白その2

昨日のブログでも書きましたが、ドイツでは、ビールは「国民の飲み物」です。ですから、16歳から誰でも飲むことができますし、保護者同伴であれば14歳から飲んでもいいそうです。また、価格も誰もがいつでも買えるように低価格です。銘柄により値段は若干異なりますが、ほぼ0.5リットルの瓶ビールは一本65セント(約97円)前後で、ビール税も、0.5リットルあたり4.3セント(約6.5円)で、日本の0.5リットルあたり約111円は、ドイツの約17倍の税金が課されています。
こんな国民の飲み物ですから、世界第3位の消費量といっても、ドイツ国民一人当たりのビールの年間消費量は115.8リットルも飲みます。水の年間消費量は134.8リットルですから、水よりビールのほうが飲まれているかもしれませんね。しかも、量が多いのは、ドイツ人女性の67%、男性では91%が、最低月1回はビールを飲むそうで、一人の人が多く飲むのではなく、多くの人が飲んでいるようです。国民全体の約8割がビールを習慣的に飲むというのも凄いですね。
ミュンヘンでは、この白ビールのほか、よく飲まれているのが「ヘレス」です。麦芽の風味が効いていて、ほんのり甘みがある力強い味わいのビールで、「hell(ヘル)」とは「色が薄い、淡い」という意味で、その名のとおり、このビールの色は淡い黄色い色をしています。
ミュンヘンで白ビールと一緒に食べると通といわれているのが「白ソーセージ」という仔牛肉を使ったソーセージです。その名の通り、白い色をしています。とてもやわらかく、普通のソーセージのように肉々した感じがありません。このソーセージに「甘いマスタード」を付けて食べます。やはり、先日食事をしたドイツ料理店に白ソーセージがあったので頼んでみました。すると、白い色はしていたのですが、調理方法は全く違っていました。普通、ドイツのレストランで白ソーセージを頼むと、お湯に入った状態で出てきます。白ソーセージは焼くのでもなく、茹でるのでもなく、お湯で温めて食べるものです。それなのに、日本では焼いた白ソーセージが出てきたのです。
この白ソーセージには誕生秘話があります。旧市庁舎があるマリエン広場にあったレストランに、カーニバル真っ只中ということもあり、たくさんのお客が来て、いつものように焼きソーセージを注文しました。ところが店主は、ソーセージの肉を詰めるための羊の腸を、すでに使い切ってしまったことに気づきます。そこで、彼はとっさに羊ではなく豚の腸に肉を詰めてしまいます。そして、これを普通に焼いたら皮がはちきれてしまうのではないかと恐れ、ソーセージを熱湯の中で温めてお客に出したところ、これが大好評。それ以来、白ソーセージはミュンヘンの人々に親しまれ、次第に世界中に知られる名物となったということです。ですから、白ソーセージを焼くのは邪道です。
この白ソーセージを少し遅めの朝食として食べることが多いようですが、それは、冷蔵庫のなかった時代、日持ちしない白ソーセージはその日の朝に作り、できるだけ新鮮なうちに食べなければならなかったというのが、風習として残っているようです。ですから、午前中、見学に訪れた幼稚園で、白ビールと白ソーセージ、そして定番のプリッテェルの接待を受けたときにはびっくりしました。
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しかも、園児の遊んでいる園庭のテラスに広げられたパラソルの下でした。
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 日本で味わう白ビールと白ソーセージは、ドイツで寿司を食べた時の違和感と同じなのでしょうね。

白その2” への3件のコメント

  1. 白ソーセージを「焼く」のは「邪道」なんですね。ウインナーやソーセージは焼いて食べる、というのが私の常識で「茹でるのでもなく、お湯で温めて食べるもの」というのは違和感を感じます。「ドイツで寿司を食べた時の違和感と同じなのでしょうね」とはまさにその通りな気がします。魚介を中心に好き嫌いの激しい私としては、この「白ソーセージ」も見た目パス、ですね。多分、食べればおいしいのでしょうけど・・・。「白ソーセージ」の誕生話はおもしろいですね。偶然が名品を作り出したことになります。しかしそれ以上に「必要は発明の母」ということわざを地で言っているお話で感動すら覚えます。

  2.  さすがにビールの摂取量が第3位ともあれば、ビールもとても安いのですね。瓶ビール一本が97円というのは正直驚きました。またアルコールを飲める年齢も保護者同伴であれば14歳というのも本当に驚きました。どうして日本とこうも違うのか、不思議に思います。そして接待で幼稚園で堂々とビールが出るのは本当に信じれません。そう考えると日本というのは年齢制限がとても厳しいと感じました。ただそれだけ日本人というのは自分で制限が出来ないのかな?と思いました。

  3. お湯で温めて作る白ソーセージが誕生した話ですが、たまたまやってみたらそれが大当たりという話はよく聞きます。偶然のような話ですが、いろいろ考えてみると全く偶然というわけではないように思えてきます。普段からお客さんに美味しいソーセージを食べてもらいたいという思いは強かったんではないでしょうか。思いの強さと普段の積み重ねが白ソーセージを生んだと思いたいです。

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