月食

昨日は、節分で、今日は立春です。これらは祝日ではないのでそれほど問題はないのですが、祝祭日が年によって変わるものがあり、どうやって決めるのだろうと思っていました。それが、一昨日にわかりました。読売新聞に「国立天文台が2日付の官報で公表した2010年の暦要項で、同年12月21日に、全国で「皆既月食」が観測できることがわかった。」という記事があったからです。毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項が発表されることになっていて、今年は2月2日に「平成22(2010)年暦要項」が発表されました。
暦計算室では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置をはじめ諸暦象事項を計算し、「暦書」として「暦象年表」を発行していて、それから抜粋したものが暦要項です。昭和29年6月1日の官報に次年度の暦要項を掲載したのが最初だそうです。
この暦要項には、国立天文台で計算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食および月食)が掲載されています。それによると、平成22年には日食が2回、月食が3回ありようです。1月1日は部分月食、全国で見ることができますが、食分は最大0.082と僅かにかけるだけです。1月15日は金環日食、西日本でかけたまま沈んでいく太陽を眺めることができます。6月26日は部分月食、全国で見ることができますが、南西諸島・九州・中国・四国地方の一部および北海道の一部では食が始まってから月の出となります。7月12日は皆既日食ですが、日本では見ることはできません。12月21日は皆既月食、ほぼ全国でかけたまま昇ってくる月を眺めることがでますが、西日本では皆既食が始まってから、石垣島周辺では皆既食が終わってから月の出となります。
 12月21日に、全国で見られる「皆既月食」ですが、2007年8月28日に、全国で皆既月食が見られました。その前が2001年1月でしたから、6年ぶりでした。2007年のときには、地球の影の中に月がすっぽりと入ってしまうこの現象が全国で見られたこと、また、夕刻から夜という多くの人にとって観察しやすい時間帯に起こるために、国立天文台では、「皆既月食どんな色?」というキャンペーンを行いました。月食は、日食と違って肉眼でも十分観察できる天文現象ですから、全部で3138件の観察結果のご報告があったそうです。ちなみに、このようなキャンペーンをよくやるのですが、これまでの10回のうち最も多かったのは、「夏の夜・流れ星を数えよう」というペルセウス座流星群のときのキャンペーンで、11375件もあったそうです。
皆既月食中の月は、一般的に真っ黒にはならず、赤銅色とよく表現される赤黒い色で見られることが多いのですが、この色は、皆既月食ごとに変化することが知られています。来年の話になるのですが、どんな色の月食が見られるのでしょうか。
 私が、小学校の教員をしていたとき、近くの中学生数人が訪ねてきて、「天文研究会の顧問になってくれませんか?」と頼まれ、ほぼ毎月、私の家で、テストをしたり、天体についての話をしたりしていました。その中の活動として、何人かの中学生が私の家に泊まりこんで、月食の観察を夜中にしたのを思い出します。

月食” への4件のコメント

  1. 藤森先生の家での天文研究会の活動、とても楽しそうです。全くの想像ですが、本当に楽しそうに話しておられたんでしょうね。大人が真剣に、楽しそうに語る姿をみることから興味が広がって学ぶ意欲につながっていくことを、私も経験してきました。ただ単に知識を「教える」のではなく子どもが「育つ」のを支えるというか、そんな「教」と「育」のバランスがとれた教育が、もっと大事にされてもいいのにと思ったりします。
    ペルセウス座流星群の名前が出てきて思い出したのですが、この流星群には1つだけ思い出があります。私の考え方が変わっていく一番最初のきっかけになったのがこの流星群です。ふと懐かしくなりました。

  2. 来年は天文ショーが続くということで今からワクワクしますね。昔の人は、日食や月食は不吉な兆しということで、ずいぶん恐れたようですが、今は天体の動きを体感できる絶好の機会ですね。1月30日、国立天文台から星の赤ん坊に当たる「褐色矮星」が生まれている「ゆりかごの場」を6000光年離れたカシオペア座に発見したと発表されました。こんなニュースを見ると、つくづく宇宙は生きているなと思います。仏教では、宇宙は『成・住・壊・空』の4つの過程を変転すると説いています。人間の一生だと『生・老・病・死』にあたります。人間の生命と宇宙生命はどこか根源的なところでつながっているような気がします。

  3.  皆既日食は、知っていますが皆既月食は正直言いますと初めて聞きました。まだまだ私が知らないことがたくさんあります。もっと色々なことに興味を持ち、なんでも知ろうとする意欲が必要ですね。
     中学生の子どもたちが自発的に藤森先生に天文学研究会の顧問を頼みにきた行動にとても感心しました。小学校の教諭をしていた先生にどうして頼みにきたのか分かりませんが、それは生徒が先生のことを心から信頼してからこその行動だと思いました。今の時代そんなことができる子どもはいるのか気になります。

  4. NASAが発行する天体に関するニューズレターによると、2月9日満月の時にも「部分月食」があるようです。この月食は月が地球の影の外延部分を通過することによって起こる現象のようではっきりと「月食!」と素人?の私たちにわかる代物ではないようです。また「国立天文台」のHP等をみても当該情報に関する記事を発見できませんでしたから超部分月食の類になるのでしょうか。さて、今年来年と天体ショーが続くようで天文ファンのひとりとしては喜ばしい限りです。私も「月食」を友人と観測したことがありましたが、実に神秘的でした。自分たちが住む地球の影の部分に月が入ってきてこうした現象が起こるのですから、月食は地球の影を体験するまたとない機会と言えますね。

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