明日という日

 昨日、園の携帯電話にこんなメールが入ってきました。「東京都光化学スモッグ情報(2009/07/16) 東京都の光化学スモッグの発令・解除状況をお知らせします。 発令地域 区西部 学校情報:14時20分提供 予報:発令なし 注意報:発令なし 警報:発令なし」
今の時期は、ほとんど毎日こんな情報が流れてきます。特に、この中の「学校情報」というのは、子どもに影響する程度ですが注意を要します。
自治体では、大気汚染防止法に基づき、常に大気汚染の監視を行っています。また、全国の大気汚染測定局では、24時間自動で1時間ごとの大気汚染の状況を測定しています。環境省はそのデータを収集し、「そらまめ君」(環境省大気汚染物質広域監視システム)によって情報提供をしています。このネーミングは、シャレで「空をマメに監視している」ということからつけられています。そして、環境省では,光化学スモッグによる被害防止のために,2002年6月27日より,携帯電話で光化学スモッグの注意報・警報の発令状況と1時間ごとの大気中濃度を見ることができるサイトを開設しました。外に出るようなときとか、外で長時間仕事をしたり、外でイベントをやるときとかには、その情報を見るように言われています。同時に、地方自治体では大気汚染物質を排出している工場・事業場に排出量の削減を実施するように要請したり、幹線道路などでは電光掲示板などで自動車の使用の自粛を促すことになっています。また、自治体によっては、「光化学オキシダント注意報」が発令された場合、教育委員会、有線放送、広報車等を通じて住民に知らされます。新宿区でも、携帯電話とパソコンメールのその情報が自動的に入るようになっています。
 この「光化学スモッグ」は、1945年にアメリカのロサンゼルスで初めて観測され、そのため「ロサンゼルス型スモッグ」とも呼ばれています。日本では1970年7月18日に、東京都杉並区の高校でグランドで体育の授業中に、女子生徒が突然目の痛みや頭痛、のどの痛みなどを訴えて倒れ、43人が病院へ運ばれました。そして、東京都公害研究所の調査によって光化学スモッグによるものということが判明して以来、注目されるようになりました。そこで、明日の7月18日は「光化学スモッグの日」と決められています。
どうして「光化学オキシダント」という物質が発生するかというと、塗料や接着剤などに溶剤として含まれている揮発性有機化合物と、自動車や工場からの排気ガスに含まれる窒素酸化物が太陽からの紫外線を受けて化学反応を起こすと生まれるといわれています。特に気温が高く、風が弱く、日差しの強い日は大気中の光化学オキシダントの濃度が高くなり、大気中に白くモヤがかかったようになります。この現象を「光化学スモッグ」というのです。
平成19年の「光化学オキシダント注意報」の発令状況は、発令都道府県数が28都府県で、発令延べ日数が全国で220日(18年は177日)だったそうです。また、光化学大気汚染によると思われる全国での被害届人数は、14県で合計1,910人(18年は8都県289人)だったそうです。
この夏、窓も開けられず、子どもたちが外で思い切り遊んだり、時としてプールにも入れない状況が起きるのは、結局は人間が自ら招いた結果なのです。