値段

今年の8月のAERAに「ソニーから、マイクロソフトから、そしてNTTドコモから、多くの人材がグーグルの門を叩いた。何が彼らをひきつけ、グーグルは彼らの何を求めているのか。」という記事が掲載されていました。
 「グーグルの何が、彼らをひきつけるのか」と理由の一つは、「ここで働けば成長できる。もっと頑張らねば、と沸々と感じさせてくれる」です。二つ目は、「多くの社員を抱えているグーグルが、組織らしい組織なしで機能していること」だそうです。三つ目は、「秘密が外に漏れない」だそうです。コミュニケーション能力も、特別なスキルがいるわけではなく、「これをやれ」と上から具体的に命令されることはないので、仕事をするには「自分がやりたいと思っていることの重要性や面白さを人に説明する力」が欠かせないようです。四つ目は、カフェテリアの食事がすべて無料ということもあり、「ここでは誰でも自由に発言できる。違う、と言われることはあっても、言うのは自由です」という風潮があるようです。五つ目は、「全員がスーパースターじゃなくていい。それぞれに頑張れば、尊重されるし尊敬もされる」というように、自分の意見にスーパースターが耳を傾け、アドバイスしてくれます。アイデアが枯渇しないのは、「20%ルール」があるからです。このルールは、働く時間の20%は好きなことに使っていいというものです。そして、「イチかゼロかではなく人間くさい。英語が下手でも、情熱を持ってやりたい!と訴えれば、わかってくれる」ということがあるようです。
 そんな人気のグーグルも、この不景気を乗り越えるのは大変のようです。
豪華なメニューが一日三食無料で提供されることで有名なグーグルの社員食堂が、夕食の無料提供が中止されるという噂が流れました。しかし、実際は、無料ディナーが中止されるのは、技術系では無い部門のある建物の食堂のみだったのですが、この噂は、グーグルと食堂業者とのトラブルが原因だそうです。それは、どうも、昨年あらたに買収した新社屋にも社員食堂を建設するために、食堂運営の予算が大幅に不足していたことも要因の一つのようです。
もう一つ、昨日のブログで紹介した「渡辺千賀のはたらけシリコンバレー」の中で、8月に「グーグル幼稚園は月20万円?!」という記事がありました。最近グーグルが、社員向けデイケア(保育園・幼稚園)の「社員負担分」の値段を月2,390ドル(約25万円)に値上げすることが話題になったそうです。1歳未満の赤ちゃんで、これまで月1,425ドルだったのものが2,390ドルに、1-2歳児で月2,290ドル、3-5歳児で月1,710ドルとなったのです。もし、「子供が二人いたら年間のデイケア自己負担分は57.000ドル(約600万円)」になってしまうと、ニューヨークタイムズ紙の記事にまでなったそうです。ちなみに、グーグルがあるマウンテンビュー市が属するサンタクララ郡のデイケアの平均値段は、一歳児未満だと月1,200ドル、3-5歳児では900ドルだそうです。しかし、こんなに高くても、デイケアの多くが順番待ち状態だそうです。
そんな子を持つ親に厳しいアメリカなのに、日本に比べると出生率はかなり高いようです。それを、この記事を書いた渡辺さんは、その根底には「未来に希望がある」ということがあるのではないかと言っています。そして、「子どもが多いから未来に希望が生まれる」かもしれないとも言っています。