テレビ2

昭和28年に開局したテレビ放送も、昭和30年になると民放第2局目(ラジオ東京テレビジョン→TBS)が開局します。そして、翌年には、CBCテレビ、大阪テレビ放送(現・朝日放送)開局し、名古屋・大阪でも民放テレビがスタートしました。そして、34年1月に、NHK東京教育テレビジョン放送開始、2月に、初の民間教育専門局、日本教育テレビ(NETテレビ、現・テレビ朝日)開局、3月に、フジテレビジョン開局します。このあたりは、ものすごい勢いで次々に新しいテレビ局が開局して行きます。
テレビ時代が始まったときに、人々はどのくらいテレビ視聴に時間をかけていたのでしょうか。また、その中で、子どもたちはどのくらいテレビを見ていたのでしょうか。アメリカのある州では、2歳までの子どもにテレビを禁止しているところもあるようですし、日本でも、日本小児科学会がこんな提言をしています。1.2歳以下の子どもには、テレビ・ビデオを長時間見せないようにしましょう。内容や見方によらず、長時間視聴児は言語発達が遅れる危険性が高まります。2.テレビはつけっぱなしにせず。見たら消しましょう。3.乳幼児にテレビ・ビデオを一人で見せないようにしましょう。見せるときは親も一緒に歌ったり、子どもの問いかけに応えることが大切です。4.授乳中や食事中はテレビをつけないようにしましょう。5.乳幼児にもテレビの適切な使い方を身につけさせましょう。見おわったら消すこと.ビデオは続けて反復視聴しないこと。6.子ども部屋にはテレビ・ビデオを置かないようにしましょう。
そんな話の中で、私はよくこんなことを言います。「私は、テレビを見ることがとても大好きです。しかし、2歳過ぎるまでは、決してテレビを見ることはしませんでした」この話しをすると、若い人は感心してくれますが、同じ世代ではすぐにわかってしまいます。私が乳幼児の頃は、テレビは開局していなかったからです。日本テレビの開局の日のテレビ番組が掲載されていました。
 この日は開局初日のため、挨拶実況と祝賀番組があるので11時20分に放送を開始していますが、次の日からは、0時に放送開始で、午後1時過ぎに放送終了し、次に夕方の5時に始まり夜9時代のニュースで番組が終わります。また、子ども用の番組も1日にせいぜい一つか二つです。昭和28年開局の年に「ジェスチャー」「私は誰でしょう」、29年に「こんにゃく問答」、30年に「日真名氏飛び出す」「私の秘密」、31年に「ハイウェー・パトロール」「名犬リンチンチン」「スーパーマン」「チロリン村とくるみの木」「お笑い三人組」と、子どもにも大人気になる番組が始まります。
 その後、34年の皇太子結婚パレード実況中継によって、テレビ普及200万台を突破することになり、テレビ視聴時間が世界一長くなっていくのです。
それが最近、テレビ離れが、若者のあいだで起きているようです。2005年度のNHKの「国民生活時間調査」によれば、日曜日にテレビを見る時間は10代男性が1995年の3時間34分から2005年に2時間52分、20代男性は3時間48分から2時間45分に減少していますし、行為率(テレビを観る人の割合)も同様に10代が94%から84%へ、20代は85%から74%に減少しています。
これは良い傾向と思いきや、そうではなくて、テレビからインターネットをやる時間が増えてきているからです。また、イギリスの高級紙タイムズの取材によると、ゴールデンタイムにテレビを見る代わりにWiiで遊んで過ごす家族が増えつつあり、日本のテレビ局でも視聴率が減少する最も大きな要因がWiiによるものではないかと述べています。どちらにしても、子どもたちには、もっと実体験を多くしてもらいたいものです。

テレビ2” への4件のコメント

  1. 最近の若い人は、テレビよりインターネットをしたり、友人と携帯でメールをするほうが楽しいようですね。新聞のテレビ欄を見ても、確かに見たいと思う番組は少ないですね。惰性で見てることが多いですね。野村総研の調査では、「テレビがなくなっても困らない」と答えた人は、15歳から19歳で33%、20歳から29歳で24%、30歳から39歳で21%にもなるそうです。野村総研はまた、テレビの未来像を次のように予測しています。(1)多様なコンテンツをオンデマンドでいつでも利用できる。(2)検索やリコメンドで見たいコンテンツに簡単にアクセスできる。(3)視聴者同士で感想を言い合ったりコミュニケーションできる。(4)視聴者がコンテンツやクリエーターを直接評価できる。(5)評価に応じた報酬がクリエーターに支払われる。技術の進歩によって情報と通信の融合が進めば、近い将来こんなことが実現するのでしょうか。

  2.  確かに、テレビからインターネットを見る傾向が多くなてきていると思います。例えば、連続ドラマも見るのを逃してもyou tubeなどのネットのサイトですぐに見れますし、昔のアニメなども見れるそうです。かと言って逆にテレビばかり見るのも何か違いますし、判断が難しいところです。ですがネットを使って色々な事を調べる事も出来ますし、テレビでも色々な情報を得ることも出来ます。要は使い方が重要だと思いました。ですが、それよりも先生が言われるように、やはり実体験が一番子どものためになりますね。

  3. テレビ離れは進んでいるんですね。まあ今のシステムと情報の中身の偏り具合をみていると、仕方ないことだとは思いますが。でもそれがWiiの影響が大きいというのは別の問題を生み出しそうです。企業も含めて社会全体で進んでいく方向を決めないといけない課題なんでしょうね。

  4. 私自身は今家族で3人で部屋が3つあるところに住んでいます。一つはキッチン兼ダイニング、一つは家内と息子の部屋、そしてもう一つは私と息子の部屋です。以前は部屋がいくつもある比較的大きな家に住んでいました。そして各部屋にテレビがありました。その時の家族は孤食ならず孤テレビで、それぞれが好きな番組を見て楽しんでいました。今は違います。今は家族3人で見る番組が一緒で、一緒に観る番組以外はほとんどテレビをつけることがありません。PCでインターネットを楽しむことができますが、むしろ家族3人でテレビを観ることのほうがよほど楽しく、息子が生まれて以来昨年から今年にかけて家族3人密度の濃い暮らしをしています。テレビはその暮らしをより濃くしてくれる物的環境の一つです。PCのモニターを家族3人で覗き込む、という暮らしは今のところ想像がつきません。

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