暖房

 いよいよ冬本番になり、寒い日が続きます。人間というものはぜいたくで、暑い日が続くとお文句を言い、寒い日が続くと文句を言い、ちょうど良いということを味わえなくなっているような気がします。というよりも、年々、人々はちょうど良いという範囲が狭くなっている気がします。電車内でも、ちょっと暑いと冷房が入りますし、ちょっと涼しいと暖房が入ります。人間の体が弱くなったのか、贅沢になったのかわかりませんが、人間の体にとってと、地球のためにはよくないことは確かでしょうね。
 皆さんは、家ではどのような暖房器具を使っているのでしょうか。職場など大きなところではエアコンが主でしょうが、一般家庭ではいろいろな暖房器具を使われていると思います。私の家での中心は、こたつです。ほかに、ホットカーペット、電気ストーブ、ガスストーブ、石油ストーブ、ファンヒーター、ハロゲンヒーターなどがありますが、趣味の世界になると、薪ストーブや暖炉のある家もあるでしょう。また、床暖房も新築や建替えの際に一緒に組み込む家も多くなっているようです。では、費用的にはどれが得なのでしょうか。東京電力が、10畳の部屋を1時間暖めるのに必要な熱量を生み出すのにかかる費用を計算したものがあります。それによると、エアコン・石油ストーブは1.2円、ガスストーブは2.4円、電気ストーブは5.7円という結果が出ました。しかし、もちろん、暖房器具に頼らないで暖かくする方法が一番かもしれません。例えば、昔からあるもの湯たんぽやホッカイロを足先や腰のあたりに貼ったり、分厚い遠赤外線くつしたを履いたり、分厚いじんべえのような上着を着るとかなり体が温かくなります。
 では、学校ではどうでしょうか。平成16年に文科省で「学校施設における換気マニュアル策定に関する調査研究委員会」で基本的な考え方を出しています。暖房設備として、高温輻射暖房(開放型・半密閉型ストーブ、蒸気式放熱器等)、温風暖房(FF式温風暖房機、ファンコイル、エアコン等)、低温輻射型暖房(床暖房、温水パネル等)、校舎全体を輻射または温風で暖房する方式等があり、現在では、多くの学校で、FF式温風暖房機が使用されています。しかし、この方式は、温風が吹き出される付近が高温になるとともに、室内の垂直方向の温度分布が大きくなりやすいことに留意する必要があり、開放型や半密閉型の燃焼方式の暖房器具については、室内空気が汚染され易く、換気設備を計画する際に必要換気量を大きくとる必要があるとしています。また、将来的には、廊下も含めた校舎全体の暖房についても検討することが必要になると思われると書かれているのには、どこまで贅沢になるのかと思ってしまいます。
 明治から昭和中期にかけての日本の学校で使用されたのは、鋳鉄製の暖房器具である「ダルマストーブ」です。明治時代の冬の教室を温めていたのは大型の「火鉢」でしたが、広い教室を温めるには不向きで、大正年代から薪ストーブに変わっていきました。
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燃料も、戦前から昭和30年代までは薪や石炭が主流でしたが、昭和30年代後半からコークスへの切り替えが進んでいきます。コークスとは石炭を高熱で蒸し焼きにした固体で、無煙で火力が強く、長時間燃えるという長所がありました。私は、ちょうど切り替え期でしたので、小学校低学年のころは黒光りする石炭でしたが、途中から光のないコークスに変わっていきました。
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 火つけのできない低学年の頃は高学年の子が火をつけに来てくれたこと、ストーブの近くの子は熱くて仕方がなく、教室の後ろの方は寒かった思い出があります。でも、誰も文句を言わなかった気がします。

暖房” への4件のコメント

  1. Sasukeさんのような若い方は知らないと思いますが、私らが小さい頃には、田舎のどの家にも、陶器の「練炭火鉢」があって、家庭の暖房の主役でした。火鉢にはいつもヤカンがかけられていて、ヤカンの口からシュンシュン湯気が立ちあがっていました。「子どもは風の子」と言われ、寒い中外で遊びまわった後は、「しもやけ」になりそうな手を火鉢にかざして温めたものです。兄弟の多い家は、火鉢のふちにミカンなんか置いて、おしゃべりをするのが楽しみでしたね。そういえば、「鼻たれ小僧」というのも今はいませんね。「しもやけ」になっても鼻水をたらしても、昔の子どもは結構逞しかったように思います。

  2. うーん、そう言われるとちょうどいいという範囲が狭くなってきてるかもしれません。子どものころは、大人は文句をあまり言わないからすごいと思っていましたが、実際自分が大人になってみると文句ばかり言っています。技術も上がって物も豊になりましたが、それを使う人がちょうどいいところでバランスをとることが大切なんでしょうね。

  3.  確かに世の中が贅沢になったせいか、ちょっとした気温の変化で冷暖房機器を使用してきていると思います。私自身、そのような傾向があります。少し寒いだけなのにすぐに暖房をつけたり、早く暖めるために温度を上げて、風量を強くしたりなど、乱用していると思います。
     yamaya49さん、火鉢の存在は知っていましたが、さすがに種類までは知らないですね。ですが、たまに旅館などに火鉢や囲炉裏が置いてあるのを見ますが、予想以上に暖かいので、驚いたことがあります。ストーブや暖房で育ってきた私にとっては冬を火で温まるということ自体想像もできませんし、本当に体が温まるのかな?と思っていました。それが、あんなに温まるなんて本当に驚きです。また火を中心に輪になって囲んで、みんなと色々な話しができるというのも、素敵ですね。それも体が温まる要因になっているような気がします。

  4. 私の生まれ育ったところは寒い地方で、しかも相当鄙びた所でしたので、子ども時分は今では考えられないような暖房がありました。まず「囲炉裏」です。細木をくべながら暖をとったりその上で鍋を温めたり。「囲炉裏」が「炬燵」にかわりました。「豆炭コタツ」です。これを実家では今でも使っています。それから「薪ストーブ」。近くの山から切ってきた雑木を薪にしてそれをくべて暖をとりました。そのストーブを囲みながら祖父や父がお酒を飲んでいました。石炭だかコークスだかどちらか忘れましたが、私が通っていた保育園にへ「ダルマストーブ」がありました。おそらくコークスでしょうね、それを先生がストーブにくべていました。お昼ねのホールの隅っこには「コークス置き場」?がありました。そうそう、「火鉢」で暖をとった経験もありますよ。

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