広告

 価格を、地球への負荷の度合いも考慮して決めるべきだと私は思いますが、もちろん、一番負荷をかけないのは、余りものを買わないことかもしれません。
先日、あるインタビューの中で、来年4月の30周年記念号を最後に休刊する広告ジャーナリズムの雑誌「広告批評」(マドラ出版)の主宰者である天野祐吉氏がこんなことを言っています。
「今は物を買い揃えることが豊かな時代じゃなくて、物を買わないことが豊かさへの道だという逆説が出てくるような時代ですからね。広告批評は20世紀という時代に対する批評行為をしていたメディア。21世紀になってちょうど変わり目を迎えたという感じがあります」
広告は、ある商品を買ってもらおうとしたり、ある施設を利用してもらおうとするための宣伝活動のひとつです。それは、様々な媒体を利用して行われます。いわゆる「マスメディア」といわれるものは、放送、新聞、雑誌などで、特に一番目にするのはテレビコマーシャルでしょう。そのほかにも、鉄道駅、鉄道、バス車両などいわゆる中吊り広告などや、町のたて看板とか、電柱などに貼られるポスターとか、直接送りつけるダイレクトメールなどがあります。高田馬場駅前では、よくチンドン屋がいますが、これもそうです。
最近、そのほかにも様々な方法が行われてきています。例えば、今までのメディアは、基本的には視覚やラジオなどの聴覚にに訴えるものですが、アメリカで面白い試みがありました。
今年の春から米オムニホテルは、スターバックス、米紙USA Todayと共同で嗅覚広告キャンペーンを始めています。このキャンペーンは米紙USA Todayの特別版で行なわれたのですが、この紙面に「一日の始まりを淹れたてのスターバックスコーヒーと…」というメッセージが印刷された特製ステッカーが貼ってあり、その紙をはがすと「オムニホテルの新鮮なマフィンで」という二番目のメッセージとともにブラックベリージャムの香りが流れる仕組みになっているそうです。
 このように時代で広告業界はどんどん進化しています。という時代の中で、テレビCMを中心に急拡大したマスメディア広告を大衆文化として取り上げてきた「広告批評」が、テレビに代わり、ウェブ広告が広がる今、「このへんでひとつの区切りをつけたい」ということで休刊に踏み切ったのです。
最近急激に増えたウェブ広告とは、Webサイトに掲載される広告のことです。パソコンを開く人は、必ずなんどかは目にすると思いますが、横長の画像をページ上下などに掲載するバナー広告や、1行から数行の文を掲載するテキスト広告、広告ページが別のウインドウで自動的に開くポップアップ広告や、最近でFlashアニメーションや動画を掲載する広告も出てきました。また、その効果を高めるために、検索エンジンの検索語に関連した広告を選択して掲載する検索広告や、その応用で一般のWebページの内容に連動して広告が選択して掲載されるコンテンツ連動広告なども開発されています。バナー広告のように、そこから広告主のWebサイトにリンクするようになっており、実際に何人くらいがクリックしたかの回数に応じて課金する方法(クリック保証型)や、実際に成約に至った件数に対して課金する方法(成果保証型)など、様々な課金方法が生まれています。
広告の方法だけでなく、価格の決め方も最近大きく変化しているようです。

広告” への6件のコメント

  1. 広告は普段から特別に意識しているわけではありませんが、ずいぶん影響を受けているんでしょうね。子どもたちがCMソングを口ずさんでいる光景をみると、いかに効果的に広告を浴びているかわかります。それだけ考えられているんでしょうが、少し怖さを感じたりもします。この広告も情報である以上、どのように受け取るかを求められるところだと思います。どんどん変化する広告の形に振り回されることのないようにしなければいけないと思っています。

  2.  地球に負荷を与えない方法として一番いいのは物を余り買わないというのは確かにその通りだと思います。しかし、アメリカの香りがする広告や、ウェブ上で動画やフラッシュアニメっを使って面白い広告など人の興味を誘う広告が多くある今の時代は私の場合なかなか難しい気がします。私の場合は簡単に広告などに影響されてしまい、余計なものを買ってしまったりと多くあるので、気をつけないといけないと思いました。広告の方法も時代によって変化してきているのは今回のブログでよく分かりましたが、価格の方はどのように大きく変化してきているのか気になるところです…。

  3. 最近の広告で最もインパクトがあったのが、数日前に全国紙の全面広告「サザンから重大発表」ですね。鶴の恩返しの鶴の着ぐるみを着た桑田佳祐をサザンの他のメンバーが囲んでいるという写真と、人を食ったようなクイズが6問。その昔、「勝手にシンドバット」で衝撃的なデビューを飾った彼ららしい休止(というか実質解散?)の告知広告です。同世代の一人として、本当にショックですね。最初、彼らの歌は早口で歌詞がわかりずらいということで、初めてテレビで字幕スーパーが付けられるようになったそうです。若いころは異端児だった彼らも、50の大台を超えて再度原点に戻ろうとしているのでしょうね。なんだか、いろいろ考えさせてくれる広告でした。

  4. 地球に「一番負荷をかけないのは、余りものを買わないことかもしれません。」というのはその通りだと思います。20世紀後半の「消費時代」とは別な意味での「消費」形態が21世紀が始まって以来芽吹いて来たよう気がします。そのことに伴っていわゆる「広告」の形態も変遷してきました。かつて当ブログでも紹介された電車中吊り「飛び出す」広告もその一つでしょう。私が勤める園の園舎床材は「リノリウム」です。先日その床材を販売している日本の会社からリノリウム材の広告絵本冊子が届けられました。とてもわかりやすく同床材の説明がされています。その中に接着油として用いられている「亜麻仁油」の元になる「亜麻」の種が添付されていました。その栽培方法も記載されています。床材の宣伝広告に「種」が添えられている。前世紀には想像もつかない広告方法だと思いました。父が大工をやっていたので床材や建材のカタログや広告冊子には目を通していたので余計そう思います。

  5. ものが豊富でない時代には、ものが多くあることが豊かさであり、ものが有り余っている時代では、ものがないことの方に豊かさがあるなんていうのは面白いですね。どの時代も、少数派に魅力を感じるのでしょうか。それとも、単なる価値の移動なのでしょうか。不思議です…。また、ウェブ上の広告には、ついついクリックしてしまう効果がありますね。常に視野に入っているというのは、広い町中を歩いていて、看板に目が行く機会よりもはるかに高確立で見ています。そして、無料で印刷する代わりにその裏には企業の広告が書かれており、それを持ち歩くことによる宣伝効果を狙いとしているところもあると聞いたことがあります。宣伝にも様々な方法があるようですね。

  6. 匂いのする広告というのはおもしろいですね。そのうちテレビからも匂いがしてくるのではないかと聞いたことがありますが、匂いのするテレビなどができると画期的ですね。よく保育園に置いてある月刊絵本のページに匂いのするものがありますが、最初にあれを知った時にも驚きがありました。最近はyoutubeもかなり広告が多くなりました。以前までは基本的に広告はなく、あっても見ている動画には差し支えなかったのですが、最近では動画を見ている途中や見る前などに広告が差し込まれてきます。テレビを見ている時でもちょうどいい所でCMになったりすると「おおい!」となってしまいますが、今の時代、CMや広告が流れるくらいは我慢するくらいの気持ちがあってもいいのかもしれませんね。

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