調査結果

今月の18日に厚生労働省から「21世紀出生児縦断調査(特別報告)結果の概況」が発表されました。この調査は、「2001年ベビーの軌跡(未就学編)」といわれ、平成13年より毎年調査・公表している「21世紀出生児縦断調査」をもとに、出生から5歳までの間の家族状況、母の就業状況の変化、子どもの成長等を多面的に分析し、取りまとめたものです。この調査の目的は、21世紀の初年に出生した子の実態及び経年変化の状況を継続的に観察することにより、少子化対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的としています。しかも、厚労省が行うだけあって、01年生まれの子どもの親を対象に01年度から毎年追跡して調べ、6回目の06年度は欠かさず回答した約3万6千人分を集計しています。
今回の結果の一部が、新聞に掲載されていました。それは、5歳6カ月になった子どもの行動を、2回目(1歳6カ月時点)に聞いた「休日に父と過ごす時間」と照らし合わせたものです。その結果は、「1歳の時、休日に父親と過ごす時間が長かった子どもほど我慢強く、落ち着いて話を聞けるようになる。」というものです。そこで、厚生労働省は、子育てに父親の参加が大切なことを示すデータだとみています。
「我慢すること」ができると答えたのは、父親と過ごすのが「1時間未満」だった子で67%でしたが、「1?2時間」は70%、「2?4時間」は71%、「4?6時間」は72%、「6時間以上」は76%でした。「落ち着いて話を聞くこと」ができるのも、それぞれ77%、79%、80%、81%、82%で、父親と過ごす時間が長いほど割合が高かったという結果でした。
 また、「ひとつのことに集中する」「感情をうまく表す」「集団で行動する」「約束を守る」もほぼ同じ傾向で、できると答えた割合は「6時間以上」が「1時間未満」を2?5ポイント上回っています。この結果から、厚労省は「父親が幼児期に触れ合う機会を積極的に取ることの大切さがうかがえる。父親の子育てへの意識の芽生えにも効果があるのでは」としています。
 先日、姉妹園の卒園式で、近くの校長先生が祝辞の中で、「子どもを育てるうえで、やさしく受け止める母親の愛と、厳しく教える父親の愛の両方が必要だ。」と言いましたが、後で、保護者の一部から母子家庭がいる中で、軽率な発言だという苦情がありました。そういうことを言うと、今回の厚労省の発表はどうなるのでしょうか。
 また、こんな結果もあります。きょうだい構成別に、コンピュータゲームをする子の割合の変化では、「兄姉あり」は「兄姉なし」に比べ、「コンピュータゲームをする」割合が高くなっています。そして、「ゲームをしない」及びゲームをする場合「ゲームを1時間未満」するでは、「その日の出来事などを親に話しをする」、「「なぜ」、「どうして」と疑問に思うことを質問する」の割合が高くなっています。また、ふだんの日にテレビ(ビデオ、DVDを含む)を見る時間が少ないほど、「落ち着いて話しを聞くこと」「ひとつのことに集中すること」「がまんすること」「約束を守ること」の割合が高くなっています。 という結果を、兄姉がいる家庭もいるから出してはいけないのでしょうか。
「両親、兄弟がいなくてはならない」ということではなく、それぞれの家庭環境で気をつけなければならないことを言っているのでしょう。

調査結果” への5件のコメント

  1. 東京都の認証保育所で、勉強させて頂いた事が有ります。認証保育所は22時まで開所しているところが多く、又、2歳児クラスまでの乳児保育所も多いです。
    生まれて一年、二年の子ども達が、その時間まで親と離れて生活しています。
    親の就労状況を考慮すると、しかたのない現実です。認可保育園も20:30まで開所して夕食を提供しています。確かに、お腹がすくので夕食は大事です。が、親子で夕食を摂る時間がない生活リズムでよいのだろうか?これが、子育て支援なのか?真剣に考えます。
    園で過ごす子ども達一人一人に、心をおいて接しても、皆「親」が一番です。
    「着る物なくても、食べる物なくても親のそば」…欲しい物を強請った時の父の口癖でした。
    何が正しのか?よくわかりませんが、この現実を通して、揺るぎない何かを感じとりたいと思います。

  2. 幼児期は、おばあちゃん子で育ちました。小学生2年の時に、父親がふらっと家を出て、その後は母親の手一つで育てられました。ほとんど父親に大事にされた思い出がありません。それでも、いろんな幸運に恵まれて、不思議と横道にそれることもなく、兄妹二人大学まで出させてもらいました。「親は無くても子は育つ」の典型であります。当時かなり貧乏でしたが、本だけは買ってもらえたので、それが今財産になっているようです。数年前に、近くの病院に入院していた父親が亡くなりました。喪主として盛大に葬式をしてあげたことが最初で最後の親孝行になりました。

  3. 事の本質を掴んでいなければ、伝えるべきこともきちんと伝えられないですね。様々な家庭環境を考慮しているということを言い訳にし、伝えることを避けてきたことを反省しました。以前このブログで書かれていましたが、母親でなければとか父親でなければということではなく、「重要なのは、一人ないし二人の鍵になる人物が、子どもを愛し、最初の数年間、子どもを中心に据えるということである。」ということも本質の部分だと思います。こうしたことをきちんとおさえておかなければいけないですね。

  4.  厚労省からの発表は私も新聞で見ました。どうして父親と過ごすことによって我慢強くなるか、詳しく新聞を読めなかったので分かりませんでしたが、調査結果を聞くと父親の役割というのはとても重要になったという印象を受けました。父親の育児というのは、冷静に考えて必要だとは思っていましたが、こうしてデータを出されると、父親の育児は単に必要から、育児に対する考え方が変わってくると思います。しかし実際には母子家庭の家庭や父子家庭の家庭もあると思いますが、そういう家庭の場合はどうすれば良いのか?と考えてしまいました。そこは保育園や幼稚園が支援していく必要があるのかな…と思いました。

  5. 現在小1年男子の「父親」をやっています。我が子が「我慢強く、落ち着いて話を聞けるようにな」ったかどうか。割りと子煩悩なところが私にはありますから「1歳の時、休日に父親と過ごす時間が長かった」とは思うのですが、それが「我慢強さ」や「落ち着いて話を聞ける」に何故結びつくのか、あまりよくわからず、そもそも「我慢強さ」はどういう「我慢強さ」なのか、あるいは「落ち着いて」聞ける「話」とはどんな話なのか、あまりよくわからず、「父親が・・・」と言われると、「父親だから云々」ということをあまり意識していない私は一体どういうことになるのか。なんとも疑問だらけになります。また「厳しく教える父親の愛」などと言われると最早「父親」であっていいのかと自責の念にかられます。そもそも子どもにとっては「父親だから」とか「母親だから」ということはないような気がするのですが???

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