日本ブーム

 何回かブログでも取り上げたのですが、世界では、日本人が思っている以上に日本ブームです。日本の文化は、昔からブームを呼んでいましたが、もう少し、私たちは自分の国の文化を見直すことが必要でしょう。
 JALの機内誌2月号に世界の日本ブームが取り上げられています。
「トレンディーな日本ブーム」ということで、アメリカサンフランシスコで最近話題のレストランパブが取り上げています。一軒目が「ヨシズ」です。
「サンフランシスコで今、新しい和食とエンターテイメントを加えたトレンディーなスポットがブームを呼んでいる。2006年末にオープンした「ヨシズサンフランシスコ」は、全米トップクラスのアーティストたちが演奏する、ハイレベルなジャズハウスと和食レストランが融合した新名所。オークランド店に続く今回の新しい「ヨシズ」は、ライブ客席が417席、ダイニングエリア370席と西海岸最大規模を誇る。ペーパークラフトや、天井から火鉢を吊るし囲炉裏を演出したり、クリエイティブな日本のアートと人気シェフによる創作料理が話題だ。」
 料理が日本食というだけでなく、店内装飾も日本的のようです。日本の居酒屋さんのような雰囲気なのでしょうか。もう一軒は、「オズモ」です。
「ベイブリッジを見渡すウォーターフロントに位置する、コンテンポラリージャパニーズキュイジーヌの『オズモ』は、有名人が集う店として知られる高級店。洗練されたメニューと90種類以上の日本酒を扱う同店は、サンフランシスコの「Sake」ブーム発祥の地でもある。モダンななかにも日本らしさが息づくエレガントな内装に、美しく飾られた「酒ボトルの壁」が目を引く。」
 相変わらず、日本酒に人気があるようです。野地秩嘉のレポートは、和紙の話です。
「スイスのチューリッヒの業界有数の美術品輸送会社を訪ねた。その会社の美術倉庫は武装したセキュリティーガードが立ちはだかり、契約者しか内部に入れない。ある美術コレクターに連れられて、中へ入ったら、ピカソ、マティス、ルノワール、セザンヌといった巨匠たちの作品が無造作に、しかも裸で並べてあった。倉庫の担当者はこう語った。「年代を経た美術品は管理された温度、湿度のなかに裸で置いておきます。それが美術品にとってもいい環境なのです。常時、梱包しておくと絵が痛みます。ですから、倉庫から美術館へ輸送する場合も梱包時間は24時間以内と決めているのです。そんな美術のプロである彼らが梱包に使う材料が和紙だった。「ビニール製品や洋紙は外界の空気をすべて遮断してしまう。湿度の違う場所へ運び、開梱すると、絵の具の表面が劣化してしまうのです。その点、和紙は空気を通します。通気性があるから古い時代の大切な絵には必ず和紙を使います。彼らが和紙の力を絶賛するのを聞き、以後、私は和紙に対しての認識を改めた。すると、海外でも、日本でも、和紙を使った製品がたくさんあることに気づいたのである。障子、襖、屏風、提灯、行灯、金封、箸袋、懐紙、……。そういったものは海外の日本料理店やデパートに行けば目に入る。そういったものよりも、はるかに頻繁に見つけることが出来たのが和紙を使った照明器具だった。ホテル、空港、カフェに置いてある提灯形のライトは蛍光灯やガラスの照明具の色とは違い、淡いオレンジ色の光を発していた。」
 私の園には、スウェーデン製の障子紙のライトが置いてあります。
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日本ブーム” への6件のコメント

  1. 今日は和紙の話ですが、日本の伝統的な和紙の手すき技術を用いて作られた「機能紙」というハイテク素材が世界中から注目を集めています。セラミック繊維を使えば何と2000度以上の高熱にも耐えられるというから驚きです。自動車の部品や海水淡水化装置などで使われています。この機能紙のシェア60%の会社が阿波製紙といって、もともとは和紙を作っていた徳島の会社です。昔ながらの手漉き和紙の伝統が、21世紀の今、世界のハイテク産業を支えているのは日本人としてとても誇らしいことです。

  2. このブログで日本の文化について書かれるたびに、自分が見逃してきた価値に気づかされます。日本の文化に誇りをもてないのは悲しいことなので、体験したり活用したり丁寧に観察したりすることで価値の再確認していかなければと思っています。それにしても和紙の力はすごいですね。やはり文化は知恵の結集です。

  3.  確かに私達が思っている以上に日本のブームがきているのは知りませんでした。やはり、何度も先生が言われているように日本自身がしかっり文化を見直し、ちゃんとしたモデルを示すが事が必要だと再認識しました。
     少し前まで私自身、和紙を通した明かりよりステンドグラスを通した明かりのほうが綺麗だと思っていましたが、最近ではそうでもないと気づきました。とくに居酒屋などに行くと和紙で出来たライトをよく見かけます。ステンドグラスみたいな鮮やかな色と違い、オレンジ色でとても落ち着いた雰囲気を演出してくれる明かりです。個人的に思った事は、和紙を通した光というのは、火と同じ感じがします。だから優しい感じの明かりで、注目されてるのかな?と思いました。

  4. 日本人は「灯台下暗し」的傾向があるようです。世界的にも優れた文化伝統があるにもかかわらず、すぐに「オウベイカ」となってしまい、そうした文化伝統の良さを忘れがちです。自主・自立ということが国民として育っていないことの現れでしょう。その意味でも、幼児教育や学校教育で、言葉だけではない「自主・自立・自律」感覚が子どもたちの中で育つような環境的配慮は喫緊の課題だと思います。また日本人は「輸入もの」が好きですから、海外の「日本ブーム」で評価されているものを「逆輸入」することによって「照顧脚下」となれば、と思います。あるいは海外からのお客様に観てもらって私たちが気付く、ということもあるかもしれません。今は日本のモノがブームですが、将来的には「日本人」ブーム、ということで私たちが世界から良い評価を得られるようになりたいものです。その意味でも、乳幼児教育や学校教育を見直していかなればなりません。

  5. 日本の文化のことをもっと知りたいなと思います。それを知ることで、その日本の文化を活かした、また新しい発想で何かおもしろいことを思いつくということもあるかもしれません。美術品を梱包するのに日本の和紙が重宝されているというのには驚きました。和紙はそのような使い方もできるのですね。空気を通し、通気性のある和紙はまさに自然や素材をうまく活かしたものでもあるのかもしれませんね。それはとても日本的なものでもありますね。和紙や日本文化的なものにアンテナをはることで、普段何気なく見ているものがまた違ったように見えてきますね。これからそんなことも気にしながら、町を歩いたり、お店を見て回ったりするとまたより楽しくなるだろうなと思いました。

  6. なんと、和紙が絵画を梱包する際に使用されているとは…。和紙の可能性はほんと幅広いですね。空気を通しながらも光を完全には通さず、丈夫で形が柔軟であるという物はなかなかないのですね。また、「和紙に対しての認識を改めた」途端、目に入るものの中には和紙製品が多くあることに気がついたというのは、非常に面白いですよね。目には入っていながらも、気づいていないものがどれほど多いのかということでもありますし、自分の興味関心のアンテナが、非常に強い認識の改めを生む効果的な存在であるということが理解できました。海外の日本ブームによって、自国の文化を見直す機会にもなるという事ですね。

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