保育の世界では、圧倒的に女性が多いのですが、世界の各文明における女性の政治的地位は男性に比べてかなり低く、女性が政治に参与することがあっても、そのほとんどは世襲・血縁による場合でした。しかし、20世紀になり、人間の自由・平等性に基づいて女性の社会進出が盛んになると、当然、女性の政治への参加が増えてきました。20世紀後期になると、欧米諸国では、女性政治家の存在は極めて自然のことになりつつあります。
現在、現職で国の大統領か首相になっている女性といえば、まず思い出すのは、ドイツのアンゲラ・メルケル連邦首相です。彼女は、世界から期待される存在でしたが、実績はどうでしょうか。そのほかにもアイルランドでは、メアリー・マッカリース大統領ですし、ニュージーランドは、ヘレン・クラーク首相です。アジアでもフィリピンがグロリア・アロヨ大統領という女性です。ほかにも、ウクライナやアルゼンチンやチリでは女性の大統領か首相です。
昨年、7月にインド大統領選挙の開票が行われました。そして、プラティバ・パティル候補が、対立候補に大差をつけて勝利しました。インド初となる女性大統領が誕生したのです。インドといえば、男尊女卑が根深く残っている国という印象が強くありますが、実は女性が国会議員や企業の管理職に占める割合などでは日本を上回っているそうです。しかも、初の女性首相は1966年に就任したインディラ・ガンディーであることは有名ですね。ちなみに、世界初の女性の首相が誕生したのは、1960年に首相であった夫が暗殺された後、未亡人となったシリマヴォ・バンダラナイケが政界に身を転じ、世界初の女性首相になりました。彼女は、国名を「セイロン」から「スリランカ」に変更したことでも有名です。
日本では、今回女性の総理大臣が誕生するか分かりませんが、国会議員は増えてきました。日本の女性衆議院議員の割合は、1990年代は、たった1~2%台であったのが、2000年あたりから7~8%台くらいまで増えており、参議院議員の割合では、2007年には、17.4%にまでなっています。それでも欧米諸国からするとかなり少ないようです。それは、欧米諸国では女性が多く選ばれたというだけでなく、女性の進出を担保するため、クォーター制を採用している国があるからです。このクォーター制の発祥地はノルウェーです。オスロ大学の教授でノルウェー左派社会党の党首を務めたベリット・オースが、新政党設立の際に党首就任を承諾する条件として、かねてより論じていたこのような制度の採用を提示したのが始まりです。産業革命によって農村地域から都市地域へと人口が大移動した際に、農村地域の代表を確保するために実施されていた「地域」割り当て制を「男女」にも適用しようとしたのです。そして、1986年に、グロ・ハーレム・ブルントラント首相と共に4割以上の閣僚が女性という「女の内閣」が誕生したのです。
また、フランスでは国会議員を男女同数にする仕組みになっています。本来は、割合をきめることではなく、その人の能力・実績が問われるべきなのでしょうが、どうしてもどちらかの性が優位の傾向が強い職種では、割合を決めざるを得ないのでしょうね。
保育の世界も、どうしても試験内容などで女性が優位になってしまう世界ですので、男女の割合をきめたほうがいいかもしれません。同時に、男女ともこの職種が全うできる処遇も考えて欲しいと思います。
割合を決める方法があったんですね。確かに何もしなければどちらかの性が優位になる世界は多いと思います。そこを改善する場合は、男性も女性も必要だと訴えるだけでなく、割合を決めてしまえばいいんですね。そこまで検討せずに「男性がもっと多いほうがいい」とか「女性がもっと多いほうがいい」と言っているだけでは、まだまだ本気でそう思えていないのかもと思わされました。処遇に関しては、「職種を全うするための処遇」と考えるととてもすっきりします。そう考えればいいんですね。言われてみれば単純なことですが、大切な考え方を教えていただきました。
昨年の安倍さんに続いて福田さんまで辞任という異常事態に、自民党はすわ崖っぷちかと思ったのですが、逆に総裁選で話題を独占して国民の注目を集めています。本命麻生さん、対抗に小池さんといったところですが、日本初の女性首相の可能性も無くはないですね。昔と違って、大衆受けすることが一つの総裁の条件のようですから、総選挙を考えて女性を選んでくるかもしれないですね。こわもての小沢さんには女性を当てるほうがおもしろそうですから。男と違って、女性は清廉で不正に手を染めることから遠いが、生活感があるので庶民の目線を理解できるような気がします。なにより平和主義で争いを好まない、子育てを経験するので教育や福祉にも・・・。もっと多くの優秀な女性が政治の世界で活躍できるようになってほしいと思います。
女性のリーダーということで言えば、初の女性米国大統領誕生か、と昨年くらいから期待していましたが、今度は副大統領に女性か、という状況になってきました。はたしてどうなることやら。昨今は男女同権ですから、男性オンリーの職場に女性が参画するようになりました。悪いことだとは思いませんが、仕事に対する責任の強さか、はたまた仕事それ自体の面白さからか、本来女性にしかできないことが軽視されてきているような気がします。男性であれ女性であれ一生のうちにその時にしかできないことがあると思います。そのことの見極めをつけることがなかなかできにくくなっている。あまり幸せなことではないと思います。「男女の割合」については、両性の役割、ということをもっと真剣に考え、その上で、と考えます。
職種によって男女の役割も違いますし、処遇も違います。確かに、男性と女性では体格をはじめ色々な面で違う部分があります。以前は保育園や幼稚園の先生といえば女性という印象が強くあったりなど性別によって割合が分かれるのは当然のことになっています。ですが、保育の視点から見るともう少し男性の割合を増やしてもいのではないのかな?と思います。保育園が女性しかいないから子ども達も保育園、幼稚園の先生は女性しかなれないという印象を与えてしまいます。なので、ブログに書いてありますが、試験内容も男性向けがあってもいいと思います。先日のブログでチームとしての事が書いてありましたが、男性しか出来ないこともあれば女性しか出来ないこともあると思います。保育園だけでなく、色々な職業も男女のあり方というのを考えればいいと思いました。