冬の星座占い

 ここのところ急に各地から雪の便りが聞かれます。ということは、冬型気圧配置になったということですので、東京は、快晴の日が続いています。私は、余り冬は好きではありませんが、星空については、冬がいいですね。空が晴れているからだけでなく、冬の大三角形や大六角形に代表されるような明るく光る星が多く見られます。
 もう一つ、星座占いに登場する星が多くみられるのも冬の星座の特徴かもしれません。この占いは、もう一般的に広がっているので、自分の星座が何かを知っている人がほとんどでしょうが、その人の誕生した日に太陽が十二宮のどの宮に位置したかにより、その人物の性格や相性、運命などを占うものです。その占いは、古代バビロニアで生まれた占星術が、紀元前三世紀頃にギリシャに伝わり、個人の運勢を占うホロスコープ占星術に発展していきました。バビロニア帝国の中で、カルディア人が担っていたこの占星技術は、国家の運命や毎年の収穫などの重要事柄を占うために使われ、天文観測・医学・薬学・数学・建築学などに関係する神聖科学なのです。
 私は、「牡羊座」(3/21-4 /20)ですが、この星座は冬の明るい星に消されて、少しじみな星座です。また、その星座にまつわる神話はとても劇的ですが、余り知られていません。他の星座の神話に結びついて、重要な役目を果たします。
 テッサリアのアタマス王の后ネフェレーは、残してきた王子プリクソスと妹のヘレーが、その後に来た継母のイーノに子どもができたため、殺されそうになるのを心配して、大神ゼウスに助けを求めます。そこで、ゼウスは息子であるヘルメスに命じて金色に輝く毛皮を持った、羽の生えた雄羊を兄妹のもとに遣わしました。兄妹が背にのると雄羊は天空へ舞い上がり、コーカサスの山に近いコルキスの国を目指して飛び続けました。雄羊の飛翔のあまりの速さにヘレーは目がくらみ、ヨーロッパとアジアの境にある海峡に転落して死んでしまいます。これが、ヘレスポント(ヘレーの海)のなの起こりだといわれています。しかし、兄のプリクソスはコルキスに無事運ばれ、国王の手厚い保護をうけました。コルキスに着いた雄羊は、生け贄としてゼウスに捧げられました。その金色の毛皮は神殿に飾られ、眠ることのない一頭の竜に守護されることになりました。この雄羊が空にあげられた姿がおひつじ座です。
 この羊の毛皮は、不思議な運命をたどります。ギリシャ神話にケンタウロス族と言う上半身が人で、下半身が馬である馬人が出てきます。特に、その一族の中のケイローンは、音楽の神アポローンと月の女神アルテミスから、音楽・医術・予言・狩りなどを授けられます。そして、ヘルクレスに武術、アスクレピオスに医術、カストールに馬術など、ギリシャの若者を教育しました。そのなかにヤーソンがいました。彼は、後にペーリアスの命令で、この金毛の羊を取り戻すため、ギリシャから50人の勇士を率いて、コルキスに向かったのが、アルゴー船遠征隊でした。そしてヤーソンは、魔女メーデアの助けで羊皮を手に入れます。このケイローンがやはり星座占いにある「射手座」(11/23-12/21)です。そして、アルゴー船はアルゴー座になります。また、医術を習ったアスクレピオスは「へびつかい座」、武術を習ったヘルクレスは「ヘルクレス座」、馬術を習ったカストールは「ふたご座」(5/22-6/21)になります。
この双子も、数々の活躍をします。本当にギリシャ神話はワクワクしますね。明日は、これらの話をします。

冬の星座占い” への4件のコメント

  1. 冬は大気が澄み切って惑星や星座を観るには絶好の時期です。小学校5,6年生の頃、天体望遠鏡で星を観測していたことが思い出されます。さて、今日のブログは「星座占い」です。私の星座は獅子座で、4月中頃午後9時頃南中を迎えます。今のカレンダーで言えば春の星座ですね。そうそう、今日は「カルディア人」が紹介されましたが、英語で暦をカレンダーといいますが、一説にはこの「カルディア人」が「カレンダー」の語源とか。薀蓄を垂れてみました。明日からの星座をめぐる「ギリシャ神話」のお話、とても楽しみにしております。ちなみに、私の家内は「ふたご座」で息子は「みずがめ座」です。当ブログを読んでいつか息子に「星座の由来」を話してみたいと思います。

  2. 神話って本当にワクワクしますね。
    ギリシャ神話に、
    日本の神話(古事記)に、
    中国の神話(封神演義)も。
    個性豊かな神々が織りなす、
    とても人間臭い話ですよね。
    そして展開がスピーディー。
    話して聞かせた事はないですが、
    子ども達も喜ぶかもしれませんね。

  3. ほとんど知らない分野ですが、考古学者や神話学者は研究を重ねてきたんだろうと思います。かなり昔の出来事であるにも関わらず、生々しさが感じられ、しかも今もいろんな形で人々に影響を与えていることにすごさを感じます。こういったことに思いを馳せるのもいいものですね。

  4.  藤森先生の星座のお話しのブログはいつも楽しみにしています。今年もその時期になってきたのですね。
     ブログでギリシャ神話の色々なお話しを読ませていただいていますが、どのストーリーも奇想天外でとても面白いです。しかし、死んでしまったり、殺されたりなどギリシャ神話には悲しいことが多い気がしますが、なぜなのか?と思うようになりました。それはともかく明日からの藤森先生のギリシャ神話のブログを楽しみに読ませていただきたいと思います。

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