昨日の月曜日、ドイツ研修から無事に帰ってきました。ドイツの出発は、土曜日の午後でしたが、その日の午前中の3時間は、ホテル内の研修室で研修を振り返りました。参加者は、ずいぶんといろいろと学んだようです。その時に、私が参加した皆さんに話をしたのは、「ドイツと日本の違いをたくさん見つけたと思いますが、違いよりも同じところを見つけてください」ということでした。私たちがドイツの研修に行ったのは、ドイツでの幼児教育を研究するためではなく、私たちの保育を見つけるためだからです。勿論、ドイツでの制度やシステムには参考になることがたくさんあります。しかし、それはドイツという風土と歴史と伝統が作り上げてきたものです。ですから、それを一概に良いとか悪いとかいうことはできないのです。それは、他の保育についてもいえることです。その中で、私たちは、日本という風土の中で、歴史を踏まえ、伝統を重んじた保育を構築しているでしょうか。

そのような日本における保育を考えるうえで、世界の子ども像のとらえ方、子ども成長、発達の保障、そして、先進国での課題である少子社会での子どもの生活の保障、未来を培う子どもたちが現在をよりよく生きるための環境、そんな世界共通なものを見るべきなのです。私は、他の参加者と違って、同じものを見つけるとか、ドイツでの保育を見るというよりも、毎年参加している立場として、どのように変化しているのかを見ています。ドイツでも、毎年子どもの環境の変化に応じて、子どもの環境、保育の重点課題が変化しています。
それは、もしかしたら、園長、職員に移動がないからではないかという気がします。私が毎年同じところに行くと変化が見え、また、そこの園長先生、職員の異動がないために常に新しいものを見、変化しています。それに比べて、転勤や異動が多い日本の公立園や公立の学校では、変化を嫌い、変わらないことを目指し、今までのやり方を継承しようとしているところが多い気がします。人が変わってしまうために、内容を変えるわけにはいかないのでしょう。そんなことを考えると、いつも日本の転勤、異動は何のためにするのかわからなくなります。公立の園も、もっとじっくり、職員みんなで、自分の園の理念づくりをし、それを守るために日々変化をしていく必要があるのではないかと思います。私も公立園の先生と一緒に勉強をする機会があるのですが、とても問題意識を持ち、変えていこうという意欲を持った先生と出会うたびに、この先生がずっとここにいれたらと思うことがしばしばです。今回、以前の訪問したことのある園に伺った時に、そこの園長先生の初めのあいさつで「おかえりなさい」と言われた時に、そんな思いを強くしました。
保育所保育指針、幼稚園教育要領、学習指導要領が定期的に改定されてきた中で、今回、不定期に改定になりました。その改定内容について、なにも変わっていないとか、なにも変える必要がないのだということを聞くことがあります。確かに、指針が変わったからといって保育の内容は変える必要はないかもしれません。しかし、それは、日々変えていっている園での話です。子どもの様子によって、保育を見直している園に限ってのことです。今までやってきた保育の継承ほど大人主体の保育はないということに気づかせてくれるドイツ研修でした。

公立の所長から、民営化された保育園に行き2年目、公立の時、見守る保育に出会い勉強し、取り組んできましたがクラス王国、人事異動の壁は厚かったです。民間一年目の昨年は、保育観の違いが出て、ぶつかり合いがありましたが、保育過程を言語化するという作業を全員で取り組み、見守る保育の思いも伝える事が出来た成果だと思うのですが、「今年の保育は楽しい」という言葉が出るようになりました。
近隣の公立は保育過程作成について様々な意見が出た様で、2か所で、私を講師に招いてくださり、近々、話す機会をいただきました。 元気にやっています。北海道 斉藤
ドイツ研修お疲れ様でした。現地からの報告で、いろんなことを気づかせてもらいました。以前、「力がある人は、違いを探すのではなく同じところを見つけることができる」と聞いたことがあります。気がつけばいつも違いばかり探してしまっているのが自分です。言葉で言うと簡単ですが、「同じところを見つける」のはなかなか難しいです。
園長・職員の異動についてですが、異動がない、あっても法人内だとしても、理念づくりや理念の実践ができないのであれば変わりはありません。「自分の園の理念づくりをし、それを守るために日々変化をしていく」ことの必要性を、全員でしっかり頭に入れて実践していこうと思います。
今年の3月をもって多くの公立の園長先生が定年でお辞めになりました。それに伴う昇任や移動の人事があったわけですが、近年、場当たり的というか、理解に苦しむ人事が増えています。たとえば新任の優秀な園長先生が1年で移動したり、園長と主任が二人揃って変わったり…。3月31日と4月1日は、子どもたちにとってはたった1日しか違わないのに、大人たちは民族大移動。これで保育の連続性に支障はないのでしょうか。時々、保育を変えようと立ち上がった先生がいてもその成果が受け継がれない。つまりは変わらないこと、変えないこと(前例主義)が公立の不文律なんでしょうか。世の中や家庭のあり方が変わっても、少子化で子どもが変わっても、それでも公立は変わらないのであれば、民営化もやむを得ないか。
「違いよりも、同じところをみつける」という視点は、とても意外でした。他の保育園を見る際には、自分の保育園との違いや、様々な工夫を見つけて、自分の園にどう取り入れたり、見直すかなどの視点を持って見学をします。それを、同じところを見つけるという視点で見学するのは、何だか難しいような気がします。私の場合ドイツの園を見学するとなると、全てが新鮮で感動ばかりすると思います。
ドイツでは園長、職員の移動が無いため常に新しいものを見て変化していくというのは、本当に見習うべきだと感じました。だからと言って日本も同じ制度にするというのは、なかなか難しいかもしれません。ただ、子どもを主体的に考える事などの共通な理念を持つことぐらいは出来ると思うのですが…。
毎回のドイツ研修報告は実に興味深い内容が充溢しています。持ち帰られた写真や動画に目は釘付け。学べるところが多いですね。私が勤める園には年間数百人もの見学等のお客様がお出でになります。その中に欧米からお越しの方々もおられます。そして口口に「これも同じ」「あれも同じ」と仰って下さいます。日本人の見学者は自分たちとの「違い」を見つけて驚き、そしてさまざまな理由付けをして「特殊な保育園」というレッテルをお貼りになって帰られる方もいらっしゃいます。まぁそれはともかくとして「変えてはならないものを変えないために変わる」ということを藤森先生は仰います。私たちの園は日々変わっていきます。進化していっているのですね。実はこの「進化」する姿は子どもたちのみならず私たちスタッフの楽しみでもあります。What’s New ? そして What’s Next ?です。