最近ホテルなどに行くと必ずあるのが「エステ」です。それが、旅館に行くと「マッサージ」を頼む人がいます。私はあまり肩が凝らないので頼むことはありませんが、「マーサージ」や、いわゆる「按摩」は気もちがいいものなのでしょうね。もちろん、エステもしたことがありませんが、最近は男性でも多いようですが、日本でエステティックが初めて認知されたのは、1980年頃のことだそうです。もちろん、最初は女性対象だったのです。と言うのも、そもそも発祥は、フランスです。18世紀のマリー・アントワネットの時代のフランスでは、牛乳風呂に入ったり、植物の香りを使ってみたり、化粧品を使った美容が、お付の人によって行われていました。しかし、それ以前から、たぶんアロマやハーブ、中国の漢方などで「美しくなりたい」と思う女性の願望はあったでしょう。「エステ=美と健康を追求するところ」という定義からすると、人類にとっては永遠の課題なのでしょう。
それが、最近少し変わってきたようです。エステ発祥の地であるフランスでは、最近は、リラクゼーションのニーズが多いそうです。そして、東洋医学が注目され、アロマテラピーのような体内治癒力を高めることを目的としたトリートメントが話題になっています。ストレス社会と言われる現代では、日本も、ヒーリングとしての役割が大きくなってきたようです。
通勤途中に、「エステで癒やす」というのぼり旗がはためいています。それは、「耳エステ」です。「ミミカキスト」が、至福の体験を与えてくれるようです。東京・南青山にある「イヤーエステ」の店では、利用客は20歳代から80歳代まで幅広く、男性も4割ほどを占めるといいます。なんだか、私は、ただ耳の中を掃除してくれるだけにお金を払う気にはなりませんが、どうも耳の中を掃除するだけではないようです。コースは様々あるようですが、例えば、70分コースでは、まずは蒸しタオルを当て、ジェルを使ったマッサージを施し、血行をよくし、緊張をほぐしてから、耳のふち、耳たぶ、耳の中と、細いカミソリを小刻みに動かして産毛をそってくれます。それからやっと耳かきです。またこれが凄いようです。先が平たいもの、細いものなど約10種の耳かきを使い分けて耳あかをかき出し、綿でくすぐるようにゴミを払い、さらに化粧水をしみこませた綿で耳の中をぬぐい、耳から目、ほお、おでこ、肩までのツボを丹念にマッサージしてくれます。このコースで料金は8400円だそうです。これは、高いのか、安いのかわかりませんが、はやっているところをみると、ただ綺麗にするというよりも、かなり心の癒し効果があるのでしょうね。
そういえば、私も子どものころは、母親の膝枕でいつも耳掃除をしてもらっていましたし、わが子にもしていました。わが子は、かなり大きくなるまで、耳掃除をせがんできたのも、癒し効果があったのでしょう。
欧米人に湿性の耳あかが多いのに対し、日本人は乾性の耳あかが多いので、江戸時代には、耳かきの機能を備えたかんざしがブームとなり、「耳かき屋」も存在していたようです。
本来は、週に1回、ウエットティッシュで入り口を拭くくらいで十分だそうです。そもそも耳アカは耳の穴の皮膚を覆って守っているものなので、少しあるくらいの状態のほうがよく、またカサカサの耳アカの場合、自然とはがれ落ちて外へ出ていくものなので、無理に掃除をすることはないそうです。
子どもには、きれいにしようと思うよりは、癒し効果を与えてあげたほうがいいようですね。
耳かきも都会に行けば、「イヤーエステ」と名前を変えて立派な職業になるのですね。うちでは、もっぱら家内にお願いしています。家内は耳かきが異常に得意で、耳の奥のほうからでもごっそり取ってくれます。類人猿は、毛づくろいでお互いの信頼関係を保つといわれますが、うちの場合は、耳かきがグルーミングの役割を果たしていますね。夫婦喧嘩をした時など、無理やり耳かきをお願いすることで、仲直りできることがこれまでも何度もありました。進化したとはいえ、まだ我が家は猿の習慣を残しています(笑)。
耳のエステがはやるなんてすごいですね。なぜ耳のエステ?というのが正直な気持ちですが、それだけストレスを抱えた人が多いということなのでしょうか。それとは少し違う子どもの耳かきの意味は見落としていました。耳を掃除することもありますが、そのときの触れあいは大切ですね。何気なく行ってきたことも、ちょっと視点を変えて大切な時間にできそうです。
耳のエステは初耳です。祖父がいつも床屋さんで耳かきをしてもらっているのは聞きましたが、耳専門のエステがあるとは思ってもいませんでした。私も小さいときは祖母や母に耳かきをお願いした思い出があります。しかも耳アカが見つからないのに気持ちがいいのが快感で。そう考えると確かに子どもには耳アカを取るのを目的というより、癒しを与えた方が成長に良い刺激になるのかもしれませんね。
私も子ども時分に伯母に耳掻きをしてもらっていました。遊びに行く度にしてもらっていたのでその伯母=耳掻きでした。私の息子が先日家内に耳掻きをしてもらっていました。取れたての息子の耳垢を家内に見せられました。取ってもらった息子はさぞかし気持ちが良かったことでしょう。私は最近では「してもらう」ことがなく専ら綿棒を使って自分でやっています。私の場合は湿性で、綿棒の先が膨張します。ところで、私の住まいの近くにも「耳かき専門店」があります。通りに幟旗がかがげられており、入ってみたくなるのですが、その前に耳鼻科に行って耳の状態を検査してもらったほうがいいようです。「耳エステ」・・・一度は試してみたいですね。癖になりそうです。