今年のNHK紅白歌合戦の平均視聴率は、3年ぶりに40%の大台を超え、大健闘だったようですね。関東地区では、ビデオリサーチ調べによると、第2部は42.1%で、前年から2.6ポイントアップ、第1部も前年比2.9ポイント上昇して35.7%だったそうです。その理由はいろいろと取りざたされていますが、私はこう思います。まず、ほかに見るような番組がなかったからのような気がします。日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」が善戦しましたが、この番組は、テレビを余り見ない若者向けで、テレビ視聴がもっとも多い団塊の世代では見ないような番組です。また、テレビ東京系「ハッスル・マニア2008」では、最近新しいヒーローが現れず、同じような顔ぶれで、なんだか読めてしまいそうな結果のような気がします。TBS系格闘技「Dynamite!!」も同じような理由で、頭打ち。フジテレビ系「2008年クイズ!!」では、紅白出場の羞恥心やPaboと中継を結んだり、民放とNHKとのコラボを企画したのは新しい試みでしたが、なにも大晦日に見るような番組ではなかった気がします。
もう一つの理由は、若い人にも人気のある歌手が多く出場したからでしょう。じっくり聞くには少し物足りなさはありましたが、多くの歌手を出すには仕方ないのかもしれません。また、芸能人が所属する事務所の思惑もずいぶん感じられました。また、事務所の勢いの変化も激しいですね。元日放送のフジテレビ系「新春かくし芸大会」は、毎年とても人気のある番組で、一時期は2日に分けて放送されていたこともあるのですが、今年は、8.6%で前年の12.6%から大きく落ち込み、初めて1ケタ台となりました。
第1回NHK紅白歌合戦は、1951年1月3日にNHK東京放送会館第1スタジオで行われたように、最初は1月の番組でした。それが、はじめて12月31日に日本劇場で行われたのは、1953年の通算4回目のNHK紅白歌合戦からです。出場歌手が正月公演で多忙なこと、また公開用に使える大きな会場が正月公演で空いていないことなどから、会場に空きがあった大晦日に放送することになったそうです。そのときの司会は、紅組は、水の江滝子、白組は、高橋圭三アナウンサーです。
この紅白歌合戦は、毎年、テレビ視聴率が非常に高いことで知られますが、昔は、今より民放では見る番組が無かったことと、その頃のテレビは、各家庭1台がせいぜいでしたので、みんなで一緒に楽しんでみたために万人受けするNHKを見たのでしょう。1962年に視聴率調査が始まって以来最高視聴率は、1963年に行われた第14回で、81.4%(関東地区)もありました。それ以降も1980年代前半までは一人勝ちで、「お化け番組」「怪物番組」ともいわれていて、民放では、それに挑戦するのはあきらめた制作をしていました。
最高視聴率を樹立した1963年は、やはり昨年好調だったNHK大河ドラマの第1作目が放送された年でした。この大河ドラマは、映画に負けない大作を目指して制作された大型娯楽時代劇です。第1作は幕末の大老井伊直弼を主人公にした舟橋聖一原作「花の生涯」のドラマ化です。今の大河ドラマは、1月から12月までの放送ですが、このときは、4月から12月まででした。
一時は、NHKでは、不祥事、不払い、様々なことがありましたが、ずいぶんと持ち直しました。不祥事を糧にして伸びるか、それで信用を失うかは、不祥事の危機管理についての経営のトップの問題なのでしょうね。
今年の紅白に限っては、わりかしよく観たほうだと思います。若い人の好む歌にはさすがについていけませんが、『相棒』で復活した水谷豊や念願の「おふくろさん」を熱唱した森進一の歌いっぷりには驚きました。それに企画コーナーのザ・ブームの「島唄」、海外からの中継で登場したエンヤに感動!あとの歌手の時は寝てました(笑)。ひとつだけ、紅白のトリビアをー。紅白歌合戦の前身は、1945年の大晦日に放送された『紅白音楽試合』というラジオ番組である。当初は「紅白歌合戦」にしたかったが、時のGHQから日本は戦争を放棄したのに「合戦」はだめだといわれ、仕方なくこんな名前になったとか。何事も創成期はいろんな苦労がつきものですね。
最近のテレビのあり方には疑問を感じることがいろいろとあります。どこの放送局も個性があまり感じられなくなりました。テレビだからこそできることというか、テレビの良さが生かされていない気がしています。だからこそNHKにはがんばってもらいたいです。素晴らしい番組もまだまだあります。NHKだからこそできることにもっともっと力を注いで、他局にも影響を与えてもらいたいと思っています。
小学校の時や中学、高校までは紅白歌合戦は家族そろってテレビの前で見ていましたが、最近ではそうしなくなってきました。あと最近の歌が分からなくなってきたというのもあるのと、お笑い番組が好きなので、ブログにも書いてありますが、ダウンタウンの番組を見ていました。
先日始まった大河ドラマ「天地人」は好評だったようですね。残念ながら私は見れなかったですが、携帯電話のウェブニュースに前回を大きく上回る視聴率と出ていました。確かに「天地人」の予告を見ましたが、とても面白そうな内容でした。私個人の意見は、時代背景が戦国時代だからのような気もしますが…。そう見るとNHKの今年の走り出しはなかなか良かったのではないでしょうか。去年までは色々な不祥事で評判も下がり気味でしたが、これを機に良い方向に向かってほしいと思います。
なんだかんだと言っても毎年大晦日の夜はNHK紅白歌合戦・・・となるかと思ったら、息子が「どらえもん」を観たいとか「クイズ」(フジテレビ系「2008年クイズ!!」でしょう)を観たいとか、で結局まともに紅白を観ることができたのは午後10時過ぎとなりました。ともあれ昨年暮の紅白が視聴率40%台に回復したのでめでたし、めでたし。今年の暮もがんばって欲しいものです。今日のブログでの視聴率分析を読むと「なるほど」ですね。それにしても1963年紅白の視聴率81.4%は凄い!!!紅白独占。その後も80年代前半までは大晦日の夜=紅白!、おっと、そうそう「レコード大賞」もありました。レコ大観て紅白。大晦日の夜はこれで決まり!だったのももうはるか昔のことになったようです。