恵と脅威

 昨日、東京は大混乱でした。JR東日本の変電所で、漏電遮断器などが焼ける火事が起き、中央線快速が約7時間にわたって運転を見合わせたためです。この火災は午前6時半頃に起きたので、ちょうど通勤時間でした。朝の中央線は通勤のためにラッシュで非常に混雑をします。先日も八王子のほうから新宿に朝来た人は、「背骨が折れるかと思うほどだった。」と言っていました。毎日その電車で通勤している人は大変ですね。それが、その時間から7時間も止まったとなると混乱は起きるはずです。影響は、50万人にも及んだそうです。その火災は、漏電が原因とみられていますが、どうして漏電したかなど原因究明をして、再発を防いで欲しいと思います。
 この漏電の原因は、人的なものでしょうが、電気に関する事故は、主に自然によることが多いようです。例えば、同じ昨日の夜、岐阜県各務原市で停電がありました。この停電は、約500世帯が、最長約1時間40分にわたって被害を受けました。この原因も漏電ですが、なんと、鳥が運んだらしい食べかけのおにぎりの半分が、電柱上にある変圧器の充電部に接触したのが原因のようだと言うのです。鳥はいろいろなものを運びます。巣を、針金ハンガーを物干し場から運んで作ることも多いようです。この鳥は、食べるためでしょうが、おにぎりを運んだようです。
 今週の初めに、急速に発達した低気圧が関東の南海上を通過したため、関東地方は強い風雨に見舞われました。この強風や雨は、様々な被害をもたらしたり、交通機関を乱れさせました。日本航空と全日空では、羽田発着便を中心に計102便が欠航しました。東海道新幹線や東海道在来線や小田急線や千葉県内で、一時上下線で運転を見合わせたり、かなりの遅れをもたらしました。また、神奈川県では横須賀、川崎両市で宅地造成地などでがけ崩れが発生したり、横須賀市や川崎市で避難勧告や自主避難が行われました。静岡県では、風力発電施設2基の羽根がそれぞれ1本ずつ折れてしまいました。
4月は新しい年度の始まる月で、進学、進級、入学,就職,転勤を迎えます。また,4月は多くの地方でサクラが開花・満開となるのをはじめ,様々な花々が一斉に咲き誇ります。以前のブログではありませんが、きびしい冬を過ぎて暖かな、晴れやかで穏やかな天候の季節の春になったと思います。しかし、実は、4月という月は、天気が変わりやすく,寒暖の変動の大きい季節です。また、この季節には、低気圧が日本海を発達しながら通ることがあり、この低気圧にむかって南よりの強風が吹き,全国的に気温が上昇し、日本海側では山脈越えの暖かく乾いた強風が広い範囲で吹きます。このように、気持ちのよい春になる前にいくつかの試練があるのです。それは、今回の「春の嵐」と呼ばれる強風だけでなく、さまざまな気象用語があります。
一番恐ろしいのは、「雪崩」です。春先のくもりや雨の降る暖かい日に起きます。また、「雪解け」も川や池の水位を高くします。桜の花の咲く、四月初旬に冷え込むことを「花冷え」といいます。また、朝晩が冷え込むこともあり、その頃霜が降りることがあり、「晩霜」(おそじも)と呼びます。季節の変わり目に見られる気象現象です
 自然は、恵みだけでなく、脅威やきびしさももたらすことを忘れてはならないのです。

恵と脅威” への4件のコメント

  1. 昨日のニュースで、中央線の国分寺の駅付近で大勢の乗客が線路を歩いている様子が報道されていました。大都会はちょっとしたトラブルでも大きな混乱を引き起こしてしまうのですね。春の嵐で思い出しましたが、学生時代に寺山修二の本で読んだ「花に嵐のたとえもあるぞ」という詩がとても好きで愛唱していました。この詩は干 武陵の漢詩「勧酒」を井伏鱒二が意訳したものですね。
            この杯を受けてくれ
            どうぞなみなみ注がしておくれ
            花に嵐のたとえもあるぞ
            さよならだけが人生だ
    この花が桜で、季節が4月かどうかわかりませんが、何となくそう信じています。人生での人との出会いを大切にできる人間でありたいと思います。

  2. 子どもと一緒に近所の山に登ってきました。穏やかな天気で、春の景色をしっかり楽しみました。脅威やきびしさがあるからこそこのきれいな自然があると考えると、やはり自然に対しての畏敬の念を持たなければいけないと思います。書いていて思いましたが「畏敬」という字に込められた意味は大切ですね。素敵な言葉です。

  3.  4月は桜をはじめ、いろいろな草花が花を咲かせ、だんだん気温も暖かくなり気分が気持ちが良くなるイメージですが、天気が変わりやすく、寒暖の差が激しいとは知りませんでした。
     自然というのは人間にたくさんの物を与えてくれますし、それのおかげで生きることができています。ですが、ブログに書いてある雪崩や台風、津波は自然の脅威です。そのような自然災害に人間は逆らうことができません。それだけ自然というものは人間に与えてくれるものが大きい分、逆に脅威や厳しさも大きいのだと思いました。自然と共に生きていくというのは本当に難しいのですね。

  4. 住まいと仕事場が歩いて5分もかからない所にいますと、中央線の変電所火災によって足止めをくらったり、山手線の信号故障とか車両故障などで電車が遅れたり、とかあまり縁のないことと片付けてしまいそうですが、職員の多くが電車通勤ですからそうわいきませんね。中央線の変電所火災はもしかすると「ネズミ」の仕業かもしれません。岐阜県各務原市の停電が「鳥」とのことですから。ところでその変電所があった場所を息子から教えてもらいました。「国分寺」だそうです。「電車オタク」?の息子です。どこで仕入れてきた情報か知りませんが、流石「オタク」と感心したところです。ところで四月の気候変動は確かに厳しいですね。前の日が20度近くまで気温が上がって春を感じていたらその翌日はもう10度以下です。一日の気温差が10度、というのは体調を崩す原因となります。気をつけなければ、と思った次第です。

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