大河

 昨年好評だったNHK大河ドラマ「篤姫」に続いて、今年も4日にスタートした「天地人」の初回視聴率は24・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、初回では昨年の「篤姫」の20・3%を上回り、04年の「新選組!」(26・3%)以来の高い数字となったそうです。年間を通して、どうでしょうか。
私は、妻とどこかに出かけるときに何かテーマを持ったほうがいいのではないかということでこの大河ドラマつながりをめぐることにしています。しかし、昨年の「篤姫」の舞台は、ほとんどが江戸ですので、東京近辺を歩き、何回かブログに書きました。しかし、一度は、彼女の出身地である鹿児島に行かなければと思いながら年の暮れになってしまいました。そこで、思い切って、暮れに、ちょうどブログで書いた「郷中教育」について調べることと、一度は行きたくて、まだ行ったことのない「知覧」に行くことを目的として鹿児島に行ってきました。郷中教育についてはブログで何回かに分けて書いたのですが、今度いつか「知覧」についても書きたいと思っています。
 とりあえず、今年の大河ドラマが始まってしまいましたので、篤姫関係を報告します。
篤姫が生まれたのは、現在の鹿児島市で、JR鹿児島駅の裏手、南洲公園の入口あたりです。小さかった頃から大変利発で活発な子だったと言われています。ここで、約19年間を過ごします。テレビでもよく出てきますが、鹿児島市からは錦江湾を挟んで桜島がよく見えます。この桜島は、死者58名をだした1914年(大正3年)の噴火により、それまで海峡で隔てられていた大隅半島と陸続きになるまでその名の通り島でした。この桜島は、鹿児島から思った以上に大きく見ることができます。
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鹿児島市で生まれた篤姫ですが、指宿今和泉には、今和泉島津家の別館があります。この別邸には篤姫も度々訪れたと言われています。今は、建物は残っていませんが、小学校の海岸側に当時の石垣の一部が残っています。目の前に海が広がり、ここからでも遠くに桜島が望めます。
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そのほかにもこのあたりの集落内には今和泉島津家ゆかりの史跡が数多く点在してあり、忠郷をはじめ、実父の忠剛や兄の忠冬が眠る今和泉島津家墓地や、豊玉媛神社などがあります。
 もう一つ、このドラマで興味を持ったのが、篤姫を心の中で慕い、再開シーンでは泣かせた小松帯刀という人物の存在です。彼は実在の人物ですが、実は、宮尾登美子さんの原作には登場していません。脚本の田渕久美子さんが、薩摩藩の若き家老であり、西郷や大久保が活躍した背景にあり、幻の宰相と呼ばれ、薩長同盟や大政奉還の際でも深くかかわっているなど重要な活躍をしたにもかかわらず、あまり歴史にとりあげられることが少なったヒーローにスポットを当ててみたいという思いがあって、ドラマに登場させたそうです。
小松帯刀は、「一外交官の見た明治維新」という文庫の中で、英国外交官として活躍したアーネスト・サトウによって、こう評されています。「小松は私の知っている日本人の中で一番魅力のある人物で、家老の家柄だが、そういう階級の人間に似合わず、政治的な才能があり、態度にすぐれ、それに友情が厚く、そんな点で人々に傑出していた。顔の色も普通よりきれいだったが、口の大きいのが美貌をそこなっていた」
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有名な西郷像に程近いところに建てられた帯刀像は、今回の大河ドラマで改めて脚光を浴びたそうです。その思惑に乗せられた感はありますが、大河ドラマは、改めてよく知らなかった人物にも興味を持ったり、今まで気がつかなかった場所を知ったりと、私にとってはよいきっかけとなります。