情報2

 戦争中は、敵に情報が漏れないようにするために暗号を使っていましたが、平和の時代になれば暗号など入らなくなると思いますが、実は最近は暗号を頻繁に使うようになっています。しかも戦争中は一部の人だけが使っていましたが、現代では、すべての人が暗号を使います。それは個人の情報が他人に漏れないようにしたり、本人であることの確認に使われる「パスワード」といわれるものです。
 いま、何を操作するにもパスワードが必要なので設定をしますが、誰でも思いつくような覚えやすい文字列でパスワードを設定することは避けるようにすべきだと言われていますので、本来はランダムな文字列の羅列にし、かつ文字数を多くするのがいいのでしょうが、そうすると自分自身で覚えるのが大変になってしまい、逆に忘れないようにとメモに記録すると、今度はそれをどこにしまっておこうかと悩んでしまいます。また、あとで忘れることも多く、困った思いも何度かしています。
近年発生しているクレジットカードやキャッシュカード窃盗やスキミング等の事件に於いては、日本ではじつに57%が生年月日を入力されて現金を引き出されているそうです。他にも、自動車のナンバーや電話番号、他人に容易に類推できる情報や一般的な単語1語、関連のある単語同士を繋げたもの、キーボードの配列そのまま、同じ数字4桁(「0000」など)や、連続する数字(「0123」など)、自分の好きなものや家族や恋人の名前など、他人によく知れ渡っているものをそのまま使うなどは避けたほうがいいといわれています。
パスワードのなかで、金融機関のATMや携帯電話の本人確認で利用されるものは、数字のみで構成されていますが、このような文字列を暗証番号(PIN、personal identification number)といいます。このような暗証番号はわずか4桁だけしかない場合が多く、0000?9999の、せいぜい10000回試せば暗証番号を発見できることから、番号を忘れてしまった場合に全部の番号を試すソフトウェアもあります。このソフトは、自分が忘れたときだけでなく、他人が調べるときにも使えますので、定期的にパスワードを変更する事で、たとえ盗難にあってもすぐに無効化できるため、任意のパスワードを設定できる所では、定期的なパスワード変更が推奨されています。そのために、最近では現金自動預け払い機でも、その場の機械操作だけで暗証番号が変更できるようになっているものもあります。しかし、その場合は変更前のパスワードを覚えていないと変更することができませんので、忘れたから新たにっ設定しようとしてもダメでがっかりすることがあります。
高いセキュリティが必要なシステムで使われる文字列の長さが数十文字以上と長いパスワードのことを特にパスフレーズと呼びます。また、多くのシステムでは、パスワードに用いることのできる文字はアルファベット26文字か52文字(大文字・小文字が区別される場合)、アラビア数字10文字、「+-/!”#|_」などの記号を使うことができます。
 昔の暗号解読のように、パスワードやクレジットカードの番号を入手することで、他人になりすましてさまざまな利益が得られることから、パスワードを発見しようとする人がおり、それができるようなソフトも開発され、また、探られないようなシステムを作ったりといたちごっこです。日本では武力戦争は終わったかのように見えますが、正義と悪の戦いは人間の宿命でしょうか。