4月15日

 よく「今日は何の日?」というのがありますが、今日という日はどういう日かということよりも、自分の誕生日はどんな日か気になるところです。また、その日にはだれが生まれたか、だれが死んだかということも気になったことがありました。私が中学生のころかに、そのような本が出版され、伝記のようにそれを読んだものでした。
 私が生まれたのは、4月15日です。その日は、イタリアのルネサンス期を代表する芸術家で、万能の天才という異名で知られ、「万能人(uomo universale)」とも呼ばれている「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が生まれた日です。彼は、膨大な手稿を残しており、その中には飛行機についてのアイデアも含まれていて、私の机の上のデスクトップパソコンのスクリーンセーバーは、ダ・ヴィンチが考えたヘリコプターになっています。このヘリコプターによって、4月15日は「ヘリコプターの日」と制定されています。
 では、この日に亡くなったのは誰かというと、最近ニュースでよく出てくる名前の第16代アメリカ合衆国大統領「エイブラハム・リンカーン」です。昨日、ワシントンのリンカーン記念堂で、「私たちは一つ」と名付けられた無料の祝賀コンサートが開かれました。そこには、スティービー・ワンダー、ブルース・スプリングスティーン、ビヨンセらの超有名アーティストたちが次々に舞台で熱唱し、U2のボノは、46年前にこの場所で公民権運動の指導者キング牧師が「私には夢がある」と演説したことに触れ、「火曜日にその夢がかなう」と語りました。
 火曜日というのは、オバマ米次期大統領の就任式が行われる予定の日です。昨日の祝賀コンサートで オバマ氏が敬愛するリンカーン元大統領の像の前で「変化を求める無数の声を妨げることのできる障害など何もない」と宣言しました。オバマ米次期大統領は就任式で、19世紀にリンカーン大統領が宣誓に用いた聖書を使い、宣誓する予定です。この聖書は1861年、リンカーンが就任宣誓の際に使ったもので、連邦議会図書館から特別に借りるそうです。オバマ氏がリンカーンを尊敬するのは、アメリカ国民に最も愛された大統領ということだけでなく、リンカーンが、オバマ氏の地元イリノイ州から第16代大統領になったということと、奴隷解放宣言によって黒人奴隷を解放したことで賞賛されているからです。この奴隷解放を宣言したときに使われたのが、今回オバマ氏が使う聖書だそうで、これを使うことで、人種や党派などの分断を乗り越え、米国の統合をめざす姿勢を示すようです。
 リンカーンの生い立ちと非業の最期は、とても劇的で伝記によく取り上げられます。生い立ちについては、ずいぶんとオバマ氏のかぶるところが多いですね。リンカーンの生い立ちは、アメリカの企業「ユナイテッド・テクノロジー社」の広告に使われました。この会社のモットーは、こんな企業広告で使われたこんな言葉で代表されます。「Don’t worry about failure. Worry about the chances you miss when you don’t even try.」(失敗を恐れる必要はない。恐れる必要があるのは、やりもしないで逃がしてしまうチャンスのほうである。)
 明日は、リンカーンの生い立ちが使われたほかの広告を紹介します。