最近、自分の好きな枕が選べるというホテルがあったり、百種類以上の枕を取り揃えた枕専門店があったり、自分にあった枕を作ってくれる店があったりと「枕」にこだわる人が多くなりました。それは、人生の多くの時間を費やす「寝る」ことの大切さを認識してきたこともあるでしょう。
枕というものは、世界中のすべての文化の中で使われてきたようで、古代のエジプトの墳墓からも発見されているようです。私たちが昔の枕を見るのは、江戸時代などの時代劇によく見られる、あの木で出来た台のようなものです。これは、寝るときに頭を支えるというよりも、髷の形を崩さないように頭を中に浮かせるために、首を木製の小さな台に乗せるという箱枕です。こんなものを使って、よく眠れるなあと思いますが、実は最近、枕は、ただ頭だけを支えるだけではなく、首の形を整えて頭を支えるものと言われていわれて、その役目が重視されてきています。ですから、首や頭の形状は、体型、年齢、性差によって個人様々で、また、ベッドや布団との相性もあり、誰にでも合う枕というのはなかなかありませんので、ホテルなどでも様々なものを用意するようになったのです。
今日の旭川での講演のために泊まった宿でも、何種類もの枕が用意されていました。枕には、その形状、硬さ、大きさ、高さなどの違いがありますが、昨日の宿の枕は、中に入っている素材によって、いくつかの種類が用意されていました。そして、その棚には、それぞれの効果が書かれてありました。
「竹炭枕」は、調湿性に優れ、竹炭が発する酢酸による殺菌・防臭効果で清潔を保ちます。また、遠赤外線効果によって、肩こりや冷え性にも効果があります。「ひのき枕」は、日本人になじみのよいひのきの香りには、「フィトンチッド」という芳香性物質が含まれており、神経を鎮める作用があります。防カビ、防虫作用もあり、放熱性にも優れ、夏場でも快適です。「テンピュール枕」は、人の体温と体圧によって一人一人のベストバランスに変化し、サポートする体圧分散機能をもつフィット感抜群の人気の抵反発枕です。「ゲルマニウム枕」は、体内の細胞内電流バランスを整え、血液をさらさらにする働きがあり、自然治癒力を高め、肩こりや若返りの効果があります。「トルマリン枕」は、トルマリンの放出する遠赤外線には、細胞を活性化し、疲労回復させる効果があり、マイナスイオンによる自律神経安定効果があるので、生活習慣の乱れがちの方にオススメです。「そば殻枕」は、日本で古くから使われている代表的な枕です。吸湿性・放熱性に優れ、温まりにくい性質となっており、頭寒足熱で快眠を得ることができます。そばアレルギーの方はご注意ください。そして、形状によっての種類として、「いびき防止枕」は、いびきの原因といわれる仰向けになりにくい設計の枕です。横向き寝になるといびきが軽減する方にオススメです。「ボディーピロー(抱き枕)」は、横向き姿勢をを安定させるS字型の抱き枕です。自分の寝スタイルに合わせて抱き方を変え安眠を誘います。と書かれてありました。
 動物でも、動物園のゾウは、鼻と足でかき集めたワラを枕にして休みますし、キリンは長い首を後ろに折り曲げ、「自分のおしり」を枕のようにして頭をあてがって眠るそうです。
休むための睡眠で、かえって疲れてしまっては意味がありません。枕の中身も色々と試みてみたいですね。

” への4件のコメント

  1. 枕は大事ですね。うちでは、テンピュール枕を使っています。頭と首を程よく支えてくれるのでよく寝ることができます。ビジネスホテルによくあるようなふわふわの枕はどうも苦手です。ネットで調べてみると、硬めで頭がすべり込まない枕のほうが、程よく寝返りが打てるのでぐっすり寝られるそうです。それも仰向けになった時の首の角度が、布団面に対して「15度」になる枕が最高だそうです。15度というのは、横向きに寝た時に、顔の中心を通って胸元に抜ける線がほぼ一直線になり、ほぼ布団面に平行になる角度のことです。一度、おうちの枕で寝た時の角度を調べてみてはいかがでしょうか。

  2. 宿の枕を選べる時代になったのですね。それにしてもいろいろなタイプの枕があることに驚かされました。実はここ数年枕なしで寝ています。枕が悪いのか寝方が悪いのかわかりませんが、枕をして寝ていたころは首や肩が凝って仕方がありませんでした。そうかといって枕をはずして寝ることにはなれていませんでしたので、最初の頃はなかなか寝付かれませんでした。しかしそうこうするうちに「枕なし」でも熟睡できます。首や肩の凝りも収まってきたような気がします。もっとも「いびき」はひどくなっているかもしれません。「枕」についてのブログなのに「枕なし」に関するコメントをしてしまいました。「枕なし」コメントも「枕」というお題がなければ書けない、ということで何卒ご寛恕のほどを。

  3. よく考えてみるとだんだん枕の好みが変わってきています。以前は柔らかくて跳ね返りの少ないものがよかったのですが、いつの間にか硬くて高さのある枕が一番落ち着けるようになっています。毎日何時間もお世話になるものなので、少しでもしっくりくるものがいいですね。それにしても百種類以上の枕がある枕専門店で自分にぴったりの枕が見つけられるんでしょうか。多すぎて悩んでしまいそうですが、ちょっとのぞいて見たい気もします。

  4.  ホテルで自分に合った枕を選べるサービスは良いですね。枕の種類によって効果が違うので、その日の気分で選べるのは魅力的です。機会があれば、私も選んでみたいです。
     ブログに書いてあるように像もキリンもワラや自分の体を枕にして寝ますし、枕がエジプトの墳墓からも発見されているとは驚きました。枕の存在は私が思っている以上に本当に重要なのかもしれません。睡眠は生活するにあたって、とても大切なものです。体の疲れを取り、癒しを求めて少しは枕にお金をかけて贅沢をしてもいいのかな?と少し思いました。

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