名言

 朝日出版社から出版されたCD付き「オバマ演説集」は、昨年11月20日の発売初日に初版2万部が完売し、現在で早くも18版になり、40万部が発行されているそうです。新大統領のオバマ氏は、これから数々の名言を残すでしょうね。かつて、いろいろな人が名言を語っています。今回のオバマ氏の演説の中でも、ずいぶんと過去の名言をを参考にしたと思われる個所がありました。
 名言というのは面白いもので、それを言った本人はそれほど深い意味で言ったのでない場合も多く、その部分だけが解釈されて残ってきたものが多くあります。名言という言葉は、ある文脈の中で語った言葉の中からその部分だけを切り取ったものが多く、それを言った時代的背景、その土地、どんな条件の中で誰に言ったかなど様々な中で話された言葉なので、言った当時の意味と違ってくることが多いのかもしれません。また、実際にその人が言ったわけではなく、その人のイメージから作られた言葉もあるでしょう。しかし、後世の私たちは、歴史を学ぶのではなく、その言葉に込められているメッセージから、人生なり、姿勢を学ぶことが「名言」を知る意味ですので、それを読んだ人が自分の今の境遇からその言葉を理解してもいいような気がします。いくつかのリンカーンが残した言葉を紹介します。
リンカーンが残したといわれる言葉で有名なものに「40歳になったら人は自分の顔に責任を持たねばならない」というものがあります。顔は、もちろん生まれつきなものです。しかし、人は顔をたんに造形物で見るのではなく、そこから醸し出される雰囲気というか、人格というか、心を感じることがあります。特に子どもは、直感的に感じるようです。特に40歳を過ぎるころから経験の重みや、受容する気持ちや、自分に対する確信などが顔に現われてくることです。そして、ただ顔にそういうことが現れてくるということだけでなく、それに「責任」を持つべきだということも言っています。
「木を切り倒すのに6時間もらえるなら、私は最初の4時間を斧を研ぐことに費やしたい。」これは、斧を丹念に研ぐことは、切れ味が良くなり、切り口がきれいになり、時間的にも短縮します。目の前だけの目的を見て、早くそれを達成しようとするのではなく、本来の目的を達成するためには、どんな準備が必要であるか、どんな仕上がりを求めているのかという見通しを立てることが重要だと思います。
生き方についていくつか示唆を含んだ言葉が伝わっています。
「あなたが転んだ事に興味はない。あなたが立ち上がる事に興味がある。」
「大抵の人は自分が幸福になろうと決心した程度だけ幸福である。」(幸福の度合いは自分がどれだけ幸福になりたいかで決まるのだ)
「今日できることを 明日に残すな」
リンカーンの人生は、何度も転んだことでしょう。夢ももったことでしょう。しかし、それは自分に課せられた使命を全うしようとしたからに違いありません。それは、ある人がリンカーンに向けて「あれが大統領か。実に平凡な風采だな」といった言葉に対して返した言葉に現われています。「その通りだよ、君。神さまは平凡な人が好きなのだ。だから平凡な人を、たくさん、つくられたのだ」
これは、自分のやるべき使命を確信している人の答えですね。

名言” への5件のコメント

  1. 今日のブログも感動しました。
    私もオバマ大統領の演説を聴きました。
    時代時代で本質的な人が現れて世の中にメッセージを発信して大切なことを思い出させてくれます。
    そういう人が座る場所に据わるというのは奇跡のような気がします。
    世界がピンチの時に颯爽と現れ残り香を残して去っていく。
    気付きを与える存在は歴史に残りますね。
    新時代の新しい理念に世界がどう反応するのか、、
    子どものためにも私も良いものを少しでも譲れるよう精進していきたいと思います。

  2. 私の仕事部屋に、次のような言葉を座右の銘として掲げています。『人生、どんな絶望的な苦しみであろうと、意味がないわけがない。その不幸に打ち勝って、より強く、より深く、より善い人間になれるよう、人生がチャンスを与えてくれているのだ。苦しみは、試練なのだ。試験なのだ。乗り越えよ!先に進め!というシグナルなのだ。未来への「踏み切り台」なのだ。』私が人生の師と仰ぐ方の箴言です。仕事が思うようにいかなくて悩んだときには、とても励まされました。確かに先達の名言は、人生を生きる智慧に溢れています。生きる勇気と希望を与えてくれます。大事にしたいですね。

  3. 「壁を作っているのは自分自身。その壁をはるかに越える高い志をもてば、それまで壁だと思っていたことが壁でなくなってくる。高い志をもちなさい。」こんなことを教えてくれた人がいます。私にとってとても大切な言葉になっています。苦しいときに勇気を与えてくれる言葉です。リンカーンの言葉を読んでいて、また頭に浮かんできました。

  4. リンカーン大統領の言葉はその人生を振り返ると極めて重みのある箴言となります。「あなたが転んだ事に興味はない。あなたが立ち上がる事に興味がある。」などは絶望を経験し、その後に絶望の淵から這い上がり、その先に希望の光明を見た人でなければ口をついて出ることはないでしょう。リンカーンが宣言した「奴隷解放」はギリシャ・ローマ時代以来連綿と続いてきた慣習に否を唱える、大変勇気の要ることであったと思います。有色人種を商品として売り買いする奴隷制度を否定することはとりもなおさず有色人種の「平凡」を保障しようとした行為でしょう。そして「転んでいた」奴隷たちが「立ち上がる」姿を実現させようというきっかけになったことでしょう。「使命を確信している人の答え」・・・まさにその通りだと思います。

  5.  名言というのは本当に深く考えさせられます。ブログにも書いてありますが言った本人は深い意味で言ったつもりはないというところが実に面白いと思います。しかし、名言を残す人というのは、深い言葉が自然と出るという時点で普通の人より色々な経験をしたり、何よりも普通の人より感覚が少し違うような気がします。私は名言を出せる自信がありません。むしろ出せないと思います。ですが、名言を聞いて、その名言ついて考えることは出来ます。それを基に自分の生き方というか、自分の使命というのを見出すことができたらいいなぁと思いました。

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