今日は、園の卒園式でした。今年は、開園1年目のために初めての卒園生です。そのためか、何人かの職員が感極まって泣いてしまいました。
 人はいろいろなときに涙を流しますが、感極まって流す涙はいいですね。涙がうれしいときや感動したときに、自然に流れるような時は、とてもリラックスした状態ですので、心身をリラックスさせる神経「副交感神経」が刺激されることによって分泌される涙です。このような自然に流れる涙は、つらいときや悲しいとき、悔しいときにも流れます。このような時は、とめどなく流れるため、涙の量が多く味は水っぽくて薄口で、また脂肪分が少なく、カリウムが多めだそうです。
 一方、悔しいときや怒ったときなどに涙を流すときは、感情が昂ぶり、落ち着かない気分です。こうした感情のときに流れる涙は、心身を緊張させる神経「交感神経」が刺激されることによって分泌されます。そして、ふりしぼられるように出るため、量が少なめで、ナトリウムを多く含んでいるために、しょっぱい味がします。同じ涙でも流す時の感情によって成分も違うのですね。このように喜怒哀楽で流れる涙を「感情の涙」といいます。そして、その感情によって、涙の成分や味、量が異なるようです。
 しかし、どちらにしても、涙を流した後は、気持ちがすっきりします。それは、脳から分泌されるプロラクチンや副腎皮質刺激ホルモンといったストレスに反応して心身に緊張を強いたり、免疫系に影響する物質が流れ出る涙に含まれ、一緒に流れ出るからです。また、ロイシン?エンケファリンというストレスによって生じる神経反応を緩和する脳内モルヒネの一種も含まれていることが確認されています。また過多になると神経の伝達に影響を与えるマンガンというミネラルも確認されています。どうやら涙は、ストレス物質を排出する重要な役目を果たしているようです。
 どうも、涙を流すことをこらえるよりも、思い切り泣いたほうがいいようです。よくドラマで、「そんなに悲しかったら、私の胸の中で思い切り泣きなさい!」というようなせりふがありますが、それは、化学的にも実証されていることなのですね。
 そういえば、よくドラマで外国人が泣くときに、鼻にハンカチをあてて、涙を拭いたあとに鼻をチーンとかむようなシーンがあります。それに比べて、今日の卒園式で泣いた職員は、ハンカチを目にあてて泣いていました。それは、西洋人は日本人に比べて鼻涙管が大きいため,多量に涙が鼻へ流れこむため鼻にハンカチをあて,日本人は鼻涙管が細いため,涙があふれ出るので目にハンカチをあてて泣くといわれています。
 生まれた直後は,まだ脳の発達が十分でないため,精神的・情緒的な興奮がなく,そのため涙は出てきません。生後3ヵ月までの赤ちゃんは,目を守るための涙の分泌は絶えずありますが,角膜や結膜にある神経が十分発育していないために,まぶたや角膜に物が当たることによって起こる反射性の流涙もありません。
 涙は目の涙腺から分泌される体液のことで、原料は血液です。人間の排出するもののなかで一番きれいなものです。もっと、堂々と涙を流す機会を持ちたいものです。ただ、それは、感動して流す涙でありたいですね。

” への7件のコメント

  1. 感情にまかせて流す涙をこうして分析してみるとおもしろいですね。でも涙が出る仕組みを考えながら泣くのは無理そうです。涙なんか出そうにないくらい複雑な仕組みです。今回のタイトルは涙ということで、せっかくなので、うれしいとき、感動したとき以外に流した涙を思い出してみたのですが、あんまり気持ちのいいものではありませんでした。思い出したことを後悔しました。最近は感動して涙を流すことが少なくなりました。変に感情を押さえつけようとせず、もう少し心の動きに素直になってみようと思いました。

  2. 涙というと、どうしても昔熱中した青春ドラマを思い出します。確か「涙は心の汗だ!」と言ったのは「われら青春」の中村雅俊ですね。「吉川君!」の森田健作は「さらば涙と言おう」や「友達よ泣くんじゃない」を歌っていました。あのころの青春ドラマの主人公はほんとよく泣いていましたね。ラグビーの試合に負けて涙、友の熱い友情に涙、マドンナに失恋して涙、でも最後は必ず砂浜を夕陽に向かって走ってましたっけ(笑)。高度経済成長の頃ですからまだ夢とか希望とかロマンとかが語れるいい時代だったかもしれません。

  3.  涙を流したときの気分によって濃さが違うとは知りませんでした。私の場合は昔からスポーツをしていたたので悔し涙が多かったです。なのでナトリウムが多いしょっぱい味の涙がたくさん流れていたのですね。それに私はテレビなどでも感動するので、よく涙を流していました。どちらかと言うと「泣き虫」です。もちろん先日の園の卒園式でも号泣してしまいました。確かに、今後とも涙を堂々と流せる機会が多くなるといいと思いました。それに自分自身も何にでも感動できる心をずっと持ち続けていきたいです。

  4. 私も涙腺がゆるい方で卒園式ではウルウル状態でした。本当に感極まる涙はいいものですね。昨日たまたま1年生になる娘が録画した「3年B組金八先生」の最終回を観てまして、金八先生が教室で生徒1人1人に贈る言葉を伝えるシーンで号泣してる姿を見てなんだか親として嬉しくなってしまいました。

  5. 鎌倉時代の宗教家のひとりは「泣かねども涙ひまなし」と仰いました。もろもろのことにつけて「涙」を流されていたのでしょう。もっとも現代にはそうした宗教家の姿として伝わって来ていない気がします。おそらくその宗教家は諸事に関して「副交感神経」と「交感神経」との交互作用の表れとして「涙ひまなし」だったのだろう、と今日のブログを読みながら考えたところです。私自身は涙を流すことが何だか恥ずかしくて、なるだけ涙腺をゆるませないように努力をしております。素直に「泣け」たらいいのでしょうが・・・。泣きそうになると泣かないようにものを考えたりします。それにしても、涙は感情によってその量の多少や味まで変わってくるとは初耳でした。

  6. 副交感神経が刺激される涙と交感神経が刺激される涙があるのですね。涙の成分や量、味に違いがあるというのには驚きました。怒りや悔しさで泣いた記憶がほとんどないので、しょっぱい涙の味を思い出せませんが、流さないにこしたことはないかもしれませんね。感極まって流す涙は心身をリラックスさせる副交感神経が刺激されるということでしたので、感情にまかせてしっかり泣いた方がいいですね。映画やテレビを見た時に感動して流す涙はサラサラしていますね。そして、泣いた後はすごくすっきりします。泣きたいと体が言っているときは泣くことを体は求めているのかもしれませんね。卒園式が近づいてきました。出来るなら笑っていたいなと思うのですが、きっとウルウルきてしまうんだろうなと思っています。

  7. 「自然に流れるような時は、とてもリラックスした状態」とあり、ほとんど涙を流さない私は、常にリラックスしていないのかもしれません(笑)。しかし、「涙は、ストレス物質を排出する重要な役目を果たしている」とか『「そんなに悲しかったら、私の胸の中で思い切り泣きなさい!」というようなせりふがありますが、それは、化学的にも実証されている』ともあり、今からは、感情が高ぶった時には、思いきって泣いてみようかなとも思いました。先日の卒園式では、悲しさや寂しさというよりも、あんな楽しいことがあったなぁと振り返っていました。この子たちは、これからどんな楽しいことに出会っていくのかなと考えていると、不謹慎かもしれませんが、みんなが泣いている横で笑顔になったりもします。

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