今日の給食は、少し旬の時期が過ぎてしまっていますが、「栗ご飯」でした。ちょうどひと月前くらいにNHKテレビの「ためしてガッテン!」という番組で、栗を取り上げていました。その番組の冒頭で、出演者に対して栗についての問題を出します。
1問目は、「マロングラッセの影響で、ヨーロッパの女性の間に流行したおしゃれは?」という問題です。マロングラッセというのは、栗をバニラで香りをつけて砂糖漬けにしたお菓子ですが、ブランデーやラム酒を加えることもあり、高級なお菓子というイメージがあります。そのマロングラッセのマロンとは、栗のことですが、実は、トチノキ科の「マロニエ」の実の事をさすので、マロンなのです。ですから、マロングラッセはマロニエの実を砂糖漬けにしたものでしたが、栗を代用するようになって、栗のことをマロンというようになったのです。
ところで、これに影響されて流行したのは「マニキュア」です。クリの渋皮には、タンニンという物質が含まれていて、空気に触れると黒く染まる性質があります。女性たちがマロングラッセを作るとき、爪で皮をむくと、このタンニンで黒く汚れてしまいます。これを隠すために、マニキュアが大流行したそうです。
第2問は、「日本で栗ブームをおこした、歴史上の人物は?」の答えは、武田信玄です。栗を乾燥させた保存食に「かち栗」というものがありました。信玄はこれに「勝ち」という字をあてて、げんをかつぎ、戦いの前に食べるようにしたところ、戦に次々勝利しました。その影響で、他の武将も、こぞって栗を食べるようになったといわれています。
第3問は、「栗に含まれるビタミンCは、どの果物と同じくらいある?」という問いです。栗100グラムに含まれるビタミンCの量は、グレープフルーツの36ミリグラムとほぼ同じ33ミリグラムです。驚きですね。ビタミンCというと、すっぱいものというイメージがありますが、実はグレープフルーツ並みにビタミンCが含まれているのです。また、食物繊維が多いというとサツマイモを思い浮かべますが、それ以上に栗には含まれていますし、バナナ以上のカリウムを含んでいます。
一昨日の土曜日には「むかごご飯」をいただきました。「むかご」とは、「ぬかご」とも言いますが、漢字では「零余子」と書きますが、葉の付け根に生じる小指の頭ほどの球芽のことです。そのむかごが地面に落ちると、やがてそこから根が出て、新しい苗になります。ですから、むかごには養分が蓄えられています。その中で、食用にするのは、山芋の葉の付け根にできるむかごです。このむかごを炊く前のご飯にそのまま入れて炊けば、「むかごご飯」になります。小さな粒の一つ一つに山芋の香りとコクが凝縮されています。このむかごご飯は、秋の味覚です。関東では、11月頃の晩秋にできます。貯蔵できるのは一ヶ月ぐらいで、その後は中の水分が減って皮にしわが寄ってくるので見分けがつきます。ですから、むかごご飯は、秋の季語です。むかご自体も、噛んで外側の皮をプスッと破ると、トロッとして、かつ上品なコクのある中身が出てきます。そのほかにも、塩茹でをしたり、煎ったり、味噌汁の具にしたりして食べます。
味覚の秋ですね。
私も以前、保育園で栗ご飯をいただきました。その前に自宅でも食べたのですが、やはり栗ご飯を食べて、やっと秋が来たかな?と感じます。そんな栗の栄養はとても豊富なんですね。ビタミンCは酸っぱい物だと思っていたので、それが栗に含まれているとは驚きました。そして食物繊維やカリウムもサツマイモやバナナ以上に多く含まれているのですね。栗は小さいからといって侮ってはいけませんね。
「むかご」は初めて聞く食べ物です。ネットで実物を調べてみましたが、見た目は個人的にダメかもしれませんが、山芋自体は大好きなので食べてみたいです。味覚の秋なので普段なかなか食べる事ができない物や、むかごのような初めて聞く物を食べるのも良い経験かもしれません。
私が育った家の食卓にはいわゆる「〇〇ご飯」というものがあまり出ませんでした。どうやら祖父や父の影響のようです。おかげで私の祖母や母はこの「〇〇ご飯」というものがあまり得意ではなかったような気がします。それでもある時母が「しいたけご飯」を作って夕飯に出したことがありました。父がその味に不満を言い、折角の夕食がとても不快になったことを覚えています。そうした家庭の食事状況下で育つと「〇〇ご飯」と聴くとドキッとします。一種のトラウマなのでしょうね。私自身が家族を持つようになってからも「〇〇ご飯」が食卓に上ることは稀です。私のトラウマ?に家内が配慮してくれているのでしょう。それでもお外で出される「〇〇ご飯」は頂きます。先日頂いた「栗ご飯」はおいしいと思いました。「炊き込みご飯」も食べなれると美味しいものだと最近わかるようになりました。
少し前に「柿」を英語でなんて言うか調べていたとき、「栗」はマロンではなく「chestnut」だと知りました。栗のマロングラッセではなく、マロニエの実のマロングラッセを一度食べてみたいものです。
むかごは美味しいですよね。むかごご飯は特に大好きで、おかず無しで何杯も食べてしまいます。ある程度の量を集めるのが少しめんどくさいですが、それでもあの美味しさが味わえるので我慢できます。秋の山はいろいろと楽しめます。
田舎に住んでいるのに、「むかご」なるものを初めて知りました。ヤマイモはよく見るんですが・・・。それゆえ、「むかごご飯」もどんな味かさっぱり見当もつきません。今度、近くの産直市で探してみます。最近は、一年中食べられるものが増えて、食べ物で季節感を味わうことが少なくなっていますが、栗もむかごも秋をイメージさせる食べ物ですね。実りの秋は、味覚の秋でもあります。うちの食卓も、もう少し季節の移り変わりを意識したものにしたほうが楽しいかもしれないですね。そんなことを家内に言ったら、「あんた作ってくれんの」なんて言われそうですが・・・。