信号

今日の8月20日は、交通信号の日だそうです。1931(昭和6)年のこの日、銀座の尾張町交差点(銀座4丁目交差点)や京橋交差点などをはじめ、34カ所の市電交差点に、日本初の三色灯の自動信号機が設置されました。
世界初のガス灯火式信号機は、1868年(明治元年)に、道路交通を整備するため,イギリスのロンドンに設置されました。この装置は,緑色・赤色の2色の灯器を手動で表示し,光源としてはガスを使用していました。当時は、車などなかったので、この信号は馬車の交通整理のために置かれたのですが、起動後まもなく爆発事故を起こしています。
そして、世界初の電気を利用した電気式信号機は、1918年(大正7年)にアメリカのニューヨーク市5番街に設置されました。この時,黄色は「進め」,赤が「止まれ」,緑が「右左折可」だったそうです。
その信号が、日本の銀座に付けられたときは、今と同じ、向かって右から赤・黄・青です。赤色が止まれという意味を表すように感じるのは生物学的見地から以下のような理由があるようです。光の原色の中でも赤は光の波長が長く、粒子的にも周囲の影響を受けづらい色です。逆に、波長が短いのは紫(青系)で影響を受けてすぐに散らばる性質があり、空が青いのは、波長が短い青色が大気で散らばる為です。そして、夕焼けが赤いのは、傾いた太陽から出る光が大気を通る距離が長くなる事で、直進性が高く影響を受けづらい赤色の光だけが届くからです。ですから、赤色の光は物質的にも神経伝達系にも強く届く色なのです。また、雨天・吹雪・スモッグの中でも青よりも赤がより遠くまで届く色なので、止まれには見えづらい青よりも赤が使われているようです。
当時、青信号は、法令的には緑色信号と呼んでいました。しかし,一般の人々の間では,色の三原色(赤・青・黄)のひとつである青色が誰にでも理解されやすく,また,日本語で表す青の範囲はたいへん広く(たとえば,植物の緑のものを青葉,青物などと呼ぶ場合)、漢字でも「緑」と「青」を厳密に区別しないため、かつての日本人は「緑色」のものを「青色」と表現することがあるという点などから,しだいに緑色の信号も青信号と呼ばれていきました。それが定着してきたので、昭和22年には法令でも青信号と呼ぶようになりました。呼び方だけではなく、私の子どものころは、青信号と呼ぶのをためらうほど緑色をしていましたが、今では、信号の色も改良が進められ,昭和48年以降に作られた信号の灯器は呼び名のとおり青に改められています。
現在では、道路上において交通整理を行う色は世界共通で、対面する信号機の青は「進むことができる」(注意通行)であり、よく「青は進め」といいますが、「進め」ではなく、「進んでいい」ということです。別に進まなくてもいいのです。黄色も、「注意」ではなく、「停止位置で止まれ、ただし停止位置で停止できない時はそのまま進むことができる」(停止)ということです。しかし、赤は「止まってもいい」ではなく、「止まれ」(停止保持)です。また、信号機には歩行者用と車用の2種類があり、車用は青・黄・赤で、歩行者用は青と赤です。この場合は、黄信号は、青の点滅で表します。にこれらは、国際的な取り決めですが、行政上の運用取り決めは国によって少し違うようです。
「青は進め、黄は注意、赤は止まれ」ではないのです。世界共通なのに、ずいぶんいい加減に、アバウトに伝えられていますね。

信号” への6件のコメント

  1. 「赤ではい~け~な~い 黄色はまあだだよ♪」今、ふとこんな歌を思い出しました。私が小学生の頃ですから40年以上前になりますが、うちの田舎でも車が増えてきて交通戦争と呼ばれるようになりました。そんな時、下校時に必ず全校放送で流れていたのが、この歌。何の歌だったか調べましたら、「信号機の歌」というそうです。「渡ろう渡ろう 何見て渡る 信号見て渡る 赤青黄色 青になったら渡る 赤ではいけない 黄色はまあだだよ」なんだかとても懐かしいですね。こんな歌を友達と一緒に歌いながら、時々道草をしながら帰っていましたね。捨てられた子猫をかわいそうに思って家に連れて帰って、親に怒られたことまで思い出してしまいました。のどかでいい時代でした。

