滝とマイナス

 一時期、家電製品やテレビ番組で「マイナスイオン」ということが話題になりました。しかし、マイナスイオンを発生する家電の効果などは、少し言いすぎではないかとも言われています。
 この「マイナスイオン」というのは、別名「空気イオン」「空気のビタミン」とか言われますが、和製英語で、定義は明確ではありません。空気中にあるミクロンから分子程度の大きさの電子を帯びた微粒子の中で、それが何らかの要因(宇宙線、放射線、放電等)で電離してマイナス電子を引き剥がされて「プラスイオン」、引き離された電子が他の分子に捕まえられて「マイナスイオン」になります。一般的に大気が汚れて湿度が高いときには、空気中にプラスのイオンが多く、大気電界もプラスになっていますし、その反対に大気が澄み切って湿度が低く、すがすがしい状態のときは、空気中にマイナスのイオンが多く大気電界もマイナスになっている、という傾向があります。
空気中の「マイナスイオン」と「プラスイオン」を測ったデータがあります。交通の激しい道路周辺では、マイナス(イオン)が1800(軽イオン個/cc)、プラスは2700です。また、汚染の激しい工業地帯では、マイナスが500で、プラスが2000だったそうです。それに対して、滝の近くでは、マイナスが12000、プラスが1800、河の近くの森林では、マイナスが2800、プラスが1700だそうです。
自然の中にはマイナスイオンがたくさんあり、その中でも多いのが、「滝」です。水がはじける場所にはたくさんのマイナスイオンが発生しています。自然界ではマイナスイオンは空気中で微細水滴が分裂するとき、水滴はプラスに帯電し、周囲の空気はマイナスに帯電する空気イオン化現象によっておきます。これをレナード効果と呼んでいます。先日、野尻湖班の「癒しの森」を散策したときにも、インストラクターの方に滝の近くに連れて行ってもらい、「マイナスイオンを十分に吸ってくださいと言われました。」そして、「その濃度は、距離の事情に反比例しますから、落ちない程度に近づいてください。」と言われました。
プラスイオンは、酸素と一緒に血液中に溶け込み血液を酸性に傾け、活性酸素を増加させ、生命活動に重要な役割を果たす免疫力が低下し、各組織や自律神経が不調になり、栄養素が取り入れられず、老廃物や、炭酸ガスを出すことができなくなり、毒素が体内にたまります。すると、病気が誘発され、老化が進行します。そして、リウマチ・神経痛・慢性病などのあらゆる疾患の原因となります。
一方、マイナスイオンが強くなると、酸化した細胞間質液を弱アルカリ性に導くことができることにより、細胞内に酸素と栄養成分を十分に吸収でき、各細胞の機能が活発となるため、自身に持っている自然治癒力が高まり、身体の生命力が強くなります。また、心身をリラックスさせる効果があるといわれています。むかしから、転地療法といって、緑の多い草原や、空気のいい高原などで療養すると、病気が治るとよく言われます。
 先週末、熊本の小国町の「鍋ヶ滝」に行って、たくさんマイナスイオンを吸ってきました。この滝は、松島奈々子の生茶のCMで有名な裏見の滝です。
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新聞によると、前日、この地方は今冬最低の零下6.8度を記録したそうで、滝の周りにはツララが見られました。