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今月11日に米経済誌フォーブスが2009年版の世界長者番付を発表しました。それによると、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が2年ぶりに首位に返り咲きました。一方、日本人トップはカジュアル衣料ブランド「ユニクロ」を手掛けるファーストリテイリングの柳井正社長および柳井家で、全体では76位でした。
この発表に先立って2月19日に2009年の「日本の富豪40人」を発表しています。もちろん、その時に柳井正会長が、任天堂の山内溥相談役を抜いて初めて首位に立っています。柳井会長は前年の6位から一気にトップに立ったのですが、これは、最近のユニクロの快進撃があります。そして、この結果は、たんに売り上げの増加だけでなく、さまざまな分野でも評価されています。
昨年、ユニクロは世界三大広告賞といわれる「Cannes」「One Show」「Clio」において、すべてグランプリを受賞しました。特に、「カンヌ国際広告祭」では、日本勢は素晴らしい快挙で、ラジオ部門で「キャノン」、サイバー部門で「ユニクロ」、チタニウム部門でも「ユニクロ」の3つのグランプリをとりました。
カンヌ国際広告祭は、世界最大級の広告賞で、毎年6月下旬に、フランスのカンヌ市にて開催されています。審査は世界中から選抜された審査員によって行われます。また受賞者が受け取るトロフィーがライオンであることから、別名「カンヌ・ライオン」とも呼ばれています。最初は、劇場CM部門のみでスタートしましたが、その後テレビの台頭でテレビCMが加わり、1992年には屋外看板・印刷媒体を含めたプレス&ポスター部門(2005年からはプレス部門と屋外広告を対象とするアウトドア部門に分離)、1998年にインターネット広告を対象としたサイバー部門、1999年には媒体の活用手法を競うメディア部門、2002年にはDM(ダイレクトマーケティング)を対象としたカンヌディレクト部門、2005年にはラジオ部門と総合プロモーションを評価するチタニウム部門、そして2006年にはSPを対象としたプロモ部門と、今では9部門があります。
キャノンがグランプリをとった「ラジオ部門」は、画無しで、音(言葉)だけで表現しなければならない広告です。作品は、キヤノンマーケティング・EOS Kiss デジタルカメラ「SHUTTER CHANCE」(電通)で、シンプルなアイデア、どこの国の人がいつ聞いても理解できる普遍性、 きわめてクオリティの高いSEなどが評価されたようです。
また、ユニクロがグランプリをとった「チタニウム部門」(正確にはチタニウム&統合キャンペーン部門)は、唯一、全審査員メンバーをカンヌ事務局側が選出する部門で、「今までに無かった」とか「エポックメイキングな」広告を選ぶ部門です。ですから、無理してでも選ぶ必要がないほどとても価値ある賞です。もう一つの受賞した「サイバー部門」は、比較的歴史の浅い賞ですが、ハードウェアにおいて先進の欧米を差し置いてユニクロが受賞したことは、特筆に値するといわれています。
 売上が多いというのは、商品がいいのはもちろんですが、CMを見ても職員のレベルの高さを物語ります。そして、その質の高さを社長が支えているのです。献金のようなはっきりしない方法で収入を得るよりも、質の高さの提供で収入を得たいものですね。