冬の星座占い2

冬の夜空の王座を占めているのは、なんと言ってもオリオン座でしょう。それは、大きく、明るい星が多いからです。特に、1等星以上の星が二つもあります。右肩のところで赤く光っているのはペテルギウス、左の膝のところで青白く光っているのはリゲルという星です。このベテルギウスを頂点として、星の中で最も明るい大犬座の中のシリウスと、子犬座のプロキオンを結んだ線が「冬の第三角形」といいます。また、ペテルギウスを中心に、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、ふたご座のポルックス、オリオン座のリゲル、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスの1等星を結んだ線が「冬の大六角形」と呼びます。
 この、冬の大六角形のうちの二つの星が、星座占いに使われる星座、牡牛座(4/21-5/21)、双子座(5/22-6/21)に含まれています。
スパルタ王テュンダレオスの王妃レダは、水浴びをしていた時に、白鳥(白鳥座)に化けて近づいたゼウスに犯されます。そして彼女は2個の卵を生みます。各々の卵が双子で4人の子供が生まれます。ポリュデウケス(ポルックス)は馬術の達人、カストルは拳闘の名手となり、共に金毛の羊(おひつじ座 )を奪いに行くアルゴー船の冒険に参加して手柄を立てました。後の姉妹がトロイ戦争の原因となるヘレネ、そして、トロイ戦争のギリシャ方の総大将アガメムノンの妻となるクリュタイムネストラです。ポルックスとヘレネはゼウスの神性を受け継ぎ不死身でしたが,カストルとクリュタイムネストラは死すべき運命の人間レダの子として生まれました。
カストルとポルックスはとても仲のよい兄弟でした。しかし、従兄弟のイダスとリュンケウス兄弟と闘った際に、カストルが射殺され,悲しみに暮れたポルックスは父親であるゼウスに自分の不死身をカストルと分かち合い,一年の半分を天上で半分を冥界で過ごさせてくれるよう頼んだのです。こうして二人はふたご座という星座になりましたが、一年のあるいは一日の半分のあいだ地平線上に姿を見せ,半分は地平線下に沈んでいるのです。
 どうも私がなじめないのは、神話の中の大神ゼウスが、すぐに浮気したり、不倫好みなのと、その妻のヘラは嫉妬深く、すぐにゼウスの相手を動物に変えてしまうことです。
 オリンポス山の頂きから下界を見下ろしていたゼウスは、野原で花を摘んでいた美しいフェニキアの王女エウローペに一目惚れしてしまいます。春のある日、侍女たちと野原に出かけたエウローペを見ていたゼウスは、純白の牡牛に変身して、エウローペに近づきました。エウローペは突然現れた牡牛に驚いたものの、穏やかな物腰と優しい眼差しに、すっかり心を許してしまいました。そして、美しい牡牛に興味を覚えたエウローペは、そっと乗ってみました。すると、牡牛はエウローペを乗せたまま海辺まで来たところで急に走り出し、海を渡り始めました。エウローペは降りる事もできず、悲鳴を上げながらもしがみついて遠ざかる陸地を見ていることしかできませんでした。やがて牡牛はクレタ島にたどり着き、ゼウスは想いをとげました。神々しかいなかったクレタ島に、初めて足を踏み入れた人間がエウローペだったという事で、そこは現在ではヨーロッパという名前の大陸になったとも言われています。そして、この時ゼウスの変身した牡牛の姿が星となり、牡牛座になったといわれています。
 星座占いの中で、少なくとも自分の星座の由来くらいは知っておいたほうがいいかもしれません。