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 今月のWEDGEのトップ特集は、「伊勢丹流・トヨタ式 マネしても会社は甦らない」です。
 伊勢丹は、小売業界の商品改革をしました。それは、「顧客起点に立ったものの考え方とその行動のことです。言葉では簡単ですが、社員一人ひとりの実際の行動に現れている企業は少ないでしょう」と、JR京都伊勢丹の運営会社社長として開業に関わった川中さんの言葉です。その基本にあるのは、「マーチャンダイジング・ノート」です。マーチャンダイジングとは、卸売業者や小売業者のような流通業者が、そのマーケティング目標を達成するために行う商品構成、仕入れ、販売方法、価格設定、陳列、販売促進等を計画・実行・管理することです。日本語では、商品化計画といいます。
  そのようなマーチャンダイジングの項目を細かく書いたノートを常に持ち歩き、それは常に確認するのです。例えば、「完全な品揃え」のために考えるべき項目は何かということで、商品(色、素材、…)、想定顧客(性別、年齢、ライフスタイル、…)、実施手法(仕入れ、原価、展開方法、…)などと細分化された多彩な項目が書かれています。そして、伊勢丹社員は、売る商品一つひとつについてそのすべてを定義付けられるように叩き込まれます。こうして、新宿駅から遠いハンデを乗り越え、顧客獲得に成功したのです。
  一方トヨタは、「トヨタ式の本質は、かんばん方式やカイゼン運動といった技法にあるだけでなく、個々の人材が、何が必要であるかというものの見方、考え方を身につけ、厳しい仕事をやり切る姿勢とそれを定着させる組織の強さ、風土にある」と、PEC産業教育センター所長の山田さんは語っています。
 このように、小売り業界の商品政策を改革する「伊勢丹流」と、生産、物流現場などの改善のために導入される「トヨタ式」を取り入れようと、両社のOBやコンサルタントを招いているようです。しかし、現実はそんなに甘いものではないようです。
伊勢丹から人材輩出した企業は、京急百貨店、小田急百貨店、松坂屋、イトーヨーカドー堂などであり、業身提携した企業も、名鉄百貨店、東急百貨店などがあります。また、郵便事業会社は、トヨタ方式に基づくシステムを導入しました。これらの企業は、受け入れての改革は成功しているのでしょうか。そこには、また違った視点が出てきたようです。それは、「改革に必要なものは手法ではなく、受け入れ側の覚悟」であるといいます。どうも、新しい方式を自分のものにできていな企業を見ると、この問題の本質は、受け入れ側の風土とトップの意識にあることがわかります。流儀だけをマネても、会社は甦らないようです。
 その理由を、このように書かれています。「どの組織も「自己流の仕事の仕方」に固執してしまうもの。自己流こそが最善と信じてきた現場、自己流を変えるだけの危機感のない現場が、伊勢丹流やトヨタ式による改革で抵抗勢力と化すのは、当たり前といえる。それを打ち破ることができるのは、受け入れ企業のトップだけだ」さらに、こういいます。「改革によってどの高みを目指すのか、トップが覚悟を持ち、新しい仕事の仕方を組織に注入するパートナーに任せることが大事だ。任せるといっても、アウトソーシングのように考えてはいけない。現場の抵抗や反発の矢面に立ち、危機感を植えつけ、時間とパワーを注ぎ込んで社員の意識を変え、新しいやり方を定着させる―すべてトップの役割なのだ。」
今日と明日は、私が主宰する研修会があり、その中で「リーダーシップ論」の話をします。

トップ” への4件のコメント

  1. リーダーの覚悟、腹のくくり方が重要だと教わりました。変わらない、変われないときはこの部分がどうかということで、ある意味わかりやすいかもしれません。結局は自分次第ということですね。いろんなことを学び教わっても、それだけではダメで、覚悟を決めてやり続けることが大切だと再確認させてもらいました。油断してはいけないですね。

  2. 最近、保育園の園長先生と新しい保育指針についてお話をすることが多くなりましたが。先生によって、指針の改定の捉え方が違うのには驚きます。保育園の役割も変わり、施設長の責任も重くなってきたことでより一層気を引き締めようという方もあれば、中には今まで自分の園でやってきたこととあまり変わらないから大丈夫と安心している方もいます。指針自体を十分読み込んでないことも考えられますが、こういう変化の時代だからこそ、日頃からどういう姿勢で保育に取り組んでいるか、その方のリーダーとしての見識が見えてくるような気がします。リーダーの器以上に組織は大きくならないと聞いたことがあります。ここ2,3年で伸びる園とそうでない園の差がついてくるかもしれません。

  3.  何か新しいものを取り入れたときに、上手くいくか、いかないかは、その企業のトップが「新しいものを入れる」というしっかりとした覚悟、揺らがない信念が必要なんですね。これは、全ての業種に通ずるものがありますね。指針が藤森先生が進める保育にほぼ近くなり、これから変える保育園が多くなると思いますが、ただ真似るだけでなく一番必要なのは園長が新しい保育方法を取り入れる覚悟と、その保育を疑わないという強い信念がとても重要だと思います。園長が何かと揺らいでいては、職員も揺らいでしまい、良い物も出来ません。施設長の責任というのは、本当に大切なんだと再認識しました。

  4. 今回のブログを読むと改めて「リーダーの役割」の大切さがわかります。理念を実現するため、時代の変化に敏感に対応し、そして「変わること」を恐れてはいけないのですね。私は未来を担う子どもたちが集う場で働いています。すなわち、集う子どもたちの未来を真摯に考えるならば、「大人の都合」を優先させる従来の働き方はほぼ誤りであることがわかります。子どもたちの「ありのままの姿」を信じ、そして子どもたちの持つ無限の可能性の中から一つでも多く引き出す、そのための「環境」構成、「環境」設定、が重要になってきます。このことを実現させるための舵取り責任者がリーダーでしょう。そうそう、「私たちも利益追求集団」とのことでした。無論、「子どもの最善の利益」を追求するということです。「変わる」勇気を常に持ち続けたいと思いました。

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