人生

昨日は、夜中の2時に起きて、大統領就任演説をライブで聴きました。原稿見ずに、一つずつ具体的に、あらゆる課題項目について、自分の言葉で、国民に向けて話をしたことは、聞いている人の心に響きますね。
オバマ氏は、ずいぶんと苦労した経歴を持ちます。黒人というだけでも、ずいぶんとつらい目にあったでしょうね。演説の中でも「なぜ60年足らず前に地元の食堂で食事することを許されなかったかもしれない父親を持つ男が今、最も神聖な宣誓を行うためにあなたの前に立つことができるのか。」と言っているように、いよいよアメリカの新しい時代が来たことを予感させます。
比較されるリンカーンも大統領になるまでの経歴は、伝記の格好の材料になるくらいに波乱万丈です。その人生が、アメリカのユナイテッド・テクノロジー社の企業広告に使われています。その文が「アメリカの心」(学生社刊)のなかで紹介されています。
「これで君の気分は楽になるだろう(This will make you feel better. )」というタイトルです。
「もし君がときに落胆することがあったなら この男の子のことを考えてごらん。
小学校を中退した。田舎の雑貨屋を営んだ。破産した。借金を返すのに15年かかった。妻をめとった。不幸な結婚だった。上院に立候補。2回落選。下院に立候補。2回落選。歴史に残る演説をぶった。が、聴衆は無関心。新聞には毎日たたかれ、国の半分からは嫌われた。こんな有様にもかかわらず、想像してほしい。
世界中いたるところのどんなに多くの人々が この不器用な、ぶざいくな、むっつり者に啓発されたことかを。
その男は自分の名前をいとも簡単にサインしていた。A.リンカーンと。」
 それぞれ人は人生の途上にあります。それは、人生の最後のほうなのか、最初のほうなのか、真ん中なのかは人生が終わる時でないとわかりません。ですから、今の境遇は、残りの人生の糧となるに違いありません。それが、苦しい時でも、虐げられている時でも、きっと、それは単に人生のどこかであることがこの文章から感じることができます。
 この企業は、常にこのような発信をしています。他には、こんなのもあります。
「失敗を恐れるな」というものです。「きみはこれまで 何度も失敗した、おぼえてはいないかもしれないが。はじめて 歩こうとしたとき きみは転んでしまった。はじめて 泳ごうとしたとき きみは溺れそうになってしまった。そうだろう?」
 この企業の社訓にも同じようなことが書かれてあります。
「人生は失敗の連続である。ヨチヨチ歩きの幼児はすぐ転ぶ。生まれて始めて泳ぎに挑戦する者は、たっぷり水を飲む覚悟が必要だ。はじめてバットを握って構えても、球はバットを避けていく。強打者はホームランを打つが、三振もよくする。メイシーは、七度失敗し、八店目で成功した。それが全米最大のデパート「メイシーズ」だ。英国の作家、ジョン・クリシーは753回も原稿をつき返されたのち、564冊もの著作を世に出した。ベーブ・ルースは1330回の三振の後、714本ホームランを打った。あなたが恐れなければならないのは、失敗ではなく、チャレンジしないでチャンスを逃してしまうことだ。」
 今回のオバマのキーワードも「チャレンジ」「チェンジ」「チャンス」です。