料理

 私の園では、子どもクッキングの日があって、その月に誕生日が来る子どもたちが誕生日会のおやつ作りをしたり、手打ちうどんやクッキー作りをしたりします。これは、食育の一環で、料理をすることで、食材への理解を深め、食事の意義などを感じてもらおうというものです。
 しかし、大人になると、料理店では男性が主ですが、家庭で料理をするのは女性が主に担っていました。いわゆる家事の一環だからです。そして、そのため料理を習う学校があちらこちらにできてきました。しかし、いわゆる家事とは、炊事、洗濯、掃除が主なものですが、基本的には洗濯や掃除は習いに行くものではなく、習い事となると、料理、お茶、お花となるのでしょうか。
 それが最近は変わってきているようです。専門家になるための調理学校ではなく、料理教室というものは、本来は主婦になる方が生活の料理をマスターするために通うのが普通だったのですが、男性が通う男向け料理教室が多くなってきています。料理教室に通おうという男性の場合は、料理をマスターして毎日料理を作るというよりは、むしろ定年後の趣味としてたしなむ傾向が強いとのことです。「料理師」の専門学校のような場所にも通えますが、それよりも同好会のような形で仲間作りをした方が良いということで、そんな同好会的であったり、研究会的なものが人気になっています。
書店にも、「男の料理」というタイトルがついた料理本でコーナーができているほど、ブームのようです。そば打ち教室も人気で、この教室は、ほとんど「男性専科」となっているようです。この傾向の面白いのは、現役時代は仕事一筋、料理はもちろん家事もほとんどしてこなかった男性たちが、定年になった途端に「趣味は料理」になることだそうです。定年後、何かしたいと思ったときに真っ先に思い浮かぶのが、「料理」というのはどうしてでしょうね。生きるための基本であり、人生の最大の楽しみだからでしょうか。
しかし、実は、この楽しみである「食」が、シニア世代になると「食をいかに楽しめるか」が課題になってくるようです。年をとると量は食べられなくなり、だからこそ、食べることをいかに楽しくできるか、ということを農業関連ビジネスに従事する人や企業は考えていかなければならないようです。
もうひとつの目的は、シニアコミュニティの構築です。シニア向けに、アクティブに生きるための仲間つくり、活躍の場作り、仕事作りを支援しようというのです。料理を作る会が、次第に接待に使える店を開拓したり,異業種交流などをする会から、話題の店などへ行く「食べ歩き会」や,泊まり込みで燻製などを作る「夏季合宿」,毎年お正月に行われる「干支を食する会」などの発展する会もあるようです。
それが、こんな形のものまで登場しています。「料理作りを通して男女が出会う事をテーマにした料理教室合コンです。」すごいですね。テーマが「愛は食卓にある 恋は素材の中にある」とは、たくましい商魂を感じます。
 それと、最近驚くのが、「花婿修行」だそうです。「料理のできない男なんて結婚できない」という時代になったようです。