支援事業

最近、巷でちょっとした話題になっているのが「小中学校への携帯電話の持ち込みの原則禁止」です。この素案は、来月、麻生首相に提出する予定だそうです。少し前に、大阪府の橋下徹知事が、政令市を除く府内の公立小中高校で携帯電話の持ち込みや校内での使用を禁じる方針を示して波紋を呼びました。
 素案では、子どもの携帯電話利用の弊害に関し、「わいせつ情報や暴力、いじめを誘発する有害情報が悪影響を与える」と指摘しており、保護者が「家庭内ルール」を作ることや、小中学校が「持ち込みの原則禁止」を打ち出すなど、利用方針の明確化が必要だとしています。しかし、家庭との緊急連絡などのために必要ではないかという主張に対しては、「通話先限定や、GPS(全地球測位システム)機能のみの携帯電話や、これらの機能に緊急連絡用のメール機能を付加した携帯電話は有効」としています。
 新しい技術が悪用されるようになると、そのものが定着してきたということでしょうが、携帯電話の技術の発展には、素晴らしいものがあります。アメリカで人気の高いアイフォンが日本でも売り出されたのですが、発売当時の話題に比べて意外と売り上げが伸びないのは、日本の携帯電話の技術が優れていて、よく知るとそれほどのものではなく、かえって使いにくいということもあるようです。アメリカでは、普通の携帯電話が日本ほど誰でも便利にいろいろな機能を使っているわけでもないので話題になったのです。
 日本では、昔から科学技術が進んでいる国というイメージがありましたが、最近の子どもたちの理数離れで、それも危うくなったことで、数日前のブログで書いたような理数強化が取り組まれているのです。それは、小中学校の補助教員をつけることをはじめとして、文部科学省では、科学技術・学術関係人材の養成・確保のため、初等中等教育段階から、大学学部、大学院、社会人に至るまで、連続性を持った取組を総合的に推進しています。
 その一つとして、「理数学生応援プロジェクト」というものがあります。これは、理系学部等において、理数分野に関する優れた意欲・能力を有する学生をさらに伸ばすための入試方法・教育プログラムの開発・実践や工夫した取組を行う事業を、国からの委託により、昨年度から実施しているものです。この「科学技術関係人材を養成するための取組み」はわかるのですが、その中で私が「へえ??」と思った取り組みが二つありました。
その一つが「女子中高生の理系進路選択支援事業」というものです。一昨年から取り組まれている事業ですが、「何で女子だけなの?」と思いました。その趣旨として、「女子中高生の科学技術分野に対する興味・関心を喚起し、理系への進路選択を支援する」とあります。同じような趣旨として、やはり一昨年度から取り組まれている事業に「女性研究者支援モデル育成」というものがあります。この趣旨は、「大学や公的研究機関を対象として、女性研究者が研究と出産・育児等を両立し、研究活動を継続するための支援を行う仕組みを構築する際の模範となる優れた取組を支援する」とされています。
ともに女性対象ということで、出産・育児との両立支援ということはわかるのですが、女子中高生への支援はどうしてでしょうね。この世界で、女子は差別を受けているのでしょうか?それとも、積極的に女性の知恵を活用しようとするものなのでしょうか?
ぜひ、「男性保育者支援事業」の取り組みをして欲しいと思います。

支援事業” への5件のコメント

  1. 男性保育者支援事業、いいですね。こんな取り組みはどうかと議論されるようになると安心できるのですが。それにしても「女子中高生の理系進路選択支援事業」は、そのまま読み取ると、女性は理系を選択することで不利益があるように感じてしまいます。実際はどうなんでしょうか。本当にそうであればいいのかもしれませんが、理系を選ぶ人が少ないから女性を重点的にというのであれば、うまく進んでいかないような気がします。そもそも何故理数離れが起きているかをおさえなければ、現状を変えることは難しいのではないでしょうか。

  2. 今、読売新聞に、慶応大学名誉教授の米沢富美子さんの自伝が掲載されています。経歴を調べてみると、すごいひとですね。幼稚園の頃、折り紙を使って幾何学の素養を身につけたり、三角形の内角の和の問題をやっていたとか。長じて、湯川秀樹博士に憧れて、京都大学で物理を専攻。1984年、「非結晶物質基礎物性の理論的研究」で優れた女性科学者に与えられる「猿橋賞」を受賞。2005年には、「ロレアルユネスコ女性科学賞」も受賞。その授賞式で『女性には生まれつき、直観力がある。妊娠・出産を経験するから忍耐強さを持っている。これこそ科学者にとって不可欠な要素である。』とスピーチして拍手喝さいを浴びたそうです。日本の女性科学者は理工系では全体の4%しかいないそうですが、それは決して女性が向いていないのではなく、「生理学的に女性は科学に向いてない」という誤った考え方が女性の進出を遅らせているような気がします。

  3.  「小中学校への携帯電話の持ち込みの原則禁止」は私もニュースで見ました。そこまで禁止しなくてもいいのにな?と思う半面、ブログにも書かれていますが緊急の時の連絡先など、色々考えると持ち込んでもいいのでは?とも思いました。
     私は文系でしたので、理系に進んだ人はとにかくすごいと思っていました。とくに女の子で理系に進んだ人はそれ以上に思っていましたが、そういう考え方自体が間違っていたのかもしれません。そもそも理系に進んだ人が凄いや女の子で理系が凄いとかでなく、なぜ理系に進む人の方が少ないのか?という事が重要だと思いました。ただでさえ理系離れが起きているのに、女子中高生への支援も確かに大切かもしれませんが、根本的な事を捉えないといけないような気がします。

  4. 「小中学校への携帯電話の持ち込みの原則禁止」などというニュースに触れるたびに複雑な心境になります。学校に携帯電話を持ち込まなくても家など学校以外の場では使えるわけですから子どもと携帯電話に関わるトラブルの根本的な解決にはならないような気がします。「原則禁止」とするのではなく「「家庭内ルール」同様「学校内ルール」を作って実施しては、と思います。先生たちだけでは手が足りないでしょうから地域の方々にボランティアとして校内協力をして頂き、学校を地域にオープンにし携帯電話だけではない諸諸の問題を解決していく、という方向がいいと思うのですが?「理数学生応援プロジェクト」は「子どもたちの理数離れ・・・」が原因のようですが、文系学生は本当に大丈夫?と思ってしまいます。「女子中高生の理系進路選択支援事業」は確かに「何で女子だけなの?」と私も思いました。

  5. そう考えると、確かに学生時代の「理系」は、男子学生がほとんどであった気がします。それは、男性脳と女性脳の違いというか、得意不得意分野が関連しているのかはわかりませんが、理屈とか理論立てるのは、男性の得意分野なのかなとも思います。そういった傾向を見かねて「女子中高生の理系進路選択支援事業」が始まったということなのでしょうか。わざわざ不得意な部分を強化させるというよりも、女性でもそういった分野で活躍できるモデルや仕事などを積極的に伝えるというのは大切な気もしました。

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