炭酸水のブログでも書きましたが、日本の水は、暑いときなど、ごくごくと飲むときに本当に美味しいと思います。特に美味しい水といわれているものは、「湧き水や井戸水のように地層中を通過した天然の水で、有害な成分を含まない、バランスのとれた適度のミララル成分からなる水」といわれています。特に「適度なミネラル成分」というのがなかなか微妙です。ミネラル成分とは、カルシュウム・マグネシュウム・ナトリウム・カリウムなどで、多すぎても少なすぎても美味しいとは言えず、軟水に馴染む日本人に美味しく飲めるのは100mg/?程度のミネラルが必要だといわれています。このほかに遊離炭酸(炭酸ガス)も適度に溶けていると、新鮮で爽やかな味がします。そして、過マンガン酸カリウム消費量・臭気度・残留塩素・鉄分などは少ないほどよいとされています。また、おいしいとされる水温は、体温より20~25℃低い10~15℃が適温とされています。
こんなにおいしいと思えるための条件が微妙で、しかも、その国によって美味しいと感じる基準が少しずつ異なっているのに、天然水は、それが揃っているのです。水も「地産地消」がいいのですね。その国で湧き出てくる水が、その国民にとっては美味しくかんじつ配合になっているのです。その中で、日本の水は軟水が多く、アメリカやヨーロッパの水は硬水が多いようです。軟水は、カルシュウムとマグネシュウムの合計が100mg/?以下の水で、味は淡白で”こく”のない水のことを言い、炊飯や和風だしをとるなど日本料理全般、そして緑茶をいれたりするのに適しています。一方、硬水は、カルシュウムとマグネシュウムの合計が200mg/?以上の水で、硬くて鈍い”しつこい”味のする水といわれており、スポーツ後のミネラル補給や妊産婦のカルシウム補給、そして便秘解消やダイエットにも役立つといわれています。いかにも、それぞれの国に適している気がします。
以前、ブログで「熊本名水百選」を取り上げましたが、日本全国では、1985年環境庁によって全国各地の湧水や河川の中から100ヵ所が「名水百選」として選ばれました。全国各地には、「名水」として、古くから引き継がれているものが多くあります。そして、それらは、古くから生活形態、水利用等において水質保全のための社会的配慮が払われてきました。その名水を保存していこうというものです。
この百選には東京から選ばれたところもあります。
ブログでも書いた「お鷹の道・真姿の池湧水群」や「御岳渓流」です。先週末、長崎県で選出されている北高来郡高来町「轟渓流」に連れて行ってもらいました。
ここは、有明海に近い宇土半島の付け根に位置し、深く木に囲まれた中に豊富で清涼な湧水が湧出ています。また、境川の上流部にあたり、「轟の滝」をはじめとして大小30の滝があり、遊歩道を歩くと渓流脇の奇岩が目に引きます。
ここは、現在も使われている日本最古のものといわれ、江戸時代に作られた上水道の水源であり、ここから流れ出る水は、かんがい用水路(洗川)となり、そこには洗い場が設けられ、生活用水として利用されています。地区住民、特に婦人会を中心に水質保全活動が行われているそうです。
水量は1日あたり6150立法メートルの流量があり、水質は軟水で水温は1年を通して14℃を保っている水を使った流しそうめんを、轟の滝の音を聞きながら、その水で育てられた虹鱒の塩焼きをかじりながらいただきました。そして、その水のかき氷を食後にいただき、暑い日ざしが涼しく感じられた昼下がりでした。
最近、炭酸水を飲む機会がありましたが、コップ一杯、でもう結構、となりました。味がついている炭酸飲料は、味にだまされてでしょう、けっこう飲めるのですが、炭酸水は飲めません。慣れれば飲めるようになるのでしょうね。なんだかんだといっても普通の水がいいと思います。さて、名水を味わう機会があまりないので、ブログを拝読しながら、羨ましく思いました。名水で食べるそうめんもおいしそうですね。しかも滝が近くにあるのでマイナスイオンも豊富。名水とマイナスイオンでリフレッシュできたのではないでしょうか。これから「水」がますます重要となってきます。ペットボトルのミネラルウォーターに頼ることないウォーターサプライのシステムを私たち一人一人真剣に考えていかなければなりません。
虹鱒の塩焼き、流しそうめん、そしてカキ氷、本当においしそうです。それらがおいしく食べられるのは何と言っても水ですね。適度なミネラル成分とか10~15℃の適温とか、その“適度さ”が大事なんだろうと思います。カルシウム入り○○などといった、ある成分を取り上げた加工食品を目にすることが多くなりましたが、“適度さ”という点でこれらの食品はどうなんだろうと感じます。水もそうですが、食べ物に関しては、もっと自然が作り出した“適度さ”を私たちは大切にしなければいけないように思います。
私の地元も水は綺麗なので、美味しくいただいています。しかし、人づてから「東京の水は汚い」と聞いていたので飲もうとしませんが、よく考えたら海外の水さえ日本人は飲めないのに、ましてや日本の水さえ飲めないとなると、確かにお腹を壊すかもしれません。
綺麗な水で育ったニジマスの塩焼き、流しそうめん、そして最後はカキ氷とは、本当に美味しそうですね。やはり日本の天然水は自然が作り上げたもののせいか、成分などが日本人子好みになっているのですね。それか、昔から飲んでいるからその水が日本に合ったのかもしれません。つくづく先生の自然に関するブログを読むと、自然は本当に大切にして守り続けないといけないと思いました。
自分にとっての至福の「名水」とは、夏山で一本立てる(山の用語で休憩すること)時に飲むキンキンに冷えた沢の水ですね。今年も槍沢を詰めて南岳に登りましたが、途中「氷河公園」というところで飲む雪解け水は最高です。ここには天狗池といって、夏でも雪渓が池の大半を覆っているところがあって、雪の溶けた水面に逆さ槍が映ってとてもきれいなんです。雄大な景色を眺めながらごくごく水を飲み干すと疲れた体にパワーがよみがえってきます。山紫水明といいますが、このような山々の豊かな水の恵みのおかげで、日本中に名水の里が生まれているんですね。山の自然を守ることは私たちの命の水を守ることにつながると思います。