魚沼

 日本の主食はもちろん未だに「米」で、その中で、コシヒカリは南は九州から北は本州秋田県・宮城県までで生産され、日本全国の1/3以上がコシヒカリだそうです。しかし、このコシヒカリの誕生は新しく、1944年に新潟県農事試験場の農林22号と農林1合の交配が起源であると伝えられています。その後、福井県にある福井農事改良実験所で研究が行われ、1956年に福井県で品種登録が行われ、農林100号という番号がつきました。これがコシヒカリです。その後、新潟県南魚沼郡塩沢町中子(現南魚沼市中子)で、本格的に栽培されるようになり、味の良さや高価な取引値から、全国的に生産されるようになったのです。「あきたこまち」や「ひとめぼれ」など他の人気のある品種も、このコシヒカリがたくさんの品種と掛け合わされて誕生したものです。
 北陸地方の勢力圏のことを、越国と呼びます。それが、7世紀末には、今でもよく知られている越前・越中・越後に分割されるのですが。この農林100号は、福井県・石川県・富山県・新潟県・山形県の一部など「越国」でおもに生産されますので、「木枯らしが吹けば色なき越の国 せめて光れや稲 越光」と開発担当者が「越光」と命名します。今はカタカナが商品名称になっていますが、昔は漢字「越光」でした。
なぜ、こんなに人気があるかというと、お米のアミロース・アミノペクチン・たんぱく質という美味しさのバランスが日本人の味覚にぴったりだったからでしょう。また、コシヒカリは高温の時でも、概観品質が低下せず、浸水などの対抗性なども強く、これらも一番生産されている理由になっています。
このこしひかりの生産地の中でも特においしいと言われているものが、世界屈指とも言われる豪雪地で、山々から流れ込むミネラル豊富な雪解け水がおいしいお米を育んでいると言われているのが、福島、群馬、長野の3県と県境を接し、信濃川、魚野川とその支流の流域である新潟県魚沼地方の「魚沼産コシヒカリ」です。この「魚沼産」は、食味・色・ツヤ・ねばり(お米の美味しさの4大要素)のすべてを、バランスよく高いレベルで持合わせ、食べると非常に美味しい米です。魚沼は、まだ水をはってはいませんでしたが、とても美しい田園風景です。
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コシヒカリの名産地として有名な南魚沼は、戦国時代には「越後上田荘」とよばれていました。この地が、今年の大河ドラマ「天地人」の主人公である「直江兼続」「上杉景勝」の生誕地です。
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この地から、大河ドラマは始まりました。映画やテレビドラマの舞台として取り上げられる地は、訪れる人が多くなります。特に、NHK大河ドラマや、NHK朝ドラといわれる「連続テレビ小説」は影響が大きいようで、地元からの誘致運動も盛んのようです。今年の主人公の直江兼続を取り上げてほしいという誘致運動でも昭和19年から始まったという年表が張り出してありました。ずいぶんと古くからそれらしき動きがあるのですね。
「天地人」のテレビの最初のほうのテーマは、上杉景勝や直江兼続がまだ喜平次や与六と呼ばれていた少年時代の魚沼での逸話です。その中で特に印象に残っているのは、「雲洞庵」という曹洞宗の古刹で、景勝と兼続が北高全祝や通天存達から学問を学び、高潔な精神を養ったとされる日々です。この庵の北高全祝禅師は、越後の国主上杉謙信や甲斐の国主武田信玄の禅の師として、民百姓の迷惑を思われ両雄に川中島で戦うように図ったり、謙信公に塩を甲斐に送らせるよう指導したといわれています。
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魚沼” への5件のコメント

  1. コシヒカリが農林100号、なんか変な感じです。「今日のごはんは農林100号ですよ」と言われても食欲はわきませんね。日本で一番大事な食物は米だと思っています。食料自給率の問題が叫ばれていますが、日本人としてはやはり米を守らなければ食だけでなく文化もダメになってしまう、それほどの存在だと考えます。写真のような田園風景を大切にしなければいけないですね。

  2. お米は、日本人にとって「soui food」ですね。体調の悪い時は、お粥と梅干に限ります。とても「ミルクパン」や「フレンチトースト」は食べれません。
    災害等で被災された方々に、パン、カップ麵等のたくさんの品々が差し入れされますが、一番食べたいものは「ご飯」と「味噌汁」と聞いています。
    国の味があり、土地の味があり、家庭の味があり…たどり着くのは「おふくろの味」ですね。
    私も「母の味」がお手本です。
    余談ですが、世の旦那様方は、知らず知らずのうちに「おふくろの味」から「おくさまの味」にチェンジしてるんですね(そう思いませんか?)

  3. のどかな田園風景の中で生活をしているのに、農家ではないのでお米のことはほとんど知りません。あらためて、コシヒカリの誕生秘話を調べてみました。コシヒカリを生んだ福井県農業試験場で中心的存在として活躍したのが、石墨博士と岡田主任。予算不足で研究機器のないハンディを自分の体力と五感で克服。手のひらは穂の重みを感じる秤。背丈は稲の長さを測る物差し。石墨博士にいたっては、稲の株元を握り穂首までさばいて品種の選抜をしたといいますから職人芸ですね。コシヒカリは手にするとしなるほど株が柔らかいのですが、この方が農家の人の作業を楽にするんです。60年たっても、コシヒカリを超える品種が生まれないのは、こんな現場感覚にあふれた彼らの血のにじむ努力があったからですね。

  4. 日本のお米と言えば、やはりブログの「魚沼産コシヒカリ」が一番に出てきます。その「コシヒカリ」が農林100号という名前があるとは知りませんでしたが、切りのいい100という数字なので、ある意味では気持ちがいい感じがします。また「あきたこまち」「ひとめぼれ」もありますが、それも全てコシヒカリと色々な品種と掛け合わせて作られたお米なんですね。そうなると美味しくないわけがありませんね。ただ「魚沼産コシヒカリ」が特別美味しい理由が、ミネラルが豊富な雪解け水が流れている流域で育っていて、その結果お米の美味しさの4大要素を全て高いレベルで保っているのですね。毎日何気なく食べているお米ですが、お米も育つ場所や環境によって味も品種も全く違うのですね。魚沼で育ったから有名で美味しいだけじゃないというのが分かりました。

  5. ほぼ毎日米食です。現在家で食べているお米は「ひとめぼれ」です。園で頂くお米は不耕起栽培の無能薬米。普段から美味しいご飯を頂いているとたまに外食する時口にするご飯のまずさに閉口することがあります。ある大学の教授がご飯だけで栄養価の7割を摂取できる、という話をしていました。まさか、とは思うのですが、今回のブログで「アミロース・アミノペクチン・たんぱく質」とありますからあながち間違っているのでもないでしょう。「魚沼産コシヒカリ」が脚光を浴びるようになったのはそれほど昔のことではないような気がします。家内とスーパーに出かけることがありますが「魚沼産コシヒカリ」はいい値がついていますね。流石ブランド米。しかも魚沼産コシヒカリにもランクがあるようで高ランクのお米には手が出ません。

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