春キャベツ

 今朝、「春キャベツ」が出荷されたというニュースが流れていました。最近、焼き鳥屋とかいくと、春キャベツを頼むことが多くなりました。キャベツがそのまま4分の1くらい出てきて、マヨネーズとか、からし味噌とか、塩とかをつけて食べます。そのままですが、甘みがあって、とてもおいしいです。
 しかし、何で春キャベツなのでしょうか。朝のテレビでは、一般のキャベツとの比較を輪切りにした断面で説明をしていました。一般のキャベツはきちんと閉まりよく丸くなっていますが、それに引き換え、春キャベツは隙間だらけに丸くなっています。見たところ、そのほうがしまりがなさそうですが、コメントでは、そのほうがやわらかくておいしいのだそうです。
 では、春に収穫するとそのようになるのかというとそうではなさそうです。キャベツは農作物の中では珍しく、旬といえるような時期はありません。「春キャベツ」というのは、正確には、「春系キャベツ」と言うのだそうです。その種類は、何も春だけに取れるのではなく、市場には1年を通じてあり、春系キャベツ、寒玉系キャベツ、その中間型が出回っています。その中で、春系キャベツは、葉の質が柔らかく生食に向いているのです。しかし、葉が薄いので火を通すと柔らかすぎてベシャッとなってしまうので加熱調理には、寒玉系キャベツのほうが葉が厚く、そのため生では堅い印象を受けますが、甘みがあるのでキャベツ本来の味が楽しめ、加熱調理をしても歯ごたえが損なわれにくい特徴があり、むいています。また、その両者をかけあわせて作られた中間型のタイプもあります。
 私たちは、栄養面から見ると、そうしても色の濃いもののほうが栄養がある気がします。ですから、どうしても色の濃いキャベツとか、色の濃い野菜を取ろうとしますが、キャベツには、緑黄色野菜も顔負けの健康パワーが秘められているようです。春キャベツを生で食べる場合、キャベツ100g(中くらいの葉2枚)に44mgものビタミンCが含まれています。これは、レモン1/2個分とほぼ同じ量で、成人1日の必要量の約90%にもなります。すっぱくもないし、淡い色なので、信じられませんが、意外にたっぷり含まれているのです。次に、キャベツを始めとするアブラナ科の野菜にはビタミンUが多く含まれています。このビタミンは、胃壁を守り、肝機能アップや活性酸素除去に働きます。「キャベジン」などの胃薬の主成分にも使われる健康成分です。
 これらのビタミンC、Uは、ともに水に溶けやすいビタミンです。ですから、千切りキャベツやサラダにするとき、切ってから水にさらしておいては、ビタミンが流出してしまうだけでなく、味わいも抜け出てしまいます。また、朝のテレビでは、「どこが一番おいしく、栄養があるのでしょう。」という問いに対して、芯の周りと答えていました。実は、ビタミンCは外側と芯側の葉に多く、ビタミンUは内側にいくほど多く含まれているそうです。ですから、外葉や芯も、中の葉と混ぜて丸ごと食べるのがよいようです。
キャベツには旬といえるような時期はないようですが、 日本の平坦部では秋から春にかけて多く作られていますし、春に飛び交うモンシロチョウが卵を葉に産み付けるので、春のイメージが強いです。
 農薬がかかっていない春キャベツをバリバリ食べたいですね。

春キャベツ” への4件のコメント

  1.  確かに、だいたいの焼き鳥屋さんへ行くとお通しでキャベツが出てきます。ちなみに私の家の近くの焼き鳥屋さんはキャベツが出てきます。どうしてか、塩しかついていないのに、たくさん食べてしまいます。しかし、キャベツは種類によって調理方法が異なるとは初耳です。
     キャベツは色々な調理法があり、使い勝手が一番のような気がします。それに付け加え、栄養面から見てもとても豊富で一人暮らしの人にはうってつけかもしれません。しかし、いくら国産と書いてあっても農薬がついていては、思い切ってバリバリとキャベツを食べる気が進みません。やはり、先生が言われるように、少々高くても無農薬栽培や水耕栽培で育てられたキャベツをバリバリ食べたいと本当に思います。

  2. キャベツには特に旬がないんですね。何となく春の野菜だと思っていました。野菜を食べるときは何もつけずにまず一口食べてみることが多いのですが、そのままでもおいしい野菜だったときはちょっとうれしくなります。その時期に取れる野菜、その季節のおいしいものをしっかり食べたいですね。

  3. 藤森先生のこのブログのコメントのアイデアに詰まった時は、先生のお話の中のキーワードであちこち検索するようにしています。キャベジンを販売している会社は名古屋の興和といいますが、結構面白い会社ですね。医薬品の会社かと思っていましたが、もともと豊田佐吉の自動織機を製造していた老舗企業で、繊維や機械などの総合商社なんですね。最近はコンタクトレンズの製造もやっているそうです。キャベツの話からだいぶ外れてしまいました。すいません。最近、キャベツやレタスをバリバリ食べるのが健康に良さそうな気がしてしっかり食べるようにしています。そろそろ少しでも長生きをしたいと思う年齢になったようです。

  4. 今回のブログもそうですし、是以前のブログの中でも書かれていますが、「食材の効能」がわかりやすく紹介されているので「よし!今日はキャベツを食べるぞ!」などと思います。何だか平日お昼のテレビ番組やかつてあった健康関連番組を観た後の心境と類似するものがあるから不思議です。「キャベツ」といっても数種類あることが今回のブログを読んでいるとわかります。そしてビタミン摂取に関する情報もあり、とても参考になります。キャベツおかわり自由の「とんかつ屋」さんに行くことが年に数回あります。そのときは「とんかつ」ではなく「キャベツ」でおなかを満たしている?こともあります。田舎の畑でキャベツが栽培されていた頃、キャベツそれ自体より葉についているモンシロチョウの幼虫を採取して自宅に持ち帰り孵化させ、それを観察して楽しみました。その幼虫のため畑の「キャベツ」の葉を何枚か持ち去ったことを思い出しました。

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