「月」「日」ときたので、「星」の話をします。私は、映画「スター・ウォーズ」が好きです。今までのシリーズは、もちろんすべて、公開時に見ています。しかし、このシリーズはずいぶんと長い期間をあけて公開されていますので、どのシリーズをいつ見たかということが、自分の人生と重なっていることがあります。例えば、第1作は、日本での公開は、1978年でしたから、教員の頃で、6年生の子数人と一緒に見に行きました。
アメリカ映画の名作の中には、日本映画の名作を基にした映画が多くあり、特に黒澤明監督の映画から影響を受けた映画は少なくありません。有名な作品では、黒澤明監督の映画「七人の侍」を基に「荒野の七人」が作られています。同様、「スター・ウォーズ」も、その製作にあたって、黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」を基にしたとも言われています。「ジェダイ騎士」は時代劇の「時代」という言葉から転じたものといわれていることはとても興味深いことですね。そう思ってみると、中に出てくる武器である「ライトセイバー」という光の刀で戦う姿は、武士が戦う姿に影響されています。
このシリーズ第1作のタイトルは、単に「スター・ウォーズ」でしたが、次第にシリーズが進むにしたがって、それは、前編の中の「エピソード4」であることがわかってきます。そして、後になって、「新たなる希望」という副題がつけられます。このシリーズに見せられたのは、この中での闘いに大きな力を発揮する「フォース」という力です。以前のブログに書きましたが、私は、どうも、自分でも何らかのフォースを感じることがあるからです。
映画の中で、フォースが最大限使われる場面が、最後に敵の攻撃をかわしながら、帝国の強力な武器を破壊するために、ルーク・スカイウォーカーが排熱ダクトに魚雷を打ち込もうとするときです。当然、その場所を、照準器を操作してさがし、そこに目標を定めようとします。しかし、どうしてもぶれてしまいます。そんなときに、ルークの耳元に「フォースを使え、ルーク」というオビ・ワンの声が聞こえてきます。それでも、まだ自分を理解しておらず、その力を信じていないルークはあくまでも計器に頼ろうとします。しかし、やはりうまくいきません。すると、またオビ・ワンのこんな声が聞こえてきます。「忘れるんだ、ルーク」その声を聞いて、ルークは、計器から目を離すだけでなく、静かにに目を閉じて、心を落ち着かせ、心で感じようとします。すると、はっきりと心の中に標的が見えてきます。その心によって、見事命中するのです。
このときに、目の前に見える実態だけが現実ではなく、静かに心を落ち着かせ、心の感じるものが現実であること、それは、決して計器のような機械では見ることができないものであることを知ることができました。そして、その力は、強く念じること、すなわち心を集中することが大切であること、そして、その見る目、集中する心は、刷り込みや、習慣が曇らせることがあることなどを知りました。
見るときに目だけを使うのではなく、聞く時に耳だけを使うのではなく、ほかの器官もフルに使うことは、香りを味わうとか、香りを聞くに通じる日本の文化にも通じる気がします。そして、これは、人間しかできない前頭葉の働きによるものだということが最近は分かってきているようです。
私も「スターウォーズ」のシリーズは全て見ました。さすがに一番最初に公開された3本はリアルタイムでは見れませんでしたが、友人にビデオを借りて見ました。何度見ても自分もジェダイになりたいと思いましたが、そんなジェダイが時代劇の「時代」という言葉からきたというのは驚きました。あんなに有名な映画が日本が関係していると思うとなんだか嬉しくなりました。
「目の前に見える実態だけが現実ではなく、静かに心を落ち着かせ、心の感じるものが現実である」この言葉はとてもいい言葉ですね。物事を考えるときにもとても通用しますし、何よりも子どもを見るときにはとても大切なことだと思います。
目で見ることに頼らず無心になれば真実が見えるというストーリーの映画はよくありますね。そんな映画を観るたびに「なるほど」と思い試してみるのですが、どうやら私にはフォースはなさそうです。でも絵画を見たりするときに何となく体で感じるものがあったりと、「見る」というのが目だけの働きではないと思うこともあります。人間にしかない力だとすると、大事にしたいですね。
夕べ、BSで「七人の侍」やってましたね。何度見ても飽きません。昨日は、特に菊千代の役割に注目して見ていました。仲間の侍に百姓の悲哀を泣きながら訴えるシーンが感動的でした。戦後間もない頃に、よくもあれだけのスケールの大きい作品ができたものです。ところで、仏教の悟りの位に、声聞乗と縁覚乗というのがあります。仏の音声や諸縁に触れて悟りを開くことですが、現代的にいえば、一流の芸術家や学者の生命活動がそれにあたります。藤森先生の感じる「フォース」も、たぶんそれに近いものかと拝察します。以前は先生には超能力が備わっているなんて思ったことがありましたが、前頭葉の働きということでひとまず安心しました(笑)。
” A long time ago in a galaxy far,far away・・・”で始まる映画『スターウォーズ』。第1作が上映されたのが丁度私が高校生の頃でした。その頃部活で吹奏楽に所属していましたので『スターウォーズ』のオープニングは楽譜を取り寄せて演奏しました。懐かしいですね。あのオープニングが流れると「さぁ、これからスペースドラマが始まるんだ!」ととても気分が高揚してきます。作曲者は超有名なジョン・ウィリアムズさん。サントラ版をテープにダビングしてよく聴いていました。『スターウォーズ』からは深淵な哲学を感じます。神秘思想家カスタネダの影響とされる「フォース」。人間の根源力ですね。本当に素晴らしい映画です。