星占いの星座2

星座名はギリシャ神話に由来する物が多くあります。ギリシャ神話は、様々な文化に影響をしています。例えば、絵画を見ていてもギリシャ神話から主題を取ったものは多くあり、それを知っていると、絵画をより深く鑑賞することができます。また、テレビ番組や子供向けヒーロー物語にもその名前は出てきます。ギリシャ神話の創世記では、世界はカオス(混沌)の状態でした。世界のはじめは、形が無く、ドロドロとした塊で、天も地も何もない状態でした。このカオスから1人の女神が生まれます。大地の象徴であり、広い胸を持つ女神の名はガイアです。今、テレビ番組で「ガイアの夜明け」というのがありますが、それは、一番初めの大地を意味する女神ガイアから取ったものです。
 昔の人は、夜空を飾る星たちを眺めながら、ギリシャ神話の神々の名前や、逸話を当てはめていったのでしょう。
星占いの中の一つ魚座(2/19-3/20)は、今頃の夕方、南寄り中天に見える星座です。余り明るい星が無いので、肉眼では見つけにくいです。この魚座も山羊座で出てきた怪物テュポンに関係します。この怪物は、怒った女神のガイアが、ゼウスに復讐するため産み落とした史上最も恐ろしい怪物です。
愛の女神アフロディテとその子エロスがユーフラテス川の岸を泳いでいるとき、怪物テュポンの出会ってしまいました。慌てて川に飛び込み魚の姿になって逃げました。その時、はぐれるといけないというので、しっかりと体をリボンで結んでいました。その姿が「魚座」です。ですからうお座は「北の魚」と「西の魚」が一本のリボンで結ばれています。
 正確に言うと秋から冬に掛けての星座ではありませんが、しし座(7/23-8/22)の大がまの西で、冬の星のふたご座のポルックスの東にある星座がかに座(6/22-7/22)です。かに座は、やはり、これといって目立つ星もありません。
 ゼウスとアルクメネとの間に出来た子である勇者ヘラクレス(ヘルクレス座)は、誤って自分の子を殺した罪を償うため、12の冒険を行うことになりました。1番目がしし座になっている獅子退治です。退治したあと、ヘラクレスはししの皮を肩にかけています。2番目が九つの頭を持つ化けヘビのヒュドラ(うみへび座)退治でした。そのときに、ゼウスの妻のヘラは、母親が違うヘラクレスを快く思っていなかったので、冒険に出かけたときに、巨大な化け蟹を使いに出し、はさみでヘラクレスの脚を切ろうとしました。しかし、ヒュドラとの格闘中のヘラクレスは、全く気付かずに化け蟹を踏み潰して殺してしまいます。この化け蟹が天に昇り、かに座となり、ヒュドラもうみへび座になったのです。
 秋から冬にかけてみることができる星の中で、星占いに使われる星座にまつわるギリシャ神話を思い出してみました。その話しを読んで、人々はどう思ったでしょうか。天地に繰り広げられる神々の冒険の数々は、古代ギリシャの哲学や思想、そしてヘレニズム時代の宗教や世界観に影響を与えました。今なお、さまざまな文化遺産にその姿が残されています。日本では、余り日常の中にはそれと関係のあるものは少ないですが、星空を眺めながら、壮大な物語を思い出すのも、秋という季節は、うってつけかもしれません。