件のコメント

  1. 子どもの頃、川にいた大きななまずを追い回して遊んでいました。漫画などでは丸々と描かれているので、初めて実物を見たときにあまりにもイメージと違っていて驚いたのを思い出します。なまず料理はフライしか食べたことがありませんが、あっさりしているので好みの味でした。スタミナ料理だとは知りませんでした。季節ごとに大切にされてきた食べ物がありますが、まだまだ一部しか知らないようです。

  2. 名古屋は新幹線でよく通過するのですが、立ち寄ったことがなく、よって「ひつまぶし」も「味噌煮込みうどん」も「天むす」も食したことがありません。どうも名古屋の食文化には他国の人間の想像をはるかに超えた秘密が存在するらしい。名古屋の方には大変失礼ですが、偉大なるB級グルメの町という印象があります。もともと、名古屋人は合理性を重んじる人たちだそうで、食にもそれが表れているといえます。たとえば、「味噌煮込みうどん」ー見た目は悪いが食べておいしければそれでいい。「天むす」-片手で主食と副食が味わえる。「あんかけスパゲッティ」-胃の中に入ってしまえばみな同じ。確かに、ボリュームよりも見た目の美しさや素材のおいしさを重視する京料理とは趣が違いますね。食文化は、その土地の歴史と風土が育んできたものだということがよくわかります。

  3.  「土用丑の日」とは知らずに過ごしていました。ウナギは大好きな食べ物の一つです。ただ一人暮らしを始めてから、食べる機会は全くと言っていいほど、食べていません。今度、スーパーやお店で奮発して食べてみようと思います。なまずは水族館などでしか見た事がありません。食べるとは聞いていましたが、どんな味がするのでしょか?私のイメージではウナギと似ような味がしそうですが…。
     地震予知というと私はナマズしか思い浮かびませんでした。キジやキンケイ、コイは初耳です。ただ科学的に実証されていないのは残念ですね。もし実証されれば私もナマズを飼ってみようと思うのですが、なかなか実証するのは難しいのですね。確か、園に置いてある図鑑で「ナマズは地震予知する!?」という見出しで絵と文章が書いてあったような気がします。ちょっと見てみようと思います。

  4. 鰻の蒲焼は息子の好物です。私はさほど好きではないのですが息子が食べている鰻を少し頂いたら、息子曰く「パパ、鰻好きなの?」。私は「あ~あ、好きだよ」。息子「フ~ン、嫌いかと思ってた」。タイに行った時確かナマズの料理を食した記憶があります。あまり印象深くないところをみると味は淡白だったのでしょう。いわゆる、可もなく不可なく・・・。園のナマズ君は今は水槽の中に厳かに鎮座ましましていますが、その前のバケツ時代は飛び跳ねて床の上にピシャピシャしているところを職員に救助され一命を取り留めたという経緯がありました。「古バケツ、ナマズ飛び出す 水の音」パシャ!今夏東京に大地震との噂があります。ナマズ君に期待したいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">