  2.  信号の赤青黄を普段よく見ているせいか、三色のそれぞれのイメージがついた気がします。赤色と黄色は何か危険なイメージを思い浮かべますが、青色は逆に安心なイメージを思い浮かべます。以前、友人から聞きましたがイタリアの信号では青が何が何でも進め、黄色が強引に進め、赤が注意して進めだそうです。国によってこんなに捉え方が違うので、聞いた時は本当に驚きました。しかし、いくらアバウトに決めていても基本の意味は一緒のような気がします。ただ、日本は赤は絶対に進んではいけないという意味を持っていますが、私が聞いたイタリアでは違うので、それだけ他律をしないと日本人は守れないのかな?少し思いました。

  3. 空が青く見えることや夕日が赤く見えることの理由にとても興味がわきました。自分が見ているいろは目に届く光の色によって変わるんですね。そんな風に考えたら、周りにあるいろんな色が不思議なものに見えてきます。さらにそれぞれの色には心理面に与える効果が違っていてとなるとますます不思議です。色の特性をもう一度考え直したいと思います。
    信号ですが、近所の国道に半年に一度の割合で日中突然消えてしまう信号があります。世界初の信号機のように爆発してしまう訳ではありませんが、消えるたびに信号の大切さを思い知らされます。

  4. 信号機の「青」にはず~っと疑問を持っていました。どうみても「緑」色だったからです。今日のブログを読むとその辺の事情がよくわかります。息子が3歳前後から関心を持ったのが「信号機」でした。しかも従来の発光色と違うダイオード発光による信号機を見つけては「ダイオード、ダイオード」と叫んでいました。今となっては昔の事となりましたが。それから信号機で思い出すのは、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というお笑いのフレーズです。このギャグフレーズは悪いことをやってもみんなでやれば大丈夫、というふうに応用され、何とも文化程度の低さを露見しました。それから赤信号でも徐々に横断歩道を進み始める関西系の人々を見て「まだ赤なのに・・・」と思ったことが何度となくありました。

  5. はじめまして
    私の場合も「どうみても緑」と思っておりましたが、とある雑学本によると「それが教育である」と書かれていました。
    つまり、それが何色にみえようとも「あれは青である」と教育されれば、あれは緑でなく青なのだということでね大変納得した覚えがあります。(もっとも、その本は大衆心理としての危険性を指摘する本でしたけど・・・)
    ちなみに、英語では青のことを「グリーン」だと(子供の英語教材に)ありました。
    次に信号機の歌ですが、
    >赤ではい~け~な~い 黄色はまあだだよ
    赤~黄~青・・・そんな変わり方をする信号機は見たことがないので、子供心に大変疑問に感じておりました。

  6. はじめまして
    免許を取って早、30年。
    今年も秋の交通安全期間が始まりました。
    その期間中によく流れている信号機の歌、
    これって歩行者用の歌?運転手用の歌?
    どっちなんでしょう?
    渡ろう渡ろう何みて渡ろう
    信号見て渡ろう
    赤青黄色
    青になったら渡ろう
    赤ではいけない黄色はまだだよ
    「渡ろう渡ろう何見て渡ろう」
     だから歩行者のことを歌っているでしょ
    「赤青黄色」
     三色だから運転手用の信号でしょ
    「青になったら渡ろう」
     前の歌詞で運転手側の信号が出たので歩行者が渡ったら車に轢かれてしまう
    「赤ではいけない」
     歩行者、運転手どちらもあり
    「黄色はまだだよ」
     運転手側
    歩行者がこの歌の歌詞の通りにしたら交通事故になってしまいます。
    覚えている歌詞が間違っているのか、
    または自分の考えすぎでしょうか?
    交通安全の期間でこの歌が聞こえると気になってしょうがないです。

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