ドイツの行事

ホームページが盛んに作られている今、それによってどんな情報を得るのでしょうか。また、発信側は、何を情報提供するのでしょうか?情報の保護が叫ばれている半面、情報公開が言われています。保育所において、入所が、措置から保護者の選択になって、児童福祉法の中に、保育所についての情報提供が市町村に義務付けられています。その内容として、当時の厚生省児童家庭局長通知の中に、「1日の過ごし方、年間行事予定、保育方針、職員の状況、保育の内容に関する事項」とされています。これらの情報提供の媒体として有効的なものが、園のホームページであることは、今は当然になりました。
しかし、これらの内容を、本当に地域住民や保護者にわかりやすいような表現で提供をしているのでしょうか。どうしても、行政から出す一覧簿のように、表にしたり、人数を並べたり、決まりきった内容になってしまいます。行事ひとつにしても、カレンダーのようにいつ何をするかだけを書くことが多くなります。もう少し、行事にどのように取り組んでいるのか、何をねらいにしているかなども表記すると、わかりやすくなります。職員の状況も、どうしても保育士何名、調理員何名というような書き方が多くなります。海外の園のホームページは、スタッフを写真で紹介するところが多く見られます。子どもも事前に先生の顔を見ていると落ち着くかもしれません。
情報として、「保育の内容に関する事項」を、本当にわかりやすく見せるのは大変です。写真で行事や、保育風景を見せるのも一つの方法かもしれません。そうした情報は、保護者が園を選択するための材料とするだけでなく、地域に活動を知らせることにもつながりますし、他園にとっても参考になります。
 ある園でこんな話を聞きました。保護者会である保護者が、「この園の理念は何ですか?」と質問したとき、それに即座に答えられない園長が、少しの間考えて、笑いながらこう答えたと言います。「それは、企業秘密です!」理念を持たない園長としてはすばらしい答えかもしれませんね。
doitugeki1.jpg
 昨日のブログで、ホームページに掲載されていたドイツの保育室内の写真を紹介しましたが、ずいぶん参考になりました。同じように、ドイツのある園のホームページに行事が掲載されていました。ドイツの行事の写真は、ほとんどが、子どもがお客で、様々なパフォーマンスを見せるようなことが多いようです。人形劇とか、手品とか、本の読み聞かせとか、子どもが練習してそれを保護者に見せるものというよりは、大人が演じます。そのなかで、年に宗教的な劇や歌は、子どもたちが演じることがあるようです。しかし、出演する園児は、代表者であって、すべての子どもが演じるようなことはなさそうです。
doituunndou1.jpg
 これは、運動会の写真です。よく言われるように、世界では日本で行われているような運動会は見られません。学校では競技会ですし、幼児施設では、親子で楽しむ運動の日のようです。保護者も子どもと一緒に体を動かしています。日本の運動会のように、子どもが運動して、その姿を保護者は座って見ているだけというのはあまり見られないようです。
doituundou2.jpg
 幼児教育での行事は、子どもの生活にメリハリを与えますが、その行事を通して子どもたちに何を伝えたいかをもう一度考えたほうがいいかもしれません。確かに、運動会は、子どもたちに体を動かす楽しさを伝えることが優先課題としたら、ドイツのような運動会になるのは当然かもしれませんが、なかなか変えられませんね。
doituundou3.jpg