地域性2

私の園に今年4月に大阪人の男性保育士が入りました。先輩の職員たちは、とても喜びました。今テレビ界ではお笑いブームで、その中で吉本興業の芸人さんたちが人気があり、関東の人間からすると、大阪の人はみんな吉本の芸人さんかと思うからです。初めての職員会議で、みんなで、彼に対してピストルで撃つまねをしました。きっと、討たれて死んだ真似をするであろうと思うからです。また、彼が話しをし始めると、みんな真剣に聞いています。それは、きっと、最後には落ちがあるだろうと思うからです。彼にしては、気の毒なことです。そんなときに、「関西人だって、面白くない人もいるし、真面目に話す人もいるんだから!」とむきになっていました。
確かにその性格は個人差でしょうが、どうも、それ以上に県民気質をいうものを刷り込んでしまうようです。それは、県民性という、その県ならではの共通した思考・行動パターンや気質があるからです。こんなデータがありますが、該当する県の皆さんはどうでしょうか。
NHK全国県民意識調査(1996年)によると、「ウソをつくこと」「婚外交渉」「ギャンブル」などが悪いと思っている人が全国で最も少ない県の1位が千葉県だそうです。関東の道徳観は、群馬を除いて最もゆるいそうです。もっとも、関東といえば、東京をはじめとして、神奈川、埼玉というように全国からの流入が多い県ですから、県民性というよりは、地元の県から都会に出ようとする人たちの集まっている場所ということもあるでしょう。
これと反対に、これは、気質ではありませんが、総務省統計局・社会生活基本調査(2001年)によると、睡眠時間が長い県1位は岩手県で、テレビなどを見る時間が長い県1位は青森県という結果が出ています。たぶん、東北地方のように寒く、雪が多い地方では家にいる時間が長くなるのでしょう。たしか、子どもたちのテレビゲームをやる時間が長いのも東北地方だった気がします。ですから、この地方では、保育園や幼稚園のような小さい頃からの子ども集団体験がとても重要になってきます。それから、青少年のたまり場を作っていかなければならないでしょう。県民性の調査では、その地方の課題も見えてきます。
では、北陸地方はどんな気質があるでしょうか。総務省統計局・社会生活統計指標(1999年)によると、1世帯あたりの貯蓄現在高の1位が福井県、2位は東京都ですが、3位は岐阜県、4位が石川県、そして、8位に愛知があります。これらの県は、冠婚葬祭が派手で有名な県ですが、もしかしたら、そのために貯蓄をしているのかもしれません。何に価値観を持つかの違いでしょうが、もし、そんなために貯めているのなら、冠婚葬祭は、もう少し地味にして、豊かな生活を送ったほうがいいのにと思います。しかし、豊かというのも考えものという気がすることもあります。預貯金高が最下位の沖縄県では、離婚率では1位です。もう少し、我慢も必要でしょうか。
そのほかの地域では、化粧品にかけるお金は、四国地方が1位で、近畿地方が2位で、関東地方が最下位という結果が、総務省統計局・全国消費実態調査(1999年)にあります。なんだか逆な気がします。
こんな言い方も面白いですね。「東京は人間関係ができる、大阪は人間関係を作る、名古屋は人間関係がある」といいます。これは、東京は自然に人間関係が作られるが,大阪は意図的に人間関係を作る,名古屋はもともと人間関係が出来ているという意味です。
 データは、きちんとした検証、分析がなければ正確には読み取れませんが、印象としてなるほどと思うところがありますね。

地域性2” への4件のコメント

  1. いくらのりのいい人が多い大阪出身の保育士さんでも、初めて出会う職場の先輩や藤森先生の前では、さすがに「バア~ン!」「やられたぁ~」はできませんよ。でも慣れてきたら、徐々に関西人の本性が出るかもしれませんね(笑)。県民性ということで、ここ四国の県民性の研究です。まず、坂本竜馬を生んだ高知県。頑固で強情で妥協知らずで何事も白黒をつけないと気が済まない。議論好きなのは自由民権運動の中心地だったことでわかります。坊ちゃんのふるさと愛媛県は陽気でのんびりしているが、人見知りする傾向がある。学者肌、文化人肌の人が多い。渦潮で有名な徳島県は、地味で内向的な人が多い。1年にいっぺん、「阿波踊り」で発散するんですね。最後はわが香川県。社交的で、悪く言うと利己的でこざかしく要領がいい。話し上手でとっつきやすいが一筋縄ではいかない。なんか一つもいいところがないですね(泣)。

  2.  私もテレビで見ました。近くに関西人がいないのでなかなか試せないのが残念です。その関西から来た保育士も大変ですね(笑)それにしても、県民性というのは、面白いですね。また土地の気候によって県民性も左右されますね。冬の時期に外になかなか出れない東北の人たち睡眠時間、テレビを見る時間が長いのはしょうがないかもしれません。県民性というのは、その土地の気候や環境を考えてみると、納得してしまう部分が多い気がします。それだけ、人が住んでいる環境というのは影響が大きいのだた感じました。

  3. 県民性もいろいろですね。あくまでも傾向からみた県民性なので、それを全ての個人に当てはめるわけにはいきませんが、これらの事から何を読み取り何を感じるかも人によって違いが出そうで、なかなかおもしろいと感じました。ちなみに島根県の県民性は『閉鎖的な人間関係が過剰な干渉をまねくといった,異質なものや新たなものを受け入れにくい気質も根強い』とありました。うなづけることが多いです。

  4. 「睡眠時間が一番長い県」に故郷があります。その県民性に対する一般的イメージから推すると、おそらく私の振る舞いは期待はずれ、になるかもしれません。最近、「○○地方の出身だから」とか「○○県民らしくない」というものの言われ方には抵抗を感じます。これらは「一般的イメージ」をもって当人を規定する言動です。その人が育った家庭、その人が過ごした地域、あるいはその人が経験した出来事等々によってひとりの人格が形成されるでしょう。私はそれを「環境の賜物」と考えます。「大阪人は絶妙な突っ込みをする」という仮定がもろくもくも崩れ去る経験はしばしばします。当たり前でしょう。しかし、「絶妙な突っ込み」はできなくても「ピストルで撃つまね」をすると「討たれて死んだ真似をする」大阪人の存在事例に触れると、またまた別のことを考え始めてしまいます。

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