メガから

伝説として有名な話ですが、味の素の売り上げを上げるためのアイデアを募集したところ、女性社員が何気なく話した「容器のキャップの穴の大きさを2倍にする」というアイデアが採用され、本当に売上が2倍になったそうです。一度に振り掛ける量が二倍になったということでしょう。この真偽はわかりませんが、昨今巷ではやっている「メガ」ブームには、そういう作戦があるような気がしないでもありません。
この「メガ」とは、通常より量が多いことを売りとした食品の総称のことを言います。マクドナルドのメガマックが好評を博したことから、ボリューム重視の「メガ盛り」商品を発売するブームが発生し、若年男性層に好評を得ています。そのほかにもマクドナルドからだけでも、「メガてりやき」「メガたまご」「メガトマト」「メガマフィン」「メガフィレオフィッシュ」「メガチキンフィレオ」など、あらゆる商品が大きくなったものが発売されています。
私が、ドイツに行くときにいつも持参するのは、「カップ焼きそば」です。意外と日本食よりも、これを、なんだか無性に食べたくなるからです。ドイツで日本食はかなり食べることができるからということもありますが。そのカップ焼きそばを買いに行くと、今はどの商品も「大盛り」「超大盛り」「デカ王」「激盛り」などがつく商品になっています。
ウェンディーズでは「スーパーメガウェンディーズ」、すき屋では「特盛り」の上をいく「メガ牛丼」が発売され、ファミリーマートでは「メガハンバーグ弁当」「メガメンチカツ弁当」画人気があり、様々な「メガ」商品がメニューに載っています。
 たしかに、今までの焼きそばは少し足りないかなと思いましたが、実際はそれでよかったのかもしれません。このメタボが叫ばれている時代にいいのかなと思ってしまいます。しかし、どうも逆のようです。あまりにメタボと叫ばれているので、その反動で、中高年層はストレスがたまり、「たまにはお腹いっぱい食べたい!」という気もちの表れだといわれています。また、少しも改善されない格差社会において、腹いっぱい食べられない層が発生し、「切実に大盛りを食べたい」という彼らの欲求が、ブームを後押ししているのだという説もあるようです。
もともとメガ(mega, 記号:M)とは、基礎となる単位の10の6乗(=百万)倍の量であることを示す単位です。だからといって、メガマックが、普通のマックの100万倍の量があるとは思えませんが。それが、最近は、「ギガ」という10の9乗(10億)とか、「テラ」という10の12乗(1兆)などがつく商品まで出てきているそうです。テレビ東京系「テレビチャンピオン2 デカ盛り王選手権」での現チャンピオンが運営するサイトは、「テラめし倶楽部」というそうです。
メガ盛りブームの「次なるトレンドはなんだ?」という記事が、無料配布雑誌「R25」に「食」のトレンド&グルメニュースを配信しているサイト「フードスタジアム」の佐藤こうぞう編集長の話として書かれていました。佐藤さんの考えるキーワードとしてのひとつに「健康美食」があげられていますが、これはいいですね。それから、「地産東消」。これは「地方で生産、東京で消費」を意味する言葉だそうで、エコ意識、食料自給率の底上げ、輸入食品の安心低下などにより、国産食材に対する注目が高まって来たことがあるようです。
 食は、その地の風土や歴史、時代を写す現象で、その地の文化でもあります。情報や流行に流されないで、きちんと考えたいものです。

メガから” への3件のコメント

  1.  マクドナルドがメガマックを発売したときに、すぐに友人と食べに行ったことを思い出しました。食べ終えた後に思ったことは、もう食べなくていいかな?と思いました(笑)
     最近ではやたら「メガ」とつく料理が増えてきたと思いますが、やたら大盛りにしていいのかな?と感じました。今日のテレビで飢餓で苦しんでいる国に食糧支援をしている量が一日600万トンに対して日本が食べ残し等て捨てている量が一日2000万トンと言っていました。たまたま、そのテレビ見たせいか「メガ○○」などやたら大盛り料理を発売しないで、世界の食糧事情に目を向けて欲しいなと思いました。

  2. 「メガ」がはやったらそればかり注目されたり、「メタボ」が問題になったらその対策の食品が注目されたりと、なんだか食がどんどんおかしな方向に進んでいっているような気がします。地産地消や地産東消という言葉が取り上げられても、「消」に比べて「産」に対しての扱いはまだまだ低いように思います。情報に振り回されて食事が難しくなっているのが現状ではないかと思います。もっとシンプルに考えて、その土地でその季節に取れるものを食べることの意味やその地域の食文化の意味をもう一度考えてみる必要があるんではないでしょうか。食に対しての情報は少し多すぎますね。

  3. 「メガ」ときくと、小人の私は気圧されます。従って「メガブーム」には基本的に無縁です。私自身の年齢も年齢ですので、ビッグとかメガとかつくフードを口にすることもなく、「ビッグマック」とは一体何のことか、とつい最近まで思っていました。息子と家内のおかげで、その正体を知りました。欧米か!とまでは思わなかったですが、何とも別世界の光景を見ている気がしました。メガで想起するのは、やはりPCメモリ容量の「メガバイト」です。ところが現在では「ギガ」はおろか「テラ」まであります。「10の12乗(1兆)」!何だか凄い世界になってきました。次は一体何でしょう。さて「地産東消」とは私にとって新情報です。この表現は私の田舎で使えます。ありがとうございました。

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