なんといっても

日本人は、何と言っても富士山が好きですね。読売新聞創刊135周年を記念して新時代の景観を選ぶ「平成百景」が決定しましたが、当然堂々の一位に輝いたのは、「富士山」でした。この投票の反響はずいぶん大きかったようで、投票総数は64万票を上回ったようです。2位以下は、地元・山梨の熱烈な支持で「昇仙峡」で、3位は「知床」でした。また、この投票は、新時代の景観を選ぶということで、平成になってから誕生したり、見直されたりした景観で投票上位に入り、選考委員の評価が高かったのは、「甲府盆地の夜景」と「東京ディズニーリゾート」、「横浜みなとみらい21」「鉄道博物館」「直島」などが選ばれたようです。
環境省では、平成17年度から富士山登山者数の把握を目的に、4登山道の各八合目付近に赤外線カウンターを設置し、八合目以上への登山者数調査を実施していますが、平成20年7月1日から8月31日までの富士山八合目でのカウント数の合計は約30万5千人で、昨年度に比べて約7万3千人も増加しているそうで、また最近人気があるようです。
昔から、富士山は、日本を代表する景色で、その雄大さと美しいフォルム、1日の中で時刻によって、1年の中で季節によってその姿を変え、気品と気高さを感じます。また、眺める方向からも姿を変え、時には荒々しく、時には優しさを私たちに与えてくれ、深い感銘を覚え、「心のふるさと」としてそびえています。
私は、いろいろな場所の桜で見るように、いろいろなところから富士山を見るのが楽しみです。先日、飛行機から富士山を見ることができました。今の季節は、雪が程よくつもっていて、とても美しい姿です。
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飛行機から富士山は、上から見る姿と同時に、雲海を背景に、その上に頭を出す姿も見ることができます。今年の3月には、そのような姿を見ることができました。
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それから、今年は、違ったところから富士山も見ることができました。それは、富士急行の車両の最前列から目の前にそびえる富士山です。
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この電車はお勧めです。300円の特急料金を払えば、大月駅から河口湖駅まで、特急列車フジサン特急に乗ることができます。また、展望室のある車両は、展望席を含めたすべての座席が定員制で、この車両に乗車する場合は区間に関わらず、別途着席整理料金100円を払えばいいのです。しかも、その車両に乗ったときに、乗客は私と妻のほか一組しかいませんでした。
私の住んでいる八王子からも富士山を見るポイントがいくつかあります。ミシュランで選ばれた高尾山からも今年は運良く見ることができました。
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また、1日の中でも姿を変えますが、八王子の駅ビルの屋上から、夕方の富士を今年の初めに見ることができました。
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富士山は、このような姿の美しさだけでなく、その懐の深さによって、多様な自然の豊かさとともに、原生林をはじめ貴重な動植物の分布など、学術的にも高い価値を持っています。その原生林は、豊富な地下水などの恵みももたらしてくれます。
しかし、なかなか世界遺産に登録できないように、自然に対する過度の利用や社会経済活動などの人々の営みは、富士山の自然環境に様々な影響を及ぼしてしまっています。富士山の貴重な自然は、人気があるだけでなく、もっと未来の子供たちのため、その自然環境の保全に取り組まなければならないでしょう